銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

私の心構え

ちょっとぐらいの汚れ物ならば残さずに全部食べてやる。

 

思い返せば、去年、中村俊輔が退団したことは本当に悲しかった。やるせなかった。マリノスが好き、俊輔が好き、俊輔のいるマリノスが大好き。すごく短く言ってしまうとそういうことだったからだ。

 

さすがに川崎を選ぶとは思わなかったけれども、海外移籍したかったのに出来なくて、結局マリノスを選んで。当時、齋藤選手の10番を選び、主将の重責を担ったことに違和感というかやりすぎ感、針が逆に触れる感じを持った人はいたと思う。冷静になれば、いやお前、マリノス出る言うたやんけって。なのになんで10番なん?って。

 

ところが私は、いやあえて書こう、私たちは狂喜してしまった。突っ込むどころか、待望の救世主と持ち上げてしまった。俊輔もねぇ、哲也もねぇ、兵藤もねぇ、おまけにカイケも残ってねぇ。とても疲れてしまっていた。傷付いてしまってた。そこに当時最大の補強と言われた、齋藤の残留。しかも俊輔の幻影を忘れさせてやるとばかりの10の継承。あまりにも無邪気に、事実上の「生涯トリコロール」という誰も言っていない宣言をトレースしてしまったように思う。

 

川崎を選び、しかも¥0。不良カイ権に悩む、株式会社横浜マリノスの経営面にとっても、それ以上の心情面でまさにあり得ない、起こってはならない事態と言っていい。

 

ちょっとぐらいの汚れ物ならば残さずに全部食べてやる。

俊輔との別れを経験した私の心構えをもってしても、これはかなり深刻な汚れ話だ。食べることなどできない。犬も食わない。あっジェフの悪口では無い。ここに置いて行こう。たぶんもう二度と齋藤のことは書くまい。

 

しかしながら戦力的にマルティノスとともに失った単独の兵器の力は小さくない、と私は思う。大津祐樹とユンイルロクの加入、さらには大物感漂う町野修斗ら新人選手の活躍にももちろん期待している。だか迫力という点ではスケールダウンは否めない、それが実績に囚われた上での評価だ。

 

予想通り、いくつか「悪いのは選手でなく不誠実なマリノスフロントだ」的な記事が出た。敵の大本営発表という表現は言い得て妙と思う。しかしながら、悲しい哉。俊輔の退団ほどには今回の件は「社会的インパクト」はなかった。日本代表5試合1得点という数字それを表しているのかもしれない。

しかも藤井氏、小宮氏さらには夕刊フジの久保氏を早々に投入してくるあたりに「選手層の薄さ」を感じざるをえない。

 

なお藤井氏に至っては、アイザックドルの鬼気迫るプレゼンを評して、日本語は下手だからニュアンスは伝わらないけどだからこそ迫力あるよなぁとか見当違いのメルマガを配信した。こいつはバカだ。愛がないのは知っていたが本当にバカだ。迫力を感じ取ったことは辛うじて褒めてもいいが、その原因を拙い言葉だから伝わると評論するバカである。残念ながら氏は、人を言葉で動かしたことがないのだろう。本質を捉えようとしたこともない。愛の欠落に加えて、ピンボケ。私に言わせれば、誰かさんと一緒に隣町に行けばいいのに。

 

恥ずかしながら、私はホームユニフォームで10を買い、ACLで22を買うのだと以前のエントリーで書いた。気がする。はからずも、ACLの夢は潰えた。アウェイのボーダーユニを追加購入するワンチャンは残されているものの、当然のことながらホームユニは、中澤ラストイヤー佑二を選んだ。

 

中町公祐のことばを今一度思い出そう。

マリノスにロイヤリティのある選手が集まればいい。その点においては一層、ロイヤリティの純化が進行したと確信している。

 

またセレッソだ。新・新生マリノスを見せつけるには格好の相手だ。去年の開幕戦で浦和に勝ったからこそ自信がついた。同じことである。

 

愛情ていう形のないもの。伝えるのはいつも困難だ。だからこの民衆の歌をいつまでも君に捧ぐ。

 

やべー、泣けてきた。

 

 

 

 

