展望
一般的な注目ポイントは、ACL決勝に進出した浦和はビッグタイトルの獲得が成るか。それから今日にも鹿島の優勝が決まるかどうか。浦和のACLの影響によって浦和対鹿島の開催が早まったわけだが、その一戦を制した鹿島は優勝に王手をかけている。2位川崎の試合…
鹿島と磐田に連勝した、リーグと天皇杯の連戦こそ、エリク モンバエルツ監督がもたらした成長のハイライトだったと私は思う。退任による後出しに聞こえるかもしれない。だがフランス人指揮官によるチーム作りは一つの確かな結果をもたらした。 だって、齋藤…
今年のマリノスを支えた新加入の選手たち、山中亮輔、松原健、杉本大地、ミロシュ デゲネク。生え抜きである喜田拓也や富樫敬真といった選手たち。この共通項はいわゆるリオ世代であること。現在、23〜24歳と、これからまさに中核という世代だが、もうじきに…
甲府名物、塩味増し増しのはずの試合を完全に破壊したのは、齋藤学だった。 2ゴール、2アシストで4得点に絡み、4-0の圧勝。あんなスゴイ学を見て、代表復帰とシーズン限りの海外流出を誰もが覚悟したものだ。 もうしょうがないよ、これだけのものを見せられ…
あれをファウルとされるなら、どうボールを取ったらいいか分からないと、喜田拓也は言ったそうだが、正当なフィジカルコンタクトやタックルと、ファウルの境目にあるプレーだったと思う。到底、明らかな誤審などと呼べるような判定ではない。吹く人、吹かな…
ACLの結末は、いくつかの不確実な要素が折り重なって劇的なものとなった。1stレグを3-1で制し、さらに1点を先制し圧倒的に有利な局面で迎えたのは川崎。ところが車屋紳太郎の一発退場や、中村憲剛、大島僚太という中軸を途中で下げざるを得ない状況もありま…
この位置で戦えることは、幸せなことだ。たった一つしかないリーグタイトルを、13年ぶりのチャンピオンを目指して。目指すことと、実際に勝ち取ることの間にはとても深い谷がある。この谷の向こうには王者の鹿の尻尾が見える。 谷を越えられるのは、横浜か、…
前節の神戸戦。 惜しい。あと一歩。タイミングよく飛び出した富樫敬真の差し出した右足の先にボールが当たってい「たら」。マルティノスが右サイドをえぐった後、ウーゴ ヴィエイラへのパスがほんの少し足元に近けれ「れば」。タラレバはいくつかあった。ス…
横浜2−0新潟、横浜2−0札幌、横浜1−0鳥栖。過密の3連戦を3連勝。しかもすべて完封という結果を掴み取った。堅守・横浜の歴史において、4試合連続の完封となるとクラブ史上初となる。リーグ記録は知らない、調べたけれどサッサと検索できなかったので…
11試合負けなしの好調、横浜F・マリノス。そんな紹介が心地よい。もう12試合前の敗戦のことなんて、はるか昔。 5月7日といえば、ゴールデンウィーク最終日。相手はサガン鳥栖だった。この試合で3連敗、順位は今季最低の13位まで下がっていた。降格候補と予想…
喪章をつけてプレーする。 タンキとは、新潟の望みを託した新外国人FWの名前であって、なにも短気なあの人をdisっているのではない。 下向いてんじゃねえよ!ぜってー勝て! そんなゲキが、飛んできそうな真夏の夜の夢。 三浦監督でも1勝、呂比須監督に代わ…
U-18のクラブユース選手権は今朝が準々決勝。我らがマリノスユースは、川崎U-18と対戦する。この大会の関東予選では苦杯を喫した相手だ。何がなんでも勝ちたい。 ところで、マリノスが勝ち抜いたグループリーグは死の組と言われた。セレッソのユースの他、こ…
圧巻の前半4失点。ボールウォッチャーというより、ゲームウォッチャーと言うべきか。4枚揃ってても、「守る」という意識がないほどに見えてしまう浦和の守備。リーグ最少記録に挑むはずが、これで34失点はリーグワーストから3番目という多さである。降格圏に…
今更ながら天皇杯。シーズン開始から4ヶ月半にして、齋藤学が初ゴールをあげた。 遅! と、しか言いようがない。 なぜこんなにも時間がかかったのかという問いに答えられるのは本人も含めていない。焦りとか、責任感による重圧などということだろうか。 次戦…
