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銀皿航海 蹴球二日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

純を背負いて、そのあまり

今まで無条件に、俊輔一択だった我が家のユニ事情にも今年は変化が起きた。SNSで自分がこれまでに買ったユニを見せている人がいるが、毎年のように買う番号がちがうのには、結構驚かされた。何しろ我が家は一択だったから。

さて、今年はどうする。発売日に買うには買ったものの、その時のチョイスは背番号なし。結局は今も続いてしまっている。ただ一度、10に決まりかけた日があった。

 

開幕戦を欠席してしまった私の個人的な開幕戦は、ニッパツ開催の札幌戦だった。ところがどうせ開幕戦で受け取るからと、送料をケチった私の元には札幌戦当日になってもまだユニはない。ニッパツ開催のため、日産スタジアムに隣接するショップで直前に受け取ることもままならない。私は朝のうちに日産スタジアムに向かった。 結局、送料をケチった結果、使わなくてもいい高速代と往復1時間半を使って。

そこですかさず選手名と背番号をマーキングしてもらおうと思った。待ち時間なしですぐ持ち帰れるという。ただし当時、齋藤学の背番号10だけは対応不可。後から番号指定で予約した人よりも先にマーキング対応はできないという配慮だろう。物理的にはできないはずがない。その場で他の選手も考えないではなかったが、学に対応してもらえるようになってから出直すことにした。手が滑って、10番のものも含めてタオルマフラーだけは2本ほど買ったった。

帰宅後、息子は怒った。自分のTシャツを購入してくれなかったことに対して。あれほど、あまじゅんのにしてくれと頼んだのに。と、と、突然、あまじゅん? 驚いた両親はどうせ明日同じ質問をすればまた違う選手名を答えるだろうと考えて、購入を見送った。

ところがその後も、彼の答えは意外にもブレなかった。いや一回だけブレた。札幌戦の現場であまじゅんを買おうとしたら、ニッパツは売店が狭いため、ほんの一部の選手のシャツしか売っていなかったのだ。その時だけは、じゃあ中澤か中町でいいよ的な失礼な答えだった。どうしても早く入手したかったのだろう。

その場を収めた後は、毎日あまじゅんのシャツの話だった。理由はフリーキックが上手いからなのだそうだ。天皇杯の2試合連続の決勝ゴールが息子の心に刻まれたらしい。

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 それからホームの試合がしばらくなかったため時間は経ち新潟戦で、めでたく購入。

サッカーの練習でいきなり着ようとしたので、あまりに汚れるからやめてくれと父。今までは俊介がSHUNSUKEだっから良かったけど、それじゃあJUNくんだと思われちゃうからダメと母。いや、誰も思わないだろ。

ちなみに私はといえば、まだマーキングできぬまま、空白のユニままである。

 

彼の純ユニのデビューは磐田戦となる。家でこっそり袖を通しては、テンションマックスである。家の中でフリーキックを始めて、そして怒られる。

日曜日、初めての対外試合と言っていい小さな大会で、彼のチームは優勝した。優勝して喜んでいたものの事実は少し違う。この日前後半を別のチームで戦った。前半は1歳上でとてつもなく上手い系列校のチーム。後半は彼らのチーム。ほぼどの試合でも、前半で大量リードをつけてくれる。ただ同じくらい強いチームとやると、前半3-1、後半は0-11という凄惨な試合になった。結局、ここのチームと、我がチームが予選上位2チームとなり決勝で再度対戦。さすがに今度は後半チームは出る幕なく、前半の強豪が予選の仇をとってくれたのだった。

名誉のために言っておくと、後半チームだけで臨んだゲームが1試合あり、ここでは見事に初勝利をあげた。

勝戦でも途中出場する気マンマンで、自分たちが優勝したと、勘違い甚だしいのは微笑ましくもあり、現実を知らせてやらんとイカンと、帰るなりビデオで振り返りを行い、君がどのようにして二桁失点の一因だったか、もし決勝に出ていたらどんなことが起こったかを聞かせた。

耳の痛い話を最後まで聞き、次は自分が決勝戦に出て優勝したいと前向きな宣言が出たことは評価したい。が、翌日から走り込みを行うはずが、1日坊主に終わりそうなのはここだけの話。

幼稚園と小学生とはいえ、1年の年齢差だけでは到底埋められない練習量の差があったのは事実。あまじゅんへの道は遠いなんてものではない。

マリノスがない週くらいは、草サッカーの話でも許されるかもだが、これから一気に増えるようなら、別の場所に書いておかないと、だ。

そんなわけで、14と番号なしの親子を見かけたら、優しく声かけてくださいませ。

 

平日アウェイだって怖くない!