ウーゴ、出る?もう楽しみが止まらない【天皇杯決勝・C大阪戦 展望】

2017年シーズンの最後の試合にして、2018年最初の試合。オールドファンならば、元日は日産のものと知っている。天皇杯の決勝で最強の名を欲しいままにしてきた日産自動車の系譜を継ぐ、横浜F・マリノスの勝利を信じていても、とても不安なの。

相手をヤンマーと聞けば勝てそうな気がするが、セレッソと聞くと、何しろ3戦3敗。しかも1得点8失点ともうね、鹿島や川崎を上回る絶望的な数字。

 

昇格組とは言うけれど、スペインに居ておかしくない清武弘嗣に、ジーニアス柿谷曜一朗が先発復帰濃厚とのこと。前線に働き場を得た山村和也にソウザもいるよと。マテイヨニッチも厄介なのに、山口蛍まで間に合うとの噂が流れており、得点王・杉本健勇を除けばもうベスメンもいいところ。なんでJ2にいたのか、よほど大熊が名将だったとしか思えないのである。

 

さてマリノス。今更、齋藤学の不在を嘆くことはないけれども、この3日間、踊らされたのがウーゴ ヴィエイラの負傷情報だろう。出る?出ない?怪我はひどい?別メニュー?

 

情報が錯綜する中、昨日の段階では練習に不在と報じられた。その結果、出る選手がベストメンバーという正論のような、強がりのような、そんな選手からのコメントが出されて、我々の覚悟もそっちのほうで固まりかけた。昔の人の格言「心配ないからね、必ず最後は伊藤翔」を思い出すのである。

ところが今朝になって、ウーゴ、部分合流と報じられた上に、練習でも目撃証言が多数。心配をかけた本人は、大事をとって室内練習していただけ。100%大丈夫テヘペロ。とか言うものだから、話は一転。

 

マリノスでのラストとなるエリク モンバエルツ監督の采配の焦点は、ウーゴを使うのか、否か。使うなら先発か途中かという、そこに絞られた。

最大で120分プラスPKまで見据えると他のベンチ入りメンバーの選び方、使い方ももちろん大事だし、そもそもセレッソの激烈プレスにどう対応するかも気になる。

けれどもウーゴの正体不明の勝負強さという、勝ち運を活用しない手はない。柏戦もそうだった。決勝点のシーン、遠藤渓太のラストパスのトラップはアンコントロールだった。ミスだ。なのに、あんなフィニッシュに繋がるような場所にうまいこと転がって、右足を振り抜いた。計算だったとは言わせない。けど、その状況下においては瞬時でベストな選択をしてくれる。だからゴールに繋がる。

 

どうせゴール以外の場面ではたいがい消えるだろう。それでも期待せずにはいられない。その気持ちは、謎のアジジ作戦の結果、さらに高まるのである。

決勝戦、他のメンバーは概ね準決勝と同じが見込まれる。飯倉大樹が再び神倉になる必要があるだろう。紅白に登場した安室奈美恵の姿を中澤佑二は力に変えるだろうか。マルティノス、山中亮輔のサイドでの一発には今回も期待したい。無念の負傷離脱、扇原貴宏の代わりにはボランチに天野純が下がり、トップ下はダビド バブンスキーが有力とのこと。今季、唯一C大阪から得点をあげた選手だ。バブが行けるところまで飛ばして、途中から伊藤を2列目にして、ウーゴを投入という手が本命か。

 

2列目の清武や水沼宏太を誰が捕まえるか。下平匠と松原健はいつも以上に、そのケアが必要だ。

 

関東地方の元日は晴れ時々くもり予想で、年末年始では一番暖かな日になりそう。最高の舞台は整う。あとは家でぬくぬくしてるくらいなら、皆さんスタジアムですよ!

一年を占う元日決戦。タイトルを取ろう。アジアへ行こう。エリクを笑顔で送り出そう。持てる力を全てぶつけて、最高の場所へ。

 

さて、皆さん、新生ブログの1年目、大変お世話になりました。どうぞ来年も宜しくお願い致します。 

 

 

【あと2日】決勝戦の心構え

どうも、旧国立競技場での最後の王者、横浜F・マリノスです。

あの日、国立にいた私にとっては、マリノスのサポートを始めてから、初めてのタイトルマッチだった。結果は2-0の勝利。2004年のリーグタイトル以来、9年ぶりの戴冠だった。

 

