今年もマリノスにシャーレを 2020

シャーレを掲げることは難しく、守ることはさらに難しい。連覇に挑む2020年、アウトサイダーではなく本命として、今年もシャーレを掲げよう。座右の銘はシャーレです。

もっともっと前へ ~新しいファミリーに私たちはどう価値提供するか~

Money Forward dayとなった明治安田生命J1リーグ第33節、横浜F・マリノス対名古屋グランパス。新スポンサー発表翌日に組まれた冠試合に、マリノスの渡辺皓太の決勝点やエジガル・ジュニオの美しき先制点に「もっともっと前へ」というマネーフォワードが提唱する精神そのものが表れていたことはとても誇らしい。

どんな価値をもたらすか

だがこの試合でもっと勝者だったのは、この写真だったのではないだろうか。

マネーフォワードが東証マザーズに上場を果たしたのは3年前。中核の社員さんが、新規上場のセレモニーである「鐘を鳴らす瞬間」と比して感動的だと評しているのだから、このインパクトはすごい。「すごい」の源は、スポーツの力であり、サッカーという競技の魅力であり、横浜F・マリノスがもつポテンシャルであり、この夜を作り出したスタジアムの一体感である。そのどれもが、すごい。

マリノスとアンジェ・ポステコグルー監督が志向してきた攻撃的サッカーの方向性と、マネーフォワードが「お金を前へ、人生をもっと前へ」というコンセプトがマッチしていた。だがそれは結果論というか、後付けで美しく作られたロジックに過ぎない。

コロナの時代において、スポンサーになったところで、ましてや冠試合を行ったところで、ではそのことにスポンサーフィーに見合う価値はあるのか。企業は当然考える、Jリーグ全体という枠組みで見れば、タイトルパートナーである明治安田生命などは長期間の契約であるけれども、ヤマザキビスケットもおりなかったし、DAZNも必死に放映権の期間を更新してくれた。だが、このご時世で新規のスポンサーを獲得することは並大抵ではない。3年前の公開価格から考えると、現在の株価は6倍に伸びている同社であっても、お金が余っていてなんでもいいわけがない。

上記のツイートが言わばこの記事の結論のようなものなのだが、マネーフォワードにとってのメリットはなんだろうか、それを考えてみたい。

企業、サービスの知名度、好感度アップ

・「マネーフォワード ME」の新規ユーザーは獲得したいに決まっている。私などはたまたま以前から無料会員だったので、これを機に有料会員になった。月額480円なので、これが1万人集まるとは考えづらく、売上への直接的な貢献はそこまで高くないか。でもアプリの利用促進は、スタジアムでもアクティベーションの企画を実施しやすく、今後の活用次第といったところか。

・企業名の浸透、好感度アップ。マリノスファンのみならず、Jリーグのサポーターには広く知れ渡る効果が期待できる。ユニフォームのパンツにロゴが入ることで親密さも増すのではないか。確かJリーグの統計によると40代以上の男性が多いはず。なるほど、家計の状態を把握したい、お金を増やしたいというニーズは高そうだ。

地元、地域への貢献

ホームタウン、フランチャイズという側面から考えると、グローバル企業よりもローカル企業がこれに当てはまる。一般的には、横浜市内、港北区内、近郊の企業。大小さまざまあるわけだが、日産自動車、サカタのタネ、レミントン、崎陽軒などは横浜と言えば…、横浜に根差している…と、その分かりやすいメリットがある。メルコリゾーツは横浜にIRを持ってくるという事業の狙いがある。
その点、港区に本社を置くMF社の場合は、そこまでのものは思いつかない。それにマネーフォワードのサービスは地域性にあまり関係がない。メリットがあまりないとするならば、わざわざ書くこともないのだが、本来スポンサーシップに地域性は大事だべ、という話。

社内における効果

・日産スタジアムには冠試合ということもあり社員200人が応援に駆け付けた。当初マリノスが用意したチケットは20枚で、会社側が買い足したそうだ。あざます…!
チームがスポンサーを務めることの誇りや一体感みたいなものが生まれる。企業がアスリートを雇用、支援するときの作用でよくあるやつだ。福利厚生的な側面もある。

辻社長と同社の思惑の記事はぜひ読んでいただきたい。

興味深いのはもとは8月に、デュアルキャリア、ハーフタイムともに、「Jリーグスポンサーマッチングプロジェクト」という企画を立ち上げていたこと。結果的には自らがスポンサーとして名乗りをあげることになったというのは面白い。

さらにインタビューであるように、決め手は8月に社長がスタジアムを体験したこと。この時の感動が最後の後押しになったという。コロナで限られた観客数、応援手段もルールが厳しくて、我々サポーターからすると寂しい気持ちもあるのだが、感動させる力ってすごいし、ニッパツ三ツ沢の一体感もぜひ味わってほしいもの。

金額換算以上の感動を

スタジアムに掲げられたマネーフォワードを歓迎する横断幕も、社員の皆さんの間では大いに話題になったという。急きょスポンサードが発表されてから冠試合キックオフまで26時間、SNSにはサポーターによる歓迎の書き込みが相次ぎ、社員の皆さんがそれを好意的にリツイートするなど、昨夏のマリノス対シティ戦、およびその後のシチズン動員時の体験が生かされる、ホットなメディア展開が自発的に行われた。

会社サイドは予想以上の反響だったようだ。このファミリーとしての一体感も誇らしい。そのことが、上場の鐘よりも〜という冒頭の、最高級の賛辞になるわけだ。

評論家は言う。メリットがー、リターンがー、コロナがー。結局、金額換算した場合のリターンなど机上の算数に過ぎない。例えばリツイート数や、企業そのものへの好感度、これをエイヤッ!以外の方法で数値化するなど私はあまり意味がないと思っている。表面的にしか、スポーツコンテンツの価値を語れない人が多いからだ。

我々ファン、サポーターができること。地道に応援して、地道に仲間を増やして、スポンサードしてくれる企業、ポスターを掲示してくれる店舗に親しみとリスペクトを持つことだと思う。こんなブログでもSNSでもチマチマ発信していく。

マネーフォワードとともに、もっともっと前へ。私たちも一緒に進んでいきたい。満員のスタジアムで社員の皆さんを驚かせるのも楽しみだ。