銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

後半戦も気持ちを込めて

届いたばかりの公式誌「トリコロール」を読む。中断期間中、マリノス欠乏症のサポーターが多い中で、この雑誌があと1週間早く届いていたなら、どのくらい喜びが増しただろうか。

 

待ちに待ったリーグ戦の再開をあすに控えて、改めて思うのは、齋藤学と中澤佑二はこのチームをひたすらに引っ張ってきてくれたということだ。学に関しては、気負いが若干重荷になっている感じもしないではない。天皇杯で待望の初ゴールをあげたからこそ、なおさら今度こそリーグ戦初ゴールの期待がかかる。本人も自分自身に期待しているのではないか。10番でキャプテン、散々言い尽くされてきたが特別中の特別である。

 

前半戦のマリノスのMVPを選ぶなら、学ではなくマルティノスを挙げる人もいるかもしれない。でも私はやはり学にあげたい。存在感と気負いそのものに、MVPをあげたい。

そういう意味で、ふと他チームの前半MVPを勝手に認定すると、首位C大阪は山村和也、柏は中村航輔、川崎は阿部かな。鹿島が意外に難しい、ペドロだろうか。磐田は中村俊輔、清水は鄭大世というベテランかな。浦和はラファエルだと思うが、スペインのチームに強奪されるとの噂が入ってきた。昔、指宿がいたジローナが創立87年で初の一部昇格なのだそうだ。

 

この面々に学を加えるのは、数字だけを見ると少しためらう。でもやはり、存在感と気負いは学だけのものだ。後半戦も両肩に、不自然なほど力を込めて戦えばいい。割り切る必要もない。堂安や鎌田のように若く海外移籍を果たす選手を気にする必要もない。圧倒的な重圧を受け止めた先にある、人間としての成長と、歓喜の咆哮。私たちは、そのストーリーを共有するためにスタジアムに行く。未来を一緒に作ろう。

 

39歳の中澤佑二。情熱は無限なのではない。時の流れと、心身の衰えに抗っている。それも終わりを決めてかかることで、全精力を抗いに集中させているのだ。来年、つまり40歳のシーズンの区切りとは、現役引退そのものである。マリノスで辞めたい。カッコよく辞めたい。もうハッキリと終わりを意識している。

だからこそ、いま頑張れる。600試合出場まで行けるか。怪我さえなければ行くだろう。レジェンドに今一度タイトルを取らせたい。終わりが一層意識させられたからこそ、その思いが強くなる。

 

激化するサイドバックの先発争いと、センターバックではミロシュ デゲネクが掴んでいた先発の座をパクジョンスが狙う。なのに、中澤佑二だけは不動。不動明王。

彼が「監督が計算できる存在」になろうと決意して突き進んだ結果、今は後任を誰にするかクラブは頭を悩ませる。

 

さあ、後半戦のあと16試合。まずは食らいつく。気持ちを込めて戦う。清水戦から瓦斯戦までの6試合、ここ大事。暑さに負けない熱さで。

最高の週末のための金曜日、がんばりましょう。

 

 

わだば、審判になる

西村雄一、家本政明、扇谷健二、佐藤隆治。こうしたプロフェッショナルレフェリーの後ろに私こと、シャーレの中の人が名を連ねる日が来た。

いや、後ろも後ろ、はるか後ろの話である。

 

ちょっと前に、「主審は間違うけど頑張ってる、あんなことは自分には出来ない!と思ってみると、どんな試合であってもストレスフリーだ」という趣旨のことを書いた。

ネットで家本さんや扇谷さんの名前を検索すると、予測検索の筆頭は「誤審」だったりするし、下手だの大嫌いだの言うファンの声は非常に多い。何を隠そう、私も昔、村上伸次さんの判定に腹を立て、アイツは村上じゃない!死神だ!などと、名誉毀損ブログを書いたことがあり、今となっては恥ずかしい。

 

誠に審判は因果な商売である。この上川徹さんのエピソードとか、凄い。何が彼らをそこまで駆り立てるのだろうか。

家族の前でのブーイングにしばらく立ち上がれなかった……上川徹が世界で評価される審判になるまでの道のり - ぐるなび みんなのごはん

 

