マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

盛者必衰と蔚山現代と天野純

全北、全北、全北、全北、全北からの蔚山、蔚山。この7年のKリーグチャンピオンの変遷である。

山東泰山に4戦4勝をキメた我がマリノスの裏カードは、蔚山対全北。前王者と現王者のコリア財閥ダービーといったところか。
この決戦を制したのが蔚山現代、個に強みを持ち、率いるのは洪明甫。天野純の全北移籍を罵倒した、あの闘将である。今も江坂任が在籍していることで知られる。

4/17(水)蔚山文殊フットボールスタジアム
4/24(水)横浜国際総合競技場

この2試合で決勝進出チームが決まる。もう「クラブ史上初」と言いつくした感もあるが、こちとら準決勝もその先も初めて尽くしだ。
相手は、ACL優勝2回。ACL歴ではかなわない。

上述の優勝遍歴を見ると、もう完全に韓国版の川崎F&マリノスという感じだろう。
ただし、川崎、川崎、横浜、川崎、川崎、横浜のあとに別のチームが入ったのが隣国との違い。

ここであまり腐す意図はないけれど、盛者必衰の理を思う存分見せつけているのが、今年の川崎の戦いではないか。
去年の前半もすでに凋落の前兆はあった。ぶっちゃけあの頃はメシウマだった。その後、再び上昇気流に乗ったようにも見えて、1つタイトルを重ねていった。

だが今年はどうだ。エリソンと少しの脇坂以外、なんの怖さもないではないか。メシウマはとっくの昔に通り越し、やや心配さえしてしまう。
奇妙な一致だが、隣国でも「前王者」は12チーム中10位と絶賛低迷中だ。

さすがにヨーロッパのメガクラブでは、没落している例は少ないけれど、20年前いや10年前に、マンチェスターは水色だぜ?と言ったらバカにされただろう。
そして10年後は再び赤い悪魔の時代になっているかもしれない。

韓国の両雄を渡り歩いたアニョハセヨ、こと天野純。江坂より1歳年上で、今年の夏には33歳を迎える。
復帰後2か月、まだ虹はかかっていないが、今回のキーパーソンであることは間違いないだろう。

2試合とも「本拠地」で試合をするのは天野純、ただひとり。ただし、1試合目はブーイングを受けるかもしれないが。

10年後というスパンで言えば、天野純はおそらくもうプレーヤーとしてはピッチにいない。いや、天野だけでなく、みんなそうだ。
10年先なんてわかるはずもない。

隣国や隣町を見るまでもなく、盛者必衰は必ずやってくる。
マリノスは、どうだろうか。前身時代を除けば、一番の黄金期と言っていいだろう。しかし緩やかに、確実に下降線へ向かうときが。

その後、第2・第3のエンジンはあるだろうか。ハリー・キューウェルの引き出しの中に? はたまた塩貝健人のような希望そのものの存在が?

願わくは、クラブ史上初の進撃をあと1か月だけ続けさせてあげてほしい。リーグ戦の日程変更に付き合ってくれた、上島拓巳や小池龍太を輩出した柏レイソルさんにも捧げよう。あ、江坂も輩出していたっけ。