こりゃ寒い。しかも関東地方は小雨の降り続く嫌な天気。

清水との練習試合は、赤ん坊を連れて面倒を見られるなら、試合に行ってもいいというお許しが得られたのだが。ただヤキモチ焼きの長男は自分のサッカー教室の合間に抜け駆けされるのが嫌みたいで結局断念。

今日は、彼のフットサル大会が青葉区であるということだが、折からの雨で微妙な感じ。やらせてあげたい気もするし、観る方もやる方もバッドコンディションなのは間違いない。ただ今後のことを考えたら、明日月曜は幼稚園も学校もないという状況で多少ならば風邪ひいたってオッケーだくらいの心持ちで、雨中の試合を経験するのは良いことだ。と、ポジティブに我が家では捉えている。

 

おかげさまで忙しく、新年度の準備もあり、営業目標も上方修正中。ブログなんて書いてるヒマないよ!と言いながら、忙しければ忙しいほど筆が踊ってしまう諸行無常。往復の電車の中はマリノスのことばかり考えてるのは会社には知られたくない秘密ランキングの上位にある。

先のルヴァン杯を観戦した時の話を残しておこう。気温が寒くて、試合内容も熱いとは言えなかった試合を見届けたのが夜21時前。この時間に長居にいるということは、新幹線も飛行機も最終には間に合わない。いずれも新大阪駅関西空港を21時半前に出発するからだ。住宅地にある伊丹の最終便は20時台なので論外。

すると、翌朝まで待つか、夜行バスかという選択肢になる。スーツ姿で夜行バスは翌日の「見た目」を考えるといかにも厳しい。

 

翌日も関西で仕事があるのならなんの問題もないのだが、しっかりと翌朝は都内で朝から打合せ。そのための最速手段は何か。答えは関空からの始発便6:30のスターフライヤーである。これを利用するために、金鳥スタから大阪とは逆方面の南を目指し、関空近くに投宿した。23時前宿着。翌朝5:50にはホテルのバスが関空まで無料で送ってくれる。

羽田着は7:40。ここからリムジンバスに乗り、首都高は多少混んでいたが、無事にオフィスに定時前に到着。

めでたくアリバイトリックの完成である。大阪での最後の商談を終えたのが前日の17時半。同席していた部下は、翌朝なに食わぬ顔で定時前にデスクで仕事をしている姿からは、別れた後に私がスタジアムに向かったなどとはよもや思うまい。普段、仕事熱心「ふう」だと、こういう時に使える。(ま、バレたからどうということはないのだけど。勤務時間外だし)

 

しっかし、交通の高速化は目覚ましく、素晴らしい。中学高校の頃に、夢中になって読んだ西村京太郎のトレインミステリーが大好きだった。十津川警部が夜行列車の中で起こった殺人事件の真犯人を突き止めるために、時刻表とにらめっこして、まさか!アイツはこのルートを使ったのか!盲点だった!というアレである。私がやってるのも、完全犯罪ならぬ完全合法のマリノス観戦なのだ。もちろん交通費は、スタジアム絡みの地下鉄代を除けば、会社に請求できるのだから、家族の理解も得やすい。出張をしたら、たまたまマリノスも大阪に来ていたのだから。このブログを楽しみにしてくれている方もいるから、と妻は言ってくれる。ブログの効用がこんなところにも!

冒頭の俊介のサッカー教室の影響で俄然、週末の予定が立てづらくなった。もっと言ってしまえば家族でのアウェイ遠征はかなり難しい。そこで諦めないのが真のサポーターである。

家庭に波風を立てず、仕事はきっちりやって、お金もあまりかけずにアウェイ観戦。そこまでやるか?と友人は言う。体力的にはキツくないかと。んなもの、キツイに決まってる。ただし、折角行けるのに、逃すことはない。一踏ん張りして、飛行機で死んだように眠れば良い。

 

平日夜にアウェイにいるサポーターは皆筋金入りの人ばかりだ。私のような普通の会社員がどのくらいいるかは知らない。けれど、あの中に混ざるのはかなり愉しい。

今後もしスーツ姿に、辛うじてユニだけ持参した状態でピョコピョコ飛んでるおじさんがいたら、それはきっと私です。

アウェイで結果出せ、マリノス。アウェイの地で契約取ってこい、おれ。

 

トレーニングマッチ清水戦 展望

日本代表の勝利に沸く世間をよそに、マリノスサポとしてはなんで今週試合ないんだよぉ〜とブツクサ。

試合勘を大事にしたいエリク・モンバエルツ監督は、早期から清水とのトレーニングマッチを組んでいた。それが明日、13時から小机フィールドにて行われる。形式は45分×2本と発表されていて、ハーフタイムまたは後半15分あたりでの全選手「総取っ替え」が行われるだろう。