彼らは走る裁判官である。ビデオで振り返ってあれは間違っていたなどと槍玉にもあがる。走りながら、ロボットのような判定をするのは不可能だと言うのに。

 

その審判の道を、私も志す。

と聞くと、驚かれるだろうが、何のことはない。シュンスケのサッカークラブの手伝いで、4級審判を取ることになっただけ。

ペーパーテストも実技試験もない、講習を受ければ貰える資格である。履歴書には…サッカー関係の就職活動でなければ普通は書かないだろう。

 

少年サッカーと言えども、公式戦ともなるとその辺の誰でも審判というわけにはいかない。だから1学年に数名のお父さんが人身御供になるのが習わしだそうだ。

費用がそれなりにかかる。JFA、東京都サッカー協会に払う費用、さらに講習会の受講料にテキスト代と、しめて6千円也。加えて毎年更新料がかかるらしい。これはサッカー協会にとっては貴重な収入源だろう。自腹だとキツイが、息子のサッカークラブの都合なので、費用はクラブ持ちだ。業務上必要なために、会社の金で資格試験を受けるのと同じことである。

 

20名のお父さんの中で定員は3名だった。手を挙げたのも、シャーレ含めちょうど3名。私の立候補動機は、好奇心と、少しでもクラブ内で息子の評価が上がったらいいなというよこしまな気持ちからである。(なお、一切評価には関係ない)

 

だが、子供が出ない大会、他の学年の試合にも徴集される恐れがある。その場合、貴重な休みは完全に潰れるし、マリノスの試合とかぶっても召集令状は断れないかもしれない。

 

もう一つ、懸念がある。審判になる以上、当然の懸念だ。

誤審をし、いやしなくても、判定が気に入らないと批判やブーイングを受けるリスクだ。小学生であっても高学年ともなると、都大会などの進出がかかる試合などは緊迫する。実際に過激な保護者のいるチームなどは誰も担当したがらない。そりゃ当たり前だ。素人が、家本政明のような鉄のメンタルを持ち合わせてるはずがない。

 

しかも、である。4級審判でしかも初心者が笛を吹くことなどまずない、というのが定説だった。せいぜい副審か、あるいは補助である第4審判の役割が普通だと。だから気楽に考えていた。ところが、昨今は8人制や6人制の大会が急増しており、この場合は全てを一人で取り仕切るらしい。審判の人手が足りないため、有資格者なら経験不足であっても主審の役割をする…考えただけでも恐ろしい。

 

さて、問題の審判講習会は8/27。もう逃げられないので、果敢に戦ってくる。その様子はまたレポートさせていただきます。

 

いつか、息子のチームがマリノスのプライマリーと試合できたらいいなというのが夢の一つだ。同じ大会に出るようなことがあれば、巡り合わせでマリノス対どこかよそのチームの笛を吹く、シャーレさんの姿が見られるかもしれない。それも夢の一つ。その時はどうか温かく見守っていただきたい。

 

棟方志功がゴッホを目指したように、わだば、コッリーナになる! わははのは。続編にご期待を。

 

 

 

 

エリクと仲川の抱擁は意外でなんか泣けた

仲川輝人、元大学ナンバーワンストライカーが本来の輝きを放てないのは、プロ入り前の大怪我の代償なのか。それとも、チームのやり方が合わなかったのか。

スピードとフィジカルと、気持ちの強さを武器にした仲川も25歳を迎える。今年も、レギュラー争いに食い込むこともできなかった。一年前は秋、町田への移籍を選んだけれど、今回の決断はほんの少し早い。チームも1年でのJ1復帰を現実的な大目標に捉える福岡、端的に言って町田より格上のチームである。

 

清水からもオファーがあったとされる。それに今年も、エリクに十分なチャンスを貰っていたとは言い難い。だが一方では、カップ戦で活躍しては離脱し、チャンスを掴みかけては体調を崩し。仲川自身が、運不運あったにせよ、自ら好機の芽を潰していた感も否めないのだ。

 