最高の気分だった、というのは勝った後の記憶ばかりが鮮明に残っているからだ。端戸仁しかフォワードが居なかった戦前の不安など、最早忘れてしまった。あの時、エースのマルキーニョスはリーグ戦終了とともに帰国してしまった。加えて藤田祥史は、準決勝まで先発を続けたが、オフサイドの笛がなった後にシュートを放ってしまい、遅延行為を取られて累積2枚目の警告を受けまさかの出場停止。

あの時に比べれば、ウーゴ ヴィエイラの負傷離脱が記事になっているが、伊藤翔も富樫敬真も万全に控える。

眼前の敵は、広島だった。リーグ戦最終節でマリノスの代わりにシャーレを掲げたチームだ。このまま、負けたままでは終われない。リーグ戦での無念を晴らすには、絶好の相手だったと言えるだろう。

リーグ優勝に王手をかけて臨んだ、6万人超の大観衆を集めた新潟戦はどこかお祭りのような雰囲気だったが元日の決勝では悲壮感があった。それが試合の雰囲気を引き締めたことは間違いない。

余談だが、その翌月のゼロックス杯で広島と同じ国立で再戦した際は、花試合という雰囲気に加えてタイトルを獲った充足感があったように記憶している。

 

あの時は、準決勝から中2日、リーグ最終戦で苦渋を舐めてからわずか1ヶ月。あんな特殊なシチュエーションとは、今はだいぶ違う。けれども、今の雰囲気が悪いかというとそれはない。まず油断はあるはずもない。決勝まで進めばオッケーという考えもない。3戦3敗の相手にどうやり返すか。杉本健勇や山口蛍がいないかどうかではない。俺たちのホーム埼スタに、どれほどの人数のサポーターで後押しできるだろうか。

 

いつもは浦和さんサイドの都合で狭められたアウェイ応援席は、あっという間に売り切れるのが埼スタの常識だが、今回はそれはない。

帰省などはともかくとして、初詣やテレビ観戦はあまりに勿体ない。親戚の集まりだって、三が日はまだ2日も残っている。埼スタに1人でも多くのマリサポに集まって欲しい。これは単なるサッカーファンでは不作なのだ。チームを応援する人が揃う方が雰囲気は断然にいい。

 

2014年元日というとごく最近のような気もするのだけど、まだSMAPは解散してなくて、東京五輪が決まった直後で、ブラジルW杯の前である。マリノスで言えば伊藤翔と下平匠が入団する前と言えば随分昔のことと思えるだろう。

 

慌ててラフィーニャを招くよりも前、すなわち天皇杯に彼の登録を忘れる前、アデミウソンの姿などまだ日本に影も形もない。ちなみにその間に、あの長谷川アーリアジャスールは、瓦斯から桜大阪、サラゴサ、湘南と渡り歩いて結局、下条さんの伝手を辿って名古屋に行く。それくらいの月日が、4年。別のチームになってしまう。残っているのは、中澤佑二、齋藤学、栗原勇蔵、中町公祐といったところか。出番のなかった飯倉大樹の不服そうな顔がもはや懐かしくもある。

そして在籍4年目で、移籍以降もっとも難しいシーズンを過ごした下平と伊藤がチームを救う働きの場を見つけている。なんと、戦うチームは糾える縄の如しか。

 

この言葉で新年を祝いたい。

「勝ちましておめでとうございます」

ぜってー勝つという迫力に満ちたスタンドの雰囲気を作り出せるかどうかに、かかっている。

 

エリクが来る前からトリコロールだった選手たちと我々。エリク以降に加わった選手とサポーター。総力を挙げて、栄冠を。そしてアジアを勝ち取ろう。

 

 

【あと4日】元日決勝という言葉だけで、ご飯三杯イケてしまう件

暦の上では年末年始。冬休みの子供を尻目にハードワークを続けるお父さんたちもそろそろ仕事納め。心なしか、通勤電車の混雑は緩和され、無理にでも仕事を納めたとしても、たった1週間足らずのシーズンオフで区切りの感はあまりにも薄い。この気持ちが分かるのは、5日からU-23の代表合宿に招集されている遠藤渓太くらいのもの。本当は2日からの合宿だが、さすがに1日まで天皇杯があることを考慮されたと聞く。

 