 

優先順位としては次週のC大阪戦に向けた主力組の調整が1であり、出場時間が限られる控え組のアピールは2。彼らの多くは4月12日に行われるルヴァン杯の神戸戦に照準を合わせることとなる。

代表で不在なのは、遠藤渓太、ダビド・バブンスキー、ミロシュ・デゲネクの3選手。この他、下平匠に加えて天野純が前日に別メニューだったと噂に聞く。

 

とすると、スタメン予想はこうかな。
____ウゴ_____
_学__前田__マル_
___喜田_中町___
金井_栗原_中澤_松原
____飯倉_____

 

で、2本目がメンバー的に4-4-2だろうか?
__富樫__伊藤___
吉尾______仲川_
___中島_扇原___
高野_新井_パク_山中
____杉本_____

 

 開幕からの期待が、この3戦(ルヴァン含む)でやや萎みつつあるのは否めない。「4連勝していてもおかしくなかった」というマルティノスの言葉は分からなくもないが、2勝1敗1分は妥当だった感じもする。決めるべき時に決めてさえいればというのは、通用しないからだ。

圧倒的中心にいる齋藤学自身はゴールを決めていないのも、そろそろ払拭したい。学の復調が気になる清水とのトレーニングマッチ。父親になって張り切る前田直輝の活躍にも期待したい。

4月1日の試合、とくにミロシュとバブはコンディションが間に合わない可能性もある。それならばこの日の11人の先発が最有力だ。

再び自信をつけて、勢いを取り戻そう。

 

 

 

 

 

経験のある人は本当に何人も必要なのか

とかく一発勝負は難しく、残酷で、それでいて楽しい。ロサンゼルスでは侍JAPANが善戦虚しくアメリカに敗れた。準決勝。1次ラウンドから6連勝と、波に乗っての対戦だったが力負けの感は否めなかった。夏ほどではないがセンバツもの高校野球も真っ盛り。一発勝負、トーナメントが日本人は大好きだという。

あぁ、確かに天皇杯の方がどちらかと言えば日本的な発想であり、ホームアンドアウェイ方式というのは日本人の発想からは生まれにくい。いや、なんとなく傾向として。

 

W杯の最終予選はさしずめ十発勝負である。折り返しの5試合を終えて、日本は出場権獲得圏内の2位につけているが、4チームによる混戦が続く。

 

順位 国   点 勝  分   敗     差

1 サウジ 10 3    1     1       +4

2 日本   10  3     1    1       +3
3 豪州    9   2     3    0       +3
4 UAE    9   3     0    2       +1
5 イラク 3   1    0    4       -2
6 タイ     1   0   1    4       -9

 

今晩遅くに第6戦を戦う日本の相手は、UAE。アウェイでは勝ったことがなく、第1戦でホームにて敗戦を喫した相手である。まさか勝ち点6を献上するわけにはいかない、きちっとやり返したい。因みに日本はこの後、中4日でタイ戦を迎え、UAEはアウェイに乗り込み、我らが横浜のミロシュ・デゲネク擁するオーストラリアと対戦する。

いわゆる上位4強では4位のUAEにとって大事な直接対決2連戦であり、生き残りがかかる。しかし混戦から一気に首位に抜け出す可能性もある。十発勝負と言いながらも、この2試合は大事だ。

 

日本代表の選考をめぐっては、特に本田さんの処遇が何かと話題になった。少なくともこの数ヶ月は、ろくに試合に出ていない。それでもハリルホジッチ監督は、大一番においては経験のある選手が必要なのだという。その強い意向が監督への逆風も強めている。宇佐美貴史の謎の招集もまた然り。タイプの異なる選手を置いておきたいのは理解できるが、宇佐美もまたほぼ出場機会を減らしている。乾貴士南野拓実そして国内組なら齋藤学小林悠あたりのほうがいんじゃね?となるのは当たり前である。

 

かと言って、監督の過ちが証明されるように日本が勝たないのを期待するのも何か違う。今の学なら遠からず、再び代表に必要とされる日が来るだろう。と言って、軽く一年は過ぎたな。やはり学の活躍の機会を思うなら、現監督のクビが飛んだ方が…、いやいやそういうことではない。

本田の方が経験豊富である、ここ一番で貴重な働きをしてきたというのは認めるが、仮にビハインドの展開ならば本田を出すよりも、左に学、右に浅野拓磨の方が相手には怖くないだろうか。その発想がすでにマリノスの戦い方に縛られているだろうか。

 