だから、エリクの温かなメッセージと、抱擁写真はあまりにも意外だった。巨きなフランス人男性と、小柄な日本人の若者。そうか、彼らの間には、我々の表面的な観察ではわからない絆があったのだ。我々は、いや少なくとも私は、それをラストの日に知ったのである。

 

エリクのこのようなはなむけの言葉はこれまでもあったかもしれないが、抱擁とのセット写真はズルい。

結果が全ての世界にあって、懸命なテルの姿勢を近くでエリクが見続けていた証拠だろう。

ありがとう、こんな記事と写真を見せてくれた俺たちの報知。

 

それを、ヨコエ苦の記者ときたら。自己管理の甘さゆえに体調を崩したと言われても仕方のないだとか、言いたい放題。応援したいのか、選手の評判を傷つけたいのかなんなんだ。

文字校正の甘さゆえに有料の価値がないと言われても仕方のない誤字脱字のオンパレードはあなたではないか。ご自慢のプレミアムコースがプレミア無と言われないように気をつけたらいかがか。

 

すみません、批判の矛先がおかしなところに行った。

ただ、俺たちの報知は、この仲川の記事の他にも、マルティノスの合流を伝える記事や、新練習生の記事を次々にアップし、公式ウェブサイトに引けをとらない情報量を披露している。

 

その新練習生、アオキ・アンソニーはU-17のペルー代表主将で、28日まで練習に参加するそうだ。清水戦も観戦していくのかな。すぐに加入云々というより、CFGのネットワークの凄さを思い知らされる。欧州やアメリカ、豪州は姉妹クラブがあるからまだ分かる。ドルさんの東欧パイプも凄いのは知っている。さらに、ブラジルでもアルゼンチンでもなく、ペルーとは…。

 

しかも目先の上位争いやJ1残留のたまに動く、動かざるを得ないクラブが多い中で、今のマリノスには将来を見据えた長期プランがあることをうかがわせる。サイゴダードや篠塚一平の練習参加もまさにそれだろう。

 

夏。入れ替わる選手。

試合には11人しか出られないし、残りの公式戦の数もさほど多くないため、出場機会を求めて外に出るのはポジティブだと、私は思う。

 

中島賢星は岐阜で、仲川は福岡で、必要とされる場所に行ったのだから、そこで自分を見せる。そして成長する。マリノスに復帰するのかか、熱望されて残留するのかを迷うほどに活躍してほしい。もちろん和田昌士や田口潤人、熊谷アンドリューもだ。

 

待っている。帰還を、待っているぞ。

 

マリノスに戦力補強はあるか

圧巻の前半4失点。ボールウォッチャーというより、ゲームウォッチャーと言うべきか。4枚揃ってても、「守る」という意識がないほどに見えてしまう浦和の守備。リーグ最少記録に挑むはずが、これで34失点はリーグワーストから3番目という多さである。降格圏に沈む大宮や広島の失点よりも多いのだ。

いや、それともJ1は遊びなのかな?

 

浦和は踏んだり蹴ったりだ。試合内容の非は浦和の守備陣にあるけれど、プロの当たり屋に目をつけられてしまった影響は大きそうだ。

もう今更クソ議員のことに一切触れない。無視だ、無視。炎上商法が明らかなのだから、触れて火を広める行為は加担しているのと同じだからだ。

ただケンカを売られたのは浦和じゃないからね。サポーターという趣味も、日本サッカーそのものも蔑まされた。くたばれの中には、俺たちも、マリノスも含まれていると受け止めた。

 

今、目の前で小1の息子の朝練が行われている。日曜だというのにご苦労なことだ。9月には初めての大会が控えている。コーチが開口一番こう聞いた。目標はなんだ?そうだ優勝だ。そのためにまず必要な練習はなんだ?

