マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

平日の夜を費やすこと、週末の半日を投じること

ガンバ戦、柏戦が土曜のよい時間から水曜日19時キックオフに変更となった。ACL準決勝を勝ち抜けば、同時に広島戦と鳥栖戦の水曜開催も決まる。

先日の湘南戦が土曜14時キックオフで、バックスタンド側ならではの暑さを満喫していたら、はたと気づいた。今年ほど、週末の昼間にホームの試合を戦わない年はない。

続々と平日開催へと変更され、ACLの影響を受けなくなる頃には、季節的にナイトゲーム開催しか望めない状況となる。

観客動員としては、歓迎すべき事態とはいえない。おそらくJリーグの方針なのだと思うが、ACL勝ち上がりによって順延される試合はことごとくホームゲームである。もちろん相手チーム関係者とサポーターからすればもっと影響が大きい。マリノスの成績によって、自分たちの横浜遠征の日程が変わってしまうのだから。

ACLエリート24-25の日程次第では、秋のカレンダーの影響も受けそうだが、さすがに大きな延期はない。だが日程によっては、京都、瓦斯、新潟、浦和戦の金曜開催の可能性があるという。

これほどまでに平日開催が増えた年は記憶になり。もうフライデーナイトなんて気取っている場合ではない。

興行的には苦しい、絶対的に苦しい。でもさ、なんかワクワクしないだろうか。過密日程なればなるほど、クラブの歴史に残る栄光の道を歩んでいる証拠となる。

個人的にも水曜夜、金曜夜の物好きが集まる感じが好きだ。週末の昼間に小さな子どもを連れた家族の姿ももちろん大事。だが平日の夜の雄々しい空間も、なかなかに尊い。

会社員だった2年前まで、平日夜の試合を観戦に行くのは「高嶺の花」だった。有休を取れるような職場環境ではなく、19時に新横浜でのキックオフに間に合わせるなら17時半前にはオフィスをそっと飛び出さなければならない。

会社を辞めた2022年シーズンは、貧乏暇なしで土日も働いていた。DAZNなら試合中の2時間の拘束だが、スタジアムに赴くとなると移動を含めることで最低5~6時間が必要となる。

そうなのだ、Jリーグ観戦はコスパ・タイパの時代において極めて贅沢で優雅な趣味だと知った。

2024年、めくるめく平日の試合の魅力を存分に味わうことができている。週末の昼間のような人数とはいかないが、物好きどもの中に混ざっていることがとても心地よい。

「待っているのは最高の週末」も捨てがたいが、22時過ぎに車で帰宅してからようやく味わう勝利の美酒もまたたまらない。

すべての仕事を火曜と木曜の夜に押しやって、クラブの歴史をまたひとつ。この贅沢のために、いくらでも働こうじゃないか。そう思っている物好きが集まれば集まるほど、チームの後押しとなることを信じて。