おれたちの背番号9、レオ・セアラが明治安田生命J1リーグ月間MVPを受賞しました。
圧倒的ではないか、我が軍はッ……!という絶好調のチームを象徴する受賞。月間で6ゴール3アシストという数字がもう圧倒的でした。
J1最優秀監督を新任のケヴィン・マスカット監督が受賞したため、ダブル受賞となりました。
意外にも今季は、月間MVP、ベストゴールを通じてマリノスとしては初受賞です。正直な話をすれば、仙台戦の2点目、J1屈指の名手ヤクブ・スウォビィクが一歩も動けない、とんでもないミドルシュートがベストゴールでしょう!!という気持ちもありますが、まずはレオを褒め称えましょう。
お前ら、舩木さんのインタビュー読みましたか?
こんなブログ読んでる暇があったら、舩木さんの書いたインタビュー記事読んでください。
sports.yahoo.co.jp
鳥肌と涙でちょっと凄いよ。
少しだけ引用させてもらいます。
レオが横浜F・マリノスのオファーを受けたとき、ブラジルの全国選手権で16得点という圧倒的な結果を残した後のことでした。代理人が「日本から、F・マリノスからオファーが来たぞ」と伝え、「他にもオファー来てるけど聞く?」と言ったら、レオは「聞かない。F・マリノスに行きたい」と即答したのだそうです。
これ読んで泣きません? 泣かない人は一歩前に出たほうがいいですよ。
レオは5年前に当時J3の琉球でプレーし、たいした結果を出せずに1年での退団を余儀なくされた経験があります。そこから再び日本に渡ることを夢見ていたということです。日本でのプレー経験があるからこそ、「横浜F・マリノス」の名前をよく知っていたという背景があるのですね。
ゴールのとき、彼はベンチに向かう
インタビューでもう一つ、レオの人柄が痛いほど伝わってきたのは、得点シーンの話。舩木さん、ほんまにグッジョブやで!!
舩木さんの質問はちょっとポップで、マルコスの「かめはめ波」や、前田大然の「アンパンマン」のようなパフォーマンス、レオはあるの?という内容でした。
レオは、ベンチに向かう、控え選手にもみんなで戦っているんだと伝えるためだという回答をしています。いや、質問に答えてないのですよ。でも素敵ですよね。
何度か同じことを書いていますが、マリノスの強化部は外国籍選手を獲得する際の判断材料として、人柄も大事な要素としているそうです。ある選手がちょっとやんちゃだったことがきっかけだったからだそうです。今季加入のエウベルも、チアゴ・マルチンスやマルコスが「あいつは真面目」と太鼓判を押していました。
その流れでレオが不真面目なわけがないのですが、ここまであまり本人の肉声が伝わってこなかったのでなおさら有意義でした。
急速にフィットしていったレオ
6ゴール3アシストを簡単に振り返ります。
- 8月6日 ○3-1 G大阪 スタメン73分出場 1アシスト!
8月9日 △2-2清水 スタメン69分出場
8月12日 ○2-0名古屋 81分から交代出場
8月15日 ○5-1大分 スタメン73分出場 2得点!
8月21日 ○5-0仙台 スタメン78分出場 3得点1アシスト!
8月25日 ○4-0鳥栖 スタメン63分出場 1得点1アシスト!
8月28日 ●0-2鹿島 スタメン58分出場
8月の貢献度が分かります。これは文句なしのMVP。
ただ8月12日の名古屋戦までは、得点なしの1アシストのみで数字的にはもう一つでした。
三ツ沢のスタンドの雰囲気を覚えています。この日は杉本健勇のホームデビュー戦で、皆健勇おしのムードがすごかった。実際に彼は得点をあげてヒーローになりました。
「あとは…レオに結果出してほしいな…」そうした会話、ツイートがこのころには間違いなくありました。レオの覚醒を待っていたのです。「レオ、よくなっているんだよな、もう少しだな」ここまで百獣の王となることまで予想していたかはともかく、夏のキャンプを経て急速にフィットしていっているのは、スタンドから見ていても明らかでした。それがうれしかったですよね。
不利な条件でもあきらめなかった
何しろ加入が決まったのに来日できなかった2か月間、来日しても隔離。デビュー戦の横浜FC戦ではファーストタッチで即ゴールというインパクトを残すものの、自身のコンディションの問題、連携、そして絶好調のオナイウ阿道という存在もあり出場機会も多くありませんでした。
阿道の移籍も間接的には大きかったでしょうが、やはりコンディションが上向いてきたところに夏の中断期間があったのはレオにとって幸いだったはずです。
優勝への「ラストピース」レオファミリー来日!
ただし、他チームの皆さん。おびえるのはこれからですよ!!
我が軍の優勝への「ラストピース」は、レオのファミリーです。ついに来日しました。新型コロナの渡航制限で長く認められていなかった家族との再会。現在は隔離中とのことで、レオと暮らせるまではもう少しです。
真価が問われるのは、ここから試合間隔が空いたときのコンディションですが、家族の存在は大きくプラスに働くでしょう。
百獣の王は、今夜はビッグアーチで大暴れしてくれるのではないでしょうか。
舩木さんのインタビュー、読んでください。
こうしたマリノス愛ある選手と、優勝したいですね!!