マリノスにシャーレを 2021

横浜F・マリノスの話題を中心に、いちサポーター目線で愛を語ります。いちお3級審判、不定期で審判やルールネタも。サッカー少年2人の父。

エウベルのやばさ…!(語彙力)【J1第13節○FC東京3-0】

追撃の5月。チームの雰囲気は引き続き良さそう。

5月のリーグ戦は、FC東京、神戸、鹿島、柏、大分、清水と続く。

相性が悪い鹿島、最近の対戦で足元をすくわれている大分、清水など難敵が続く。

 

川崎は前を行く。とにかく勝ち続けることだ。仮に引分で、○戦無敗の記録を伸ばしてもそれはまやかし。勝点3を重ねることでしか道は開けない。

 

静寂の味スタと不気味な予感

5月の初戦は、無観客の味の素スタジアムだ。コロナとの戦い、時計の針は戻ってしまったかのようなやるせなさ。行政の根拠のない要請に憤りを感じたのだが、私たちファンはまだいい。クラブ関係者、リーグ関係者の無念を思うと胸が締め付けられる。

 

DAZN越しに聞こえている「ユルネバ」には感情が揺さぶられない。 伴奏の無い中始まる、あの瓦斯サポたちの声がなつかしい。次は、観客がいる中でやりあいたい。

こんなに天気がないのに、静か。3連敗中の瓦斯が開き直ってきたら嫌だ。セカンドボールが相手におさまり、シンプルにディエゴ・オリヴェイラが中央に張ってきたら嫌だ。リアリズムに徹したら2019年の瓦斯のように強い、そう思っていた。

 

試合前の両監督のインタビューは表情が対照的だった。チーム状況を表しているように長谷川監督はどこか冴えない。無観客だから、声が通る。声をかけ続けようという話と、マリノス相手だから撃ち合いも辞さないということ。ただ暗いわけがない、どこか不気味だった。

 

趨勢を決めた前半10分まで 

瓦斯はサイドバックが手薄だ。ファーストプレーで前田大然に競り負けた右サイドバックの小川(本職は左SB)が転倒した際に 肩を痛めてしまい、負傷交代してルーキーの蓮川(本職はCBだ)が入る。これは不運で、かつ、大きかった。

 

そして最初の決定機を作り出したのはエウベルだ。サイドにつり出されてCBのオマリは、前への対応は強いが揺さぶられて裏を狙われるともろかった。エウベルのドリブルへの無警戒があだとなって、深々とエウベルの突破を許す。後ろから追うが、間に合うわけもない。

 

オナイウ阿道と前田大然が二人ともドフリーでゴール前にいたことから、瓦斯の守備組織の乱れは根深い。オナイウは二度、ボールコントロールをミスするのだが、それでも余裕をもってゴールに流し込んだ。

 

それにつけてもエウベルのすごさ

飲水タイムまではマリノスが一方的に押し込み、その後は瓦斯のボール保持が増えた。全体的にコンパクトにして、中盤のボール制圧を高めてきた。それは一定うまくいったが、逆にディエゴと永井は孤立する形になった。やや苦し紛れの長いパスは長すぎ、GK高丘陽平が回収に走る。

 

エウベルは判断が早い。自分で駆け抜けるのか、味方を使うのか。判断力も高い。ターンもうまく、身体も強い。ときにマルコスがもう一人いるのではないかというプレーをする。先制点そして後半に見せたような、マテウス的ウィングとしての質の高さを見せつけてくる。

一歩目が速いし、DFの動きを見てプレーを選ぶので、本当に厄介だと思う。さらに前田大然の影響を受けたか、最近はプレスバックもめちゃくちゃ速い。そしてどことなく見た目が似ている2015年のアデミウソンのように決定機を外す。可愛い。

 

明らかにフィットネスも向上していて、味方との連携もよくなっている。これは大きい。遠藤渓太、見てくれているか。

 

