今年もマリノスにシャーレを 2023

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

格が違う三好康児。自然現象か、依存症か【YBC第1節・札幌戦△1-1】

前回ファイナリストとして登場するマリノス。ルヴァン戴冠までのあと一歩をどう踏み出すか。悔しさと成熟をぶつける新たな戦いは、ミシャ監督とともに躍進を遂げた札幌戦から。マリノスの方が伸びしろあるもんね。

 

さて、やはり過去のリーグ戦2試合と比べてみると分かりやすいでしょうか。

栗原勇蔵の開始8秒での緩慢なトラップミスに始まったこの試合。実戦から遠さがっていようが、プロですから。あれは味方のリズムを崩してしまうので、試合の入りこそしっかりやってほしいです。ピッチ上とは関係ないかもしれませんが、スタメン紹介時にはフジテレビアナウンサーが「1トップに李忠成」「2列目は5人いて、右からイッペイシノヅカ、三好、大津、遠藤渓太」と紹介。さらには

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ポステコグルー監督の年齢を、ミシャとごっちゃにするなど、もうグダグダでした。実際には53歳だそうですが、こういう間違い、特定の局に多いです。

 

どこかふわっとしたムードの、ルヴァン杯開幕戦。いや、テレビ中継の話でしょw 勇蔵さんのミスもそれか…。

さて、マリノスのパス回しがうまく回り、セカンドボールもほぼ制圧し、ペースをつかんだ前半の前半。長短のパス、コンビネーションがズレる頻度が高いのですが、それでもリーグ戦と同じように、同じ戦い方をトレースすることができました。でもタイトルにある通り、次第に三好頼みが顕著になってきます。三好はビルドアップに加わるために、かなりポジションを下げていました。それだけでも目立つのに、遊泳するかのように一人でスルスルっと持ち上がるでしょう。エロいパスも出すし、フィニッシュにも絡むし。

 

その一つの原因を考えると扇原貴宏が窮屈そうだったということが挙げられるかと。ジェイが執拗にマークについていたからでしょうか。すると、畠中槙之輔ではないセンターバック二人からはなかなかいいパスが出ないんですよ。それを札幌側は見越していたから、配球役の扇原を塞ごうとしていたのでしょうかね。リーグ戦との一番の違いはそこ、配球だったのではないでしょうか。ドゥシャンも勇蔵も、やはりパススピード、正確性ともになんとかしないといけません。だから三好に頼る。では、アンカーの扇原ではなく、三好をマークすべきだったのではという指摘があるかもしれませんが、あのように神出鬼没な三好について行ったら、単に本来いるべきポジションに穴が開くだけなのではないですかね。

 

ただ札幌の選手たちがよく知る三好よりも、さらにパワーアップしていたのではと思います。それくらい凄かった。マリノスの水が本当に合ってるという仮説です。

ことに札幌も一貫してジェイにボールを集めて前に前に来るものだから、後半は特にエンターテイメント性の高い試合に仕上がったように思います。

 

それに加えて、菅野と朴一圭ですよ。当たってましたね。菅野健在だったな。最後の三好との1対1を封じたところなんてさすがだった。朴一圭ことパギはこれがマリノス初陣でした。試合後にJ3時代には致命傷にならないが、J1のレベルではこうなると本人が認めていたようにした点そのものは確かに判断ミスでした。が、メンタルも強そうですね。1点差し上げたけど、2〜3点防いだのでは? いずれにしても1-1の試合じゃなかったですね。

 

過去のリーグ戦と遜色なくチャンスメイクして打ったシュートは26本。札幌11本の2倍超です。三好だけでなく、大津祐樹、遠藤渓太も決めてくれぇぇぇ!!の連続でしたから、勝ち点2を失って勿体ないのは事実。

 

で、タイトルについてですが、一先ずこの展開、この編成なら、三好依存症という診断は尚早ということにします。つまり自然とそうなるよね、と。ただ、ただ、三好は素晴らしかったです。フィニッシュだけ除けば。試合後は、札幌スタンドにも挨拶に行くし、札幌の選手バスにも乗り込んで挨拶してました。礼儀正しいいいヤツですね。

 

山田康太は本職じゃないし、ティーラトンもデビュー戦。両サイドバックとも、よいプレー見せてくれましたので「ここ」こそ伸びしろ。連携の良さでは、この日のメンバーの上を行くリーグ戦ならば、三好が囮となって、天野純や広瀬陸斗らが生きるわけですよね。

 

さて川崎戦で三好の役割は誰が?という命題は、かなり混沌としてきました。あ、私の頭の中が。もし全盛期の中村俊輔がこのサッカーやってたら、少し似ていたかしら、なんてエロパスに快哉を叫びながら思いましたとさ。

 

次のルヴァンは川崎戦後の水曜に、湘南戦。また三好劇場になるのかしら。渓太やイッペイが見せた戦う気持ちが、次は勝利として結実しますように。