さあ、天皇杯決勝。日本最古のカップ戦の栄誉もさることながら、正月の風物詩。その昔、サカつくではニューイヤーカップなどと呼ばれていたように、1年最初の日に、シーズン最後の試合が行われる。言わば結びの一番。ただし先輩が話をしている途中に何をしても、ビール瓶やらリモコンで殴打される理不尽はなく、ただ本当に最後の試合である。

理不尽と言えば、勝ち残ったチームばかりがオフが短くなり新シーズンの準備が遅れるという哀しさはある。本当にこの時期の決勝が正しいのかという議論、疑問は尽きないが、私は断固元日決勝派だ。

4年に一度のアジア杯が19年1月に開催されるため、18年度の決勝は18年のクリスマスイブに行われることがすでに発表されている。マリノスが戴冠したのは14年の元日だが、同年の12月にはG大阪が山形を降して優勝した年があった。今から思えば、三冠達成の偉業だったにもかかわらずなんと無機質な「12月のリーグ戦が終わったとある週末」だったことか。

元日だからこその高揚は、絶対にある。初蹴りが天皇杯決勝の舞台というのはサッカー選手の誉れ。現地で応援するのも、サポーターの誉れである。幾度となく弾かれた準決勝の壁を乗り越えて辿り着いただけに、喜びがひとしお。もう仕事納めもそこそこに、気持ちがすでに元日に向かうのは仕方がない。否、元日があるからこの激務にも踏ん張ってこられたのだ。

 

マリノスは勝てばJクラブとしての最多記録を更新する8度目の優勝である。それは即ち、広島に次ぐC大阪の9度目の準優勝を意味する。ご存知の通り、マリノスの天皇杯決勝での戦績は7勝1敗と圧倒的である。やたらと準決勝で負けるが、決勝まで行けば強い。C大阪は、3勝8敗という記録が残っていて現在6連敗中。

 

広島を倒したチームが4年連続で優勝しているという不思議なジンクス。ラウンド16で延長の末に、ウーゴ ヴィエイラのハットトリックでマリノスが倒した相手こそ広島であり、ジンクス継続にすでに王手である。あの劇的な、ある意味準決勝よりも険しかったあの試合に勝てたのは、何か見えない力が働いていたのか。

 

Jリーグ発足後、25年目のシーズンだが、3大タイトルのいずれかはすべてオリジナル10のクラブが獲得してきたという。未だかつて一度たりとも、オリ10以外のクラブがタイトルを同一年に3つ制したシーズンはない。だが今年は、ルヴァン杯をC大阪が、リーグを川崎が獲った。天皇杯をマリノスが取れば記録継続でC大阪が勝ったならば史上初のケースとなるわけだ。

 

埼玉スタジアムといえば、俺たちのホーム。J1リーグのみの記録で恐縮だが、埼スタでのマリノスは過去17戦して9勝5分3敗。ホームである浦和並の勝率を誇り、浦和以外では最多の記録。なんと30試合もしている大宮と同じ勝利数だという。

翻って、C大阪は埼玉スタジアムでは、1勝2分6敗と最悪レベル。ただしルヴァン杯で初タイトルを獲得した思い出しか残ってないであろう。

 

そして直接対決の記録。リーグ戦では、15勝9分12敗と勝ち越している。近年の分の悪さや、ついこないだの4失点の記憶ばかりがまとわりつくが、これは短期の話だということも忘れないでいたい。

 

元日決勝。甘美な響き。皆様との賀詞交換会が埼スタで大規模に行われることがなんと嬉しく、特別なことか。

決勝は観に行く場所ではない、勝ちに行く場所だ。あともう少し。お仕事がんばりましょー。

 

待っているのは最高の年始だ。

柏、等々力、準決勝の三重苦を突破!あと一つ!【天皇杯 準決勝・柏戦】

あんなにもマリノス側の、つまり普段は水色チームが陣取っているホーム側のスタンドは早々に売り切れ、黄色側チームの席ばかりが残っていたのに、さすがは天皇杯。席は二等分され、まるでマリノスと柏のサポーターが同数かのような錯覚を受ける。

 

それでも決勝進出の権利はどちらかにしか与えられない。柏はマリノスにとって苦手なチームだ、そしてカップ戦の準決勝では2勝13敗。そのマリノスが柏を追い詰めていた。

 