好調な19年シーズンを思い出させる崩しができていることには、やはりWGエウベルの質的優位が大きい。

 

エジガルの得点量産を思い出させる「CFオナイウ」

エウベルはWG兵器だ。加入当時を思い起こすと「え、必要なのはCFじゃないか?」という反応が多かった。ジュニオール・サントスとエリキが移籍してしまったからだ。さらに元祖CFのエジガルも前年秋に長崎に移っている。まあ、エリキの強奪はエウベル加入後の話なのだが。たしかに、隣でレアンドロダミアンが大爆発しているのを「ぐぬぬぬ」という気持ちで眺めていたのはウソじゃない。

 

前田大然とオナイウ阿道が、その雑音を振り払っている。9番、レオ・セアラも、デビュー戦でゴールをあげて競争は高まるばかりだが、きっちり結果を出し続ける。

 

この日、J1で自身初めてのハットトリックを成し遂げたオナイウは、試合後のインタビューでも語していた通り「チームの約束事として、CFがいるべきポジションにきちんといる。味方のおかげで点が取れている」という。19年に怪我で離脱するまでのエジガルも同じだった。彼でなくては取れない点というよりも、いるべきところにいれば、チームの仕組みで取れる点が多い。

 

それでいい。難易度の高い「ゴラッソ」は、何試合かに一度で十分だ。

守備も含めてハードワークをしているから、それが報われるのだ、とはアンジェ・ポステコグルー監督の試合後の評価だ。阿道だけでなく、大然、レオの名前もあげて守備への貢献を褒めている。

 

充実のCF争い。アンパンマンやら、おかあさんといっしょやら、パパ目線のゴールパフォーマンスもどんどんやってくれ。

 

撃ち合いたかったぞ、瓦斯よ…

瓦斯の強いときはもっと守備が安定している。というより、質の高い個に任せていれば点が取れていた、に近いのだろう。その辺り、前線はあまり変わっていないものの、ここしばらくで久保建英や橋本、室屋などが抜かれた影響は小さくなさそうだ。

 

殴っても殴り返すという強い姿勢があまり感じられず、エウベルやマルコスを警戒するがあまり重心は後ろにかかったままというのが、少し寂しかった。撃ち合いも辞さずという監督の言葉がむなしく思い出させる。

 

印象に残ったのは、エウベルのシュートを防ぎまくったGK波多野の好セーブだが、それよりもMF安部の斬新な髪形だった。ああ、そういえば二人とも規律違反したあとに頭を丸めたのだった…。これもコロナが悪いんだ。コロナの副産物。

 

300試合出場の東は、長いパスへのあきらめの早さばかりが目立ち、アニバーサリークラッシャーの空気を読めない横浜FMの本領を発揮するまでもなかった感じだ。

 

撃ち合いを挑んできたのは、喜田拓也のファールに怒って、蹴りを入れてきた森重くらいだ。あのシーンは、喜田が森重の足に腕を絡めて、何度も球際の争いを挑んだことで森重がカッとなった。森重、赤で喜田が黄色でもおかしくなかったが、それぞれ一段階下で森重が黄色で、喜田はノーカード。

両チームの選手が入り乱れるほどに騒然となった割には、その後報復もなく試合を壊さないという意味ではよかったのではと思う。

 

次戦、1敗対決へ

川崎対名古屋の天王山第二ラウンドが控えているが、ともに1敗同士で、マリノス対神戸というビッグマッチが来週組まれている。名古屋はもちろんだが、マリノス神戸も川崎との差をこれ以上離されないためにも決して負けられない一戦だ。

この日、神戸は広島を一蹴しておりイニエスタも戦列に復帰した。

 

マリノスも少ない試合数を全部勝ったとするならば、2位・名古屋に追いついた計算となる。4日は名古屋を応援しつつ、ルヴァン広島のアウェイマッチでGL突破を決めて、神戸との1敗対決に万全で挑みたい。