 

ディフェンスだ。小1の子らが即答している。

その通り。優勝するにはいくつもの試合を全て勝たなければならない。ディフェンスがしっかりしてないチームは決して優勝などできない。

 

前半戦、どこよりも硬かったマリノスの守備。15失点、最少スコアは誇らしい。だが、磐田と同様、川崎と2点差などと聞くとまったく喜んでなどいられない。

後半戦で上位に食い込むかは、それこそ上位との戦いに掛かっているからだ。C大阪、柏、鹿島、G大阪と上位にいるチームに軒並み敗れた。悪い時期に対戦したというのもあるかもしれないが、やはりこの星取りを見ると、優勝というのは覚束なくて、ACLに食い込めたら幸運というのが妥当な力関係だと見る。

 

すると、ここから押し上げるには二つ。

既存戦力のレギュラーがコンビネーションを高めて、攻守の鋭さを増す方法。

もう一つは新戦力の融合。どちらの可能性もある。

新潟の十日町キャンプに参加したということサイゴダード、篠塚一平という逆輸入選手たちは日本選手扱いなので枠の制限も受けない。彼らの加入はあるだろうか。英国やロシア仕込みのサッカーが加わり、多国籍化が一層加速し、2列目のレギュラー争いはかつてない激しいものになるだろう。

 

ウーゴ ヴィエイラや、ミロシュ デゲネクが再合流して、ようやく今週末はマリノスの日常が帰ってくる。

新戦力が新横浜の練習場に姿を見せるのかどうか、その辺りから注目したいところだ。

 

 

 

 

【悲報】家族バラバラ観戦事件

歴史的分裂である。
連休の中日のチケット発売日。無事、購入できたそうである。

中断期間明けの最初の試合、マリノスは清水を日産に迎え撃つ。上位に食らいつき、追撃するためには大事な、大事な一戦だ。
にもかかわらず、妻が購入したチケットは等々力のアウェイ席。磐田というよりは、中村俊輔を見るために。

先日、息子のサッカークラブのお父さん飲み会があった。
あわよくばマリノスを布教しようという私の魂胆はうまくいかず、川崎ファンに囲まれていた。ただサッカー好きの中で、鉄板ネタなのは、俊介の命名の由来である。

この日以来、よそのお父さんの間にもうちの妻は有名になってしまったようで、息子の練習試合で顔を合わせたお父さんから、からかわれるようになった。

我が家にとってサッカー観戦とは、すなわちマリノス観戦となってから久しい。同じチームを応援するということは、つまり喜びと悲しみが一致するということに他ならない。そう、サッカーの応援しているだけのくせに、やった気になってるのが一番ムカつくと言われても、構わない。これが楽しいのだから、大きなお世話である。横酷、ピッチ遠すぎ、遊びかよって。

この春に、磐田を、否、俊輔を見に大宮を訪れたが、この時も家族一緒。マリノスは金曜夜のうちに鹿島とのアウェイゲームを終えるという変則日程だったから別によかった。俊輔の直接フリーキックを生で目撃し、それでめでたしだったからだ。

しかし今回は違う。マリノスを差し置いて、別の試合を観に行くというのだから。これが政党だったら、党紀を乱して除名処分は免れないだろう。ひとえに私の不徳の致すところと、私も党代表を辞任することになり、我が家は一気に政局へ。

ただ、これを優しい気持ちで見守るなら。
確かに生で俊輔のプレーを見られる機会は極めて減った。したがって、本来ならばマリノスを家族と見たい気持ちがあるという妻の決断も分からないでもない。
せっかくなので、マリノスが無事に勝利し、等々力でも俊輔選手が活躍すれば良い。それぞれ家路に着いた我らが幸せな気持ちになるように。

そこまでして等々力に行く決意のようなので、ネンチケホルダーの長男はともかく、次男もこちらで預かることになった。シュンスケとバブンスキーを連れての観戦は、これはこれで珍道中になりそうである。

ちなみに今日は、シーズン後半のキックオフ日時が発表となる日。9月末には、マリノスが吹田遠征で、磐田が味スタに来る日がある。
10月27日には、エコパでの磐田対マリノスもやってくる。点のような話でも、我が家には大事。

マルティノスに会いに、アメリカに単身でタッチアンドゴーする強者がいる一方で、等々力と新横浜に分散したことを嘆くサッカー好きの家族。

来週末は、また一つ忘れられない思い出ができそうだ。繰り返すが、ぜひ幸せな結末が待っていますように。