マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

エンブレムはただ1つで、変更されていない。ロゴやアイコンは複数あっていい

スペシャルユニがカッコいい。マジほしい。
子供たちのプレイヤーズTシャツにうつつを抜かしていて、まだ買っていない立ち位置なのだが、スゴイ値段である。
2万円を余裕で超えてくるのだが、それを平然と2着、3着と買う人々がわんさかいるので、飛ぶように売れていく。

www.f-marinos.com

とくに喜田拓也・扇原貴宏のボランチコンビ、喜色満面ラブラブ2ショットは、ちょっとずるい。



スぺユニの中でも異色の存在

ここ数年、マリノスはスペシャルユニフォームを発表、販売してきている。
こちらのサイト横浜F・マリノス 歴代ユニフォーム - ユニ11
画像がまとまっているので見ていただきたいのだが、年々オリジナルとのズラシの幅を大きくしているのが分かる。

このズラシが結構重要で、ズラさないと欲しくならない(スペシャル感がない)。でもズラシすぎると、いつぞやのアウェイユニフォームのようにその色は違うでしょう、となる。扱いとしては3rdではなく、ホームユニフォームの兄弟なので、ズラす幅は、「トリコロールの範囲内」だったと言っていい。

それが今回は青と黒のストライプで、横でなく縦だったならもはやガンバ大阪スタイルである。
大幅にズラシてきた。

そのうえで、カッコいい!!との評価を得ているのだから、デザインとしても成功だろう。

エンブレム論争? 錨単独はアリかナシか

ユニフォームっぽくせずに、普段使いできるアパレルアイテムという方向性もあるのだろう。
5社のスポンサーロゴもすべて白にして、色遣いを減らしてきた。そのうえ、左胸のエンブレムも白一色。錨とその周辺のみを抽出したものとなっている。

これについて賛否両論…という話で、今Twitterを見ているのだが…アリじゃないか、私はいいと思うの意見が圧倒的で、錨マークを否定する意見はあまり出てこない。
否定的な意見を紹介すると、エンブレムそのものがマリノスの歴史、安易に変えてはいけないもの、Yokohamaという地名も入ってないではないか。などと言ったところか。

結論としては、個人的にはマリノスが仕掛けたテストマーケティングなのではないかと思う。
観測気球だ。肯定的なものも否定的な考え方もある程度想像はしているに違いないが、それがどのくらいの割合になるのか。スぺユニの売れ行きに作用するのかどうか。

このことだけで、すぐさまクラブがエンブレムを変えようとしている、というのも早計だとは思うが。

トリパラロゴとは何が違うか

今日、大本営(マリノス公式ツイート)は、

「スペシャルエンブレム」という表現を使っている。一歩踏み込んだ表現だ。
最近のレギュラーのユニフォームなど、公式グッズには勝利のトリコロールパラソル(トリパラ)が、ワンポイントであしらわれるようになった。
あるいはトリパラやフラッグをしまうケースに使われている「横浜F・マリノス」のロゴは、何度もマイナーチェンジを行っている。

左胸に入るものはエンブレムであり、エンブレムはただ一つのはず。
チーム名、本拠地、チームカラーの次くらいに、クラブそのものを象徴するものだ。ロゴなどとはちょっと違う。

解釈はひとそれぞれだけれども、私は「公式エンブレムをベースにしてより使いやすく変化させたものがスペシャルエンブレム」だと考えた。
仮にエンブレムを変えるとしたとき。現行エンブレムの一部を取り出す、などというお手軽な変更が効果的だとは思えない。

【参考】エンブレムの変更例

設立から30年近く経過したJリーグでエンブレムが変わった事例はそう多くはない。まあ、そんなに簡単に変えるものではないということだろう。

ヴィッセル神戸(2005)
サンフレッチェ広島(2005)
サガン鳥栖(2015)
ファジアーノ岡山(2018)
東京ヴェルディ(2019)
清水エスパルス(2020)

神戸はカラーも一方的に変えたので、相当の反発を受けたが他はおおむね好意的だったようである。(もちろん満場一致などということはないが)

海外のサッカークラブは、FCバルセロナなどは頻繁に変えているほか、マンチェスターシティやチェルシーなども21世紀に入ってから変更しているクラブ。ユベントスの変更はかなり抜本的なものだったので、大きな話題と驚きだった。

国内でもNPBも球団名が変わらなくてもロゴを変えてくるケースはある。

永久不変のものである必要はなく、多くのファンが支持してくれればいいのだろう。

エンブレムはサポーターのものか

マリノス側は慎重に進めるだろうけれど、究極的にはサポーターのものではない。勝手に、その髪型似合ってるね。ずっとその髪型がいいよ、と言っている程度のものである。

クラブからすれば、ロゴ(この場合は広義にエンブレムも含む)はマーケティング、ブランディングの第一歩であり、グッズを売り、人気を増すための重要な材料だ。これを使って、スポンサーも集める。スポンサーが集まりやすいデザインがあるならば、そのほうがいい。

アイデンティティを重ねるのは、私たちの勝手だし、伝統あるビッグクラブを自任するとつい保守的になってしまうけれども、変える議論を始めたってそれはクラブの自由だと思う。

前述のチェルシーは、クラブ創設100周年にあわせた新ユニフォームとともに現在のエンブレムに刷新したという。折しも、マリノスも来年クラブ創設30周年、日産自動車時代から通算して50年という節目を迎える。

んなタイミングもあって、スぺユニでの冒険をしてみたのではないか。

ただ今のところマリノスの、エンブレムはただ1つだということでいい。ロゴやアイコンは様々な用途で、いくつもあっていい。

私が好きなのはマリノスそのものであって、その顔をとも言えるエンブレムもそりゃあ好きだけど、どっちかを選べと言われたら、マリノスそのものを選ぶ。


こういう議論に加わること自体、いろんな価値観の中でマリノス愛を表しているのだと思う。