マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

【いつから1万名?8月から?】衝撃…2021年の平均観客動員数

誰が悪いわけでもなく、すべてコロナが悪い。
なんで五輪は上限1万人なんだよ、JリーグやNPBには5千人、ときに無観客を要請しておきながら。そんな言葉も出そうになるが五輪を悪者にしても仕方ない。

コロナ前の2019年J1の平均観客動員数は、史上初めて2万名を突破したエポックメイキングなシーズンだった。この年の最終節には横浜F・マリノスがFC東京を迎えた「優勝決定戦」でリーグ新記録の63,854名という金字塔。マリノスはJ1で5番目に多い2万7千名を記録した。

深刻な落込み幅

景色はそこからあまりにも大きく変わった。
2万名だったJ1全体の平均観客入場者数は、2020年に5,796名となった。72%減である。

さらに心配なのは、今年もシーズンの半分が過ぎようという中でこの平均数を微減とはいえ、さらに下回る5,658名という事実。

マリノスの今季最多動員は、唯一5千人上限が解除された横浜ダービー、それにしたって途中でまん防適用で1万2千名あまりだ。リーグ全体の最多動員試合も
17,615名に留まる。(第9節・FC東京対川崎F)

J1全体    2019年:20,751名  2020年:5,796名  2021年:5,658名
横浜FM   2019年:27,010名  2020年:7,969名  2021年:6,464名 ※2021年は6月25日現在

緊急事態、まん防と、観客動員のおさらい

緊急事態宣言は沖縄を除いて6月20日に解除となったが、神奈川県については引き続き「まん延防止措置(まん防)」が取られている。
おさらいとなるが、ホームゲームについては、緊急事態宣言下でも、まん防であっても上限5千人のまま変わりがない。

まん防は7月11日まで継続されることが決まっていて、そのため今日から発売の始まった7月10日のホーム福岡戦も上限5千名での開催が決まっている。
まん防が解除されれば、その後「約」1か月間が「経過措置期間」となり、日産スタジアムなら上限1万名、ニッパツ三ツ沢はキャパ50%上限で7千名あまりが上限に移行される。

その経過措置期間を乗り越えても、なお上限50%なので三ツ沢は変わりがなく、日産スタジアムは3万6千名までの収容が可能となるという流れだ。

EUROのスタジアム動向は? 決勝戦は6万人以上がスタジアムへ?

SNSやWebで大いに話題になっているのが、現在開催中の欧州選手権(EURO 2020)だ。
欧州11都市での分散開催だが、その観客数は各国の方針によって異なる。驚かされたのはハンガリー・ブダペストの6万人収容だろう。ほぼ満席の水準までOKとされている。この映像のインパクトばかりが大きいのだが、ロシア・サンクトペテルブルクとアゼルバイジャン・バクーの2都市が50%(約3万5千名)を認めているものの、残りの8都市では1~2万人程度なのだ。

この最も厳しい水準も、現在のJリーグよりよほど緩和されていることになる。
日本にいる我々がWOWOWを通して観る映像は、観客席の距離も守られず、マスク着用されていない大声での放歌という「おいおい、大丈夫?」と聞きたくなるようなものが多い。

さらに追加発表されたのは、準決勝と決勝が行われる英・ウェンブリースタジアムの上限75%の入場OKが英国政府によって出されたとのこと。
9万人収容のウェンブリースタジアムの場合、6万7,500名の入場が可能だと記事は伝えている。

入場には、新型コロナの陰性証明書に加えて、観戦14日前までに2度目のワクチン接種を完了していることの証明が必要だそうだ。ただ、英国は再び感染者数が増加傾向になっていて、ロックダウン期間の延長も発表されたばかり。

「大丈夫?」かと言いながらも、内心は「うらやましい」としか言いようがない。
我々の辛抱はいつまで続くのか。多くのファンがワクチンを打てるのはいつなのだろうか。

五輪後の観客見通しはどうなる

まん防が五輪開幕の兼ね合いもあって、7月11日に解除されるのだとすると、8月12日、15日、21日に行われる名古屋、大分、仙台のニッパツ3連戦まで経過観察を行うことになるだろう。上述の通り、ニッパツ三ツ沢球技場の場合には、上限50%の7千名余りの適用が優先されるので経過措置が終わったとしても、変わらないのだ。

順調ならその次、8月28日のホーム鹿島戦が久々の日産50%試合となるのではないか。このころまでには現役世代も含めてワクチン接種も進むだろうし、ある程度期待しても良いかなとは思う。

ただ五輪によってどの程度、感染が再流行するかにかかっている。複数の医療関係者によれば、五輪開催によって人流が活発になるため相当数の感染者が増加することは間違いないのだという。


昨シーズンの後半に、マリノスはコロナ後最多となる2万名超の動員を記録した実績がある。だから現在は5千名をフルフルで、かつダイナミックプライシングも活用しながらできるだけ高単価で売ってしのぐ。緩和されてくれば現在はスタジアムに行けない人も再び観戦できるようになるので、それまでは5千名が買い支えするしかない。

心配なのは、こうした「行けない期間の長期化」でスタジアムに帰ってこない人が増えることだ。定期的に通っていた層が、もうチケットを取ることを諦めてしまい、やがてそのことに慣れてしまう。それは長期的にはクラブに大きなマイナスとなる。

したがって緩和とともに、ライトなファンを呼び戻す動きも、コアなファンも一緒になって取り組むべきである。


まとめとしては、まん防が解除され、1か月間の経過措置のあとに、日産スタジアムに50%=3万6千人が入れるようになる。緊急事態宣言などへの逆戻りもさせたくない。


もうしばらくの間、弊ブログでもスタジアムに行けない人のためにも情報発信を続けて、キープホットしていきたい。