後半延長17分、嫌なロングスロー。先に頭で触られて、ゴール前へ。距離は近い。キムボギョンの仕掛けたオーバーヘッドキックのフォームは美しく、ボールを捉えた。2時間前に土壇場で先制点を挙げながらも神戸がセレッソに追いつかれたように、その奇跡のような、クソみたいな失点を覚悟しかけた。

 

残念、そこは中村航輔?惜しい、違う。この日は飯倉大樹だ。武富がニアに飛び込んできたシュートなど、一体彼は何点を自らの手で防いだのか。これほどGKの目立つ試合も珍しい。それくらい紙一重だったし、むしろ戦前の予想通り、柏のプレスに苦しめられ、マリノス自陣でのミスもよく起こっていた。ハモンロペスのすんごいシュートは、飯倉に責任がないわけではないが事故のようなもの。そう思えばいいのに、飯倉は苦しんでいた。

だが失点直後の被決定機を伊東純也が外したことがメンタル的には大きく、そこにセーブとビッグセーブが重なったことで、いよいよ飯倉の頭上に守護神という名の神が降臨したのだろう。

 

したがって、オーバーヘッドが来ることも、コースも読めていたので比較的余裕を持って止められたというコメントになる。素人目にはどう見ても簡単なセーブには見えない。どんなに言葉を尽くしても、75分以降の飯倉の動きを理屈で説明できない。ともかくあちらのGKまでもが攻め上がる状況を防いだ後に、笛が鳴った。

 

マリノスの決勝進出を告げる笛。エリク モンバエルツ監督ともう1試合ともに戦えるという笛。2017年という、マリノスの歴史にとって転換期となる1年を勝利で終える笛だった。

 

ヒーローは他にもいる。支配者、中町公祐の最大のプレイはハモンロペスへのスライディングタックルであり、見事過ぎるサイドチェンジの繰り返しだった。

無論、今季不遇をかこったにもかかわらずワンチャンスのクロスを上げた下平匠と、それをヘディングで押し込んだ伊藤翔の存在はこの試合に欠かせなかった。遠藤渓太の思い切りの良いラストパスとそれを股抜きで決め切ってみせたウーゴ ヴィエイラ。中澤佑二とのコンビで、パクジョンスは入団以来最高の試合を見せたと思う。

 

戦前の予想では柏有利が多かったと思う。それを覆したのは、苦手でもなんでもいいから貫徹した、GK飯倉からのパスでのつなぎ。まだ心臓に悪いシーン、パスミスは1試合に何度も散見される。だが1年前を思い出して欲しい。あの頃のビルドアップからすれば、相当なレベルアップではないか。

鹿島のプレスをかいくぐったマリノスの戦術は、先制を許してからも一貫していた。食いつけ、柏の選手よ。生半可なやり方だったら2点目を失ってゲームが終わっていたかもしれない。だが貫いた。鹿島と並ぶほどにプレスの激しい柏の勢いが少しずつ疲労とともに削がれていく。プレスの象徴でもある中川寛斗の足が止まり、流れはマリノスへと傾いていった。

 

それでもなお、飯倉の凄味がなかりせば、やられていた可能性の方が高い。柏の指揮官は「決定力不足」を嘆いたそうだ。また警戒していたカウンターにやられたことも悔しさをかき立てたという。マリノスからすればしてやったり、である。

 

さて、もういくつ寝ると決勝戦。

早く来い来い、決勝戦。

 

相手は無敗でルヴァン杯を制したセレッソ大阪に決まった。つまり、このチームは今季カップ戦で無敗と圧倒的な結果を残してきた。言うまでもなく、マリノスは今季ワーストの4失点を喫したホーム最終戦でのリベンジを狙う。ルヴァン杯も合わせて3戦3敗で近年は柏以上に相性の悪い相手。決勝でやり返そうとシーズン中から威勢のいいことを言っていたが、いざ対戦が決まると怖い…。

 

やるしかない。来年のレギュレーションと異なり、中2〜3日で決勝を迎えるのではなく、日程は1週間以上も開く。どちらも万全で、その日を迎えるだろう。

 

鬼門である準決勝、苦手である柏、最近はロクな思い出がない等々力。これらを乗り切ったトリコロールならば、決勝でもひと暴れしてくれるだろう。

 

いざ4年ぶりの決勝へ。8回目の天皇杯王者へ。

勝つしかないだろ。