今年もマリノスにシャーレを 2023

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

開幕戦当日。どうしても勝ちたいから

開幕戦。たかが1試合、されど1試合。34分の1、いや今年は訳あって38分の1といつもより比重が軽い。
なのに、とても重たい。

相手が川崎フロンターレだからだろうか。2020年J1王者にして、Jリーグ史上最強との呼び声すらある。2019年にリーグを席巻して王座についた横浜F・マリノスの偉業を、世間の忘却の彼方に追いやった罪は深い。守田が海外に移籍して、中村憲剛はFROとなったらしい。FRO=浮浪などと読んではいけない、フロンターレのFで、あとの意味は、すまん忘れた。

その他の選手は健在で、ゼロックス杯で川崎の強さは今年もすでに証明されている。アンカーポジションに入るであろうシミッチの前後で扇原貴宏とマルコスジュニオールは挟んで中盤を制圧できるだろうか。そこに脇阪と田中碧が絡んでくる。個々の質は言うまでもなく高い。


やはり開幕戦はただの1試合ではないのだ。2019の開幕戦は吹田スタジアムだった。安いミスからの失点を取り返して、仲川輝人やエジガルジュニオのゴールで3-2と見事に逆転勝利を飾った。そして最終節で戴冠した。連覇を目指した2020年は、逆に日産スタジアムにG大阪を迎え撃ったものの、してやられた。その後は新型コロナで4か月の中断を余儀なくされたが各チームのマリノス研究が進んだことの証明でもあった。結局シーズンを通して、川崎やG大阪に追いつくことはできなかった。

2020年シーズンがあまりにも異常な日程となったので、2021年はまともになると勘違いしやすい。が、ルヴァン杯のグループリーグは普通に6試合あるし、リーグ戦は38試合に増えている。天皇杯のレギュレーションも普通の年に戻るようだ。延期となった東京五輪による中断期間が立ちはだかる以上、今年の日程もだいぶエグいのだ。

選手層の厚さが問われる。好不調の波をできるだけ小さくすることが求められる。相手を走らせて自らは止まり、一瞬のスキをつく川崎のスタイルは確かに有利だ。だけれども開幕戦ではまだ過密日程は関係がない。どちらがこの試合に照準を合わせてきたか。

去年開幕のG大阪が私たちに対峙した時にそうだったように、前年の王者相手に燃えないチームなど、奮い立たない選手などいない。


川崎の鼻っ柱を折りたい。

ゼロックスの戦い方と同様に、川崎は来る。すなわち、ある程度マリノスにボールを持たせても平気なふりを見せてくるだろう。
三笘薫を誰もが頼って、1対1を仕掛けてくるかもしれない。ジェジエウがJ最強のCBだと中村憲剛が語れば、栗原勇蔵はいや、チアゴ・マルチンスが上だと言った。両チームが攻撃的になればなるほど、この二人の出来にも注目が集まる。


スターティングメンバー、新システム、金曜夜のただ1試合の開幕戦。十分な準備期間を取った新旧王者はどちらが優るのか。

今年が終わったときに、再び王座交代、奪還を成し遂げるための最初の一歩だ。

18時、等々力陸上競技場で29年目のJリーグがスタートする。

勝ちたい。