マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

旗と横断幕

日程くんのイタズラで最終節に横浜FC戦が組まれたのはトラブルと言ってよく、試合会場こそ発表されていないものの、アウェイ戦なので最悪はニッパツ三ツ沢の可能性もある。平時なら5万人の動員が見込まれるダービーマッチをわざわざキャパシティが1.5万人足らずでやるなんて悪夢でしかない。が、コロナ前、日程が崩壊する前、8/29という夏休み最後のナイトゲームにもかかわらずあちらのクラブはニッパツで試合を行おうとしていた。最終節に時期が変われば別の判断になるだろうか。

 

あれほどまでに再開を待ち詫びて、来る日も来る日も待ち詫びていたのにいざ発表されたら、文句や不満だって少しは出る。Jが再開されることが最優先。試合さえできれば無観客試合すらも受け入れるしかないのだが、でも言いたいことは言いたい。そりゃそうよね。

 

 

7月4日に行われるJ1第2節まで残り2週間半となったタイミングでの朴一圭の骨折、全治2ヶ月は大きなショックだった。プレーそのもの、試合への影響もさることながら、中断期間も緩めずにいつ再開してもいいように準備していて、ようやく出口が見えてきたところでの負傷は、本人にとってあまりにも悔しいだろう。そのことを思うと、気の毒でため息が止まらない。ただし梶川裕嗣はACLでデビュー済みだし、中林洋次は実績も豊富で去年の優勝決定試合でスクランブル出場して男をあげた。オビ、田川という大器もいる。パギの抜けた穴を競って埋めてくれるだろう。そのことは仕方ない。パギの復活をとにかく祈る。

 

 

この再開に向けて盛り上がってきたタイミングだからなのか。だからこそいろいろと不満が募るのか。再開試合を戦う浦和レッズは、横断幕が掲示できないのは安全面から適切でない、サポーターおよびサポーターとのつながりを軽視しているという趣旨で抗議の声明を出した。

個人的にはただ違和感だけが残った。

TRMで無観客試合をやってみたが、無味乾燥だったという前提も、どうかしていると思う。そんなことは分かっているからだ。無観客が無味乾燥なのは分かったけど、横断幕NGだから日本サッカーの未来に不安を感じる? 選手がプレーするのはファンサポーターのため?という断定口調も含めて、身勝手さばかりを感じる。かと言って無観客試合そのものに反対するでもなく、そのことは受け入れる。でもスポンサー看板は良くて、サポーターから横断幕を前もって預かって出してあげるのが何がダメなのかという。本当に出したいのならクラブでサポーターから一時的に所有権を移して…という裏技?荒技もあるではないかという指摘には、唸った。

 

いったいどこを向いているのだろうか。これほどのビッグクラブが本気で横断幕のことに囚われているのではないだろう。ここまで戦ってきた、主張してきた、リスクを負っても誰かのガスを抜く必要があった。その誰かが横断幕に応援者としてのプライドと思いを込めていることは尊重する。横断幕そのもののことについて言うなら、当然ないより掲示されていた方がいい。

 

ここでMaliciaさんからプロトコルに関するご指摘を受けた。私の解釈が中途半端で「サポーターからクラブへと横断幕の所有権を一時的に移して」と書いたが、これでは十分ではない。

プロトコルにはこのような記載がある。

  1. スポンサー看板、バナー等は掲出可能。スタンド内への広告掲出も可能
    「段ボールサポーター」企画等の制作物は設置可能
    掲出、設置等の作業は、クラブスタッフが実施すること

この段ボールサポータはいいのに、なんでサポーターから幕を預かってはダメなのか、それがおかしい!と浦和レッズは反発した。預かってから48時間程度経過すれば、仮にウィルスが付着していても感染リスクはないだろうと言う。観戦リスク、すなわち受け渡し(郵送という手段は大きさや重さから現実的ではないのでは)を容認すればスタジアムやクラブハウスに接近するサポーターの数を増やすことにつながるから嫌がったということは、誰でも読み解けるだろう。

それならば前以て、サポーターがクラブに幕を寄付してしまえばいい。そうすれば預かりではなく、浦和レッズの所有物になる。ファンのものではなく、クラブの持ち物をどう使うかはある程度許容されるだろう。で、寄付された幕を後日、クラブの気が変わって返還または1円で販売しさえすればいいのだろう。それが抜道という奴である。

 

さらにもっと言えば、プロトコルには、厳戒態勢であっても無観客期間がつつがなく終われば、すなわち少人数であっても一般客の入場が認められる段階になれば、「横断幕は掲示できる」と明記されている。…7月に行われる数試合。我慢できないものだろうか。

https://www.jleague.jp/img/pdf/2020_0612_17179.pdf

 

でも本当にせめぎ合うべきポイントは「そこ」なのか。本気でそこだと思っているならどうかしているし、横断幕はギミックならば今じゃないだろ、と。

 

 

各クラブがシーズンチケットの払い戻し案内を続々と行っている。浦和やマリノスの場合は、全額払い戻しが、半額払い戻しか、払い戻し辞退かを選択できるようになっている。各クラブが「辞退してくれたら嬉しいは嬉しいに決まっているけど、自分できちんと選択してほしい」というニュアンスを入れているせいか、幸いサポーターたるもの払い戻しなんて言語道断的な意見、いわば払戻抑制警察によるパトロールはここまであまり目にしていない。

 

個人的な意見で言えば、まだ迷っている。

半額か全額払い戻してもらって、それをグッズ購入に充てて結局はマリノスにお金を落として、グッズやユニフォームなら手元に残るしなぁなどとも、考えている。

 

そんな考えを狙い撃ちするかのような企画もある。

横断幕は貼れない。でもスタンドをコレオ的にトリコロールで埋めたい。記念にプレミア価値付けて売ったれ!

スタンドに飾られた、私たちの代わりに試合を見守った旗の購入権、3本で3,300円。他にもロッカールームに掲示される高額商品など、したたか…である。旗を3つ買っても、赤青白の三色揃わない可能性の方が高そうなのには閉口したが、一晩考えたら逆に射幸心が煽られてきたww。

 

浦和の「気持ち」は分かる。硬派で最多のサポーターを抱え、ビッグクラブとしての矜恃もある。守るべきものも恐らく多い。マリノスの商魂は受け入れられるどころか忌み嫌われるかもしれない。ただアウトプットの方向性が大きく違う気がする。

 

愛の示し方、愛の叫び方、いろいろあるし強弱もある。私のようなハンパな人間は、その愛も淡白に映るだろう。

 

でもまずは止まったままの時計を動かすことに集中しないか。動いてから変えて行こう。

 

きっとできる。再感染拡大させないことの方がずっと大事だ。