早くも天皇杯2試合目。J1クラブは初戦で4つも消えた。下位カテゴリーとの対戦では足元をすくわれないことが大事だ。自分のペースで戦えばそうそう負けるはずがない。とは言ったものの札幌やFC東京は自滅だったろうか。負けたら終わりのトーナメント、もうそ…
記録という点においては、何と言っても中澤佑二の140試合連続フルタイム出場が成るかに注目が集まる。 アクシデントさえなければ、試合終了のホイッスルとともに達成されるだろう。両膝の状態は良くないはずだが、試合に出続けるモチベーションはそれを上回…
気がつけば前半戦最後のホームゲーム。やはり1ステージ制はいいなぁ。2ステージ制なら、首位に勝ち点差5で残り2試合は健闘だけど、ステージ優勝は絶望な話。ステージ2位には何の意味もないことだし。 1ステージ制なら、やるべきことはただ一つ。目の前の試合…
頑なに総取っ替え。タイトルを獲りに行くと宣言しても、先発メンバーは総取っ替え。怪我人が多くて、物理的にリーグ戦で起用した選手も出場するが理念の上では頑なに総取っ替え。エリク モンバエルツ監督のやり方は、よく言えば初志貫徹だ。ルヴァン杯で敗退…
右から金井貢史、中澤佑二、栗原勇蔵、山中亮輔。見た目も実績も、強そうな最終ラインである。松原健も決して悪くないが、面構えではこの四人の方が強そうだ。 前田遼一、高萩洋次郎、中島翔哉に加えて、大久保嘉人と名前で言えばこちらも強そうなメンツが並…
4万人を超える観衆が見込まれる。天気は良好、最高気温24度の予想、日曜17時のキックオフはやや遅いけれど、好条件が揃う。 横浜対川崎の同県対決とカードも良くて、昨年に一定の成功をおさめたユニフォーム付きチケットの前売りが良好だからだ。もう一度言…
昨年に続いて、最終節に全てが決まる戦いに挑む。引分以上なら、3位通過で反対の組の2位とプレーオフへ。今季から導入された消化試合をなくすための工夫、3位救済の恩恵をフル活用することになる。もしも大量得点して、神戸が負けたとして、2位になってもど…
歴代最高である。 フィールドプレーヤーとして、J1リーグ戦に最も多く出場するリアルレジェンド。 上には、GKの楢崎正剛ただ1人。549試合、フィールドプレーヤーと、GKの記録を同列で比較するのは難しく、ともに最高記録と言っていい。 ご存知の通り足掛け5…
今夜の試合で決まることを整理しておきたい。 順位 勝点 試合 勝 引 負 得失1 神戸 12 4 4 0 0 72 C大阪 11 5 3 2 0 43 広島 7 5 2 1 2 -24 横浜FM 6 4 2 0 2 05 鳥栖 2 4 0 2 2 -26 甲府 2 4 0 2 2 -27 新潟 1 4 0 1 3 -5 甲府ー新潟 C大ー神戸 鳥栖ー横浜…
青い花、というのは自然の摂理上、存在そのものが難しいらしい。スミレのように青系の花は存在するが、バラやカーネーションには青というものはなかった。 ただ染色の技術は進歩し、薬液につけることによって青いカーネーションは実現した。 それがこの10年…
縁。ゆかり。えにし。 これから何があっても横浜の右サイドバックを6年間守り続けた小林祐三の価値と、彼との縁は変わらない。 新天地に選んだのは、鳥栖。ところが2月下旬に、右ひざ手術の決断。復帰には約2ヶ月を要することとなった。鳥栖初ベンチ入りと…
順当だ。昨今のマリノスでの成長を見ても、同タイプの選手が周りにいないことを見ても、さらには招集された際にはしっかり結果を出していたことを見てもだ。遠藤渓太を外す理由はなく、選出は極めて順当だった。 5月20日に開幕する、U-20のW杯本大会において…
あの下平匠が、肩を震わせていた。いつも冷静で澄ましている下平が。ウーゴ ヴィエイラがお気に入りの勝利後の円陣は、ズルい。10ヶ月ぶりに公式戦のピッチに帰ってきて、後輩のプロ初ゴールに続いて帰還をみんなに祝ってもらったら、さすがに泣いてまうやん…
J1リーグで降格圏に低迷する新潟だからこそ手強い。去年の名古屋もそうだった。一昨年の新潟は、クラブ史上初めて準決勝まで進んだ。浦和に5点差勝ちを収めるなど強さを見せつけての快進撃だった。 そう。言いたいことは、必ずしもリーグ戦と、カップ戦の成…