もう一人、注目されるのが不動のボランチにして主将の長谷部に代わって出場するとみられる今野泰幸だ。当初は高萩洋次郎の抜擢も選択肢としてあったようだがコンディション不良。ここでも今野のボール奪取力とともに経験が期待されるという。

経験。正直、先のブラジルW杯など後年の今野が代表で素晴らしかった記憶がない。しかも2年、代表から遠ざかっていた。それがなぜ今と思うのは、当然だ。選手選考にあたって、年齢が高いからという要素をマイナスにカウントしてきた監督だけに説得力がない。実は年齢など二の次だった、最後の最後に頼りになるのは今まで信頼して使ってきた選手だと言えばいい。

 

学さえいれば良かったのに…という結論を私は望んでいない。でも学待望論を唱え続けよう。今日行われるサッカーの中身は、マリノスのそれとかなり共通点がある。マリノスとの比較においても注目してみる価値がある。

 

それでも次は、学を選べ。そして使え。

 

太陽に向かって咲いているか

NHKサタデースポーツは、というか我らが公共放送はベタである。ベタであるがゆえに、万人に分かりやすいストーリーテリングをする。Tomorrow songというコーナーで、我らがキャプテン・齋藤学が登場した。これは、主人公の心の一曲を、競技の映像とともに紹介するものだ。学の親や親族だったら、これだけで涙してしまうと思う。

齋藤学が選んだ一曲はN.O.B.U!!!の「太陽に向かって咲く花」という一曲だった。いい曲である。はい、すみません、この放送まで知りませんでした。ノブとカタカナで書くと、ドアの取っ手っぽいし、漫才師の千鳥を思わせる。まだ観ていない方は、下記のリンクが消されないうちにぜひ見てほしい。曲を歌っている本人のツイートなのだから消さない度量の広さをNHKに見せてほしいところだが。

ところで、NHKの編集がイイのである。
やがて銀皿航海チャンネルを YouTubeで開設する日が来るのなら、細説にわたって、どこがイイのかを解説したいところだ。私だって韻くらい踏める。
まずは俊輔がピッチから去る後ろ姿から、学の背番号10を背負う姿までの編集は王道ながら、よい間合いだ。通常ならオーバーラップもしくはディゾルブという、ぼんやり画面が切り替わる姿を好む人が多い中、真っ向勝負の俊輔から学への10番後ろ姿カット繋ぎ。

F・マリノスで10番を背負うというのは、相当な思いがないとつけられないし、背負えないこと。僕の人生にとってすごく大きな1年になる」という最後の学の表情、その瞳がキラキラと澄み切っていたこと。

もう一つ、「仲間を信じたラストパス」のくだりもたまらない。以前は周りを見ずに突っ込んでいた学が、仲間との信頼を積み重ねて、そして仲間を信じたラストパス。エリアの隅から出したグラウンダーのパスを待ち構えるのは前田直輝浦和レッズとの開幕の激闘にピリオドを打つアディショナルタイムの逆転弾を生み出した。

このメンバーでも、死ぬ気で1試合1試合戦えば優勝できると思っている。

そして最後は太陽に向かって咲くヒマワリに映像が切り替わって番組のエンディングとなる。


N.O.B.U!!! - 太陽に向かって咲く花

学が曲の中で、もっとも好きだと答えたのは、
「人に踏まれても けなされても 誰よりも輝いてる
太陽の恵み輝きの中 強く根を張ってる」
という箇所。

けなすやつなんて、そうはいないと思う。確かに選考に一貫性とセンスのない代表監督にはイラッとするけど、それも吹き飛ばすくらい輝き、強く咲くということか。
毎試合学を観ていると、なかなか気づきにくいことだが、新聞記事や雑誌、戦評などで学を紹介する文のテイストが「別格扱い」になってきた。
リーグ屈指のアタッカーとか、ベストウィンガーとか、国内組で今最も旬とか、なぜ代表に呼ばれないのか全く理解できないとか、そんな類の賛辞のことである。
それ以上に、「僕の人生にとってすごく大きな1年になる」という一言が破格に重い。賛辞など要らない、優勝という結果が欲しい。俺がキャプテンでマリノスに栄光をもたらしたという事実が。そのことによって、残留もキャプテン襲名も、10の継承も、正当性が証明されるということか。しかも証明されるのは他者評価によってではなく、自分の腹の底から。

屈託のない笑顔と、サッカーに向かう真摯な姿勢は、まさに太陽に向かって咲くヒマワリを思わせる。これが、誰よりも大きな大輪の花になるのかは、今年の冬に分かる。
そうなるよう、いつも声援という栄養を全力で送ろうと思った。