しばらく携帯電話のアプリと言えば、NHKと民放のワールドカップ再生のものしか使っていなかったので、DAZNを開くこと自体が久々だった。5-2の長崎戦の配信が終了してからすでに1ヶ月近くになろうとしている。長かった。
16節のプレビューを見ると、今回の代表選手を取り上げたインタビューが多い。だが改めて気づかされるのはJリーグの代表としてロシアに向かった彼らのほとんどがわずかな時間しかピッチに立てなかったという事実。レギュラーだったJリーガーは昌子だけだ。だが、23名のメンバーだったという栄誉には間違いなく、そこでしか得られない経験を持ってリーグを盛り上げてほしい。
さて、日本代表を輩出していないマリノス。唯一、W杯メンバーに選ばれていた豪州のセンターバックはものの数日でセルビアに旅立ってしまった。
先発予想には天皇杯の時と同様に金井貢史の名前があがるが、CBは本職ではない。栗原勇蔵は足が万全ならば強さはあるが、中澤佑二とのコンビではスピード不足を露呈することだろう。ミロシュで空いた枠をどう補強に使うのか、まだ答えは見えていない。
先発予想メンバーには全員日本人選手の名が並ぶ。W杯優勝のフランス、ジルーと同僚だった伊藤翔が先発で結果を残せば大津祐樹やウーゴ ヴィエイラにもいい競争意識が生まれる。ん、まさか、ウーゴに移籍の噂が再燃しているが、もしベンチメンバーにもいないなんてことがあったら…。悪い想像はひとまずやめておこう。
間隔が開いたためにあまり知られていないが、今、公式戦で7試合負けなしを続けている。最後に負けたのはルヴァン杯の仙台戦だ。完全に守備と集中力が決壊した4失点のあの試合。チームが完成度を高めるどころか迷走していた時期と言っていい。アンジェ ポステコグルー監督も、戦術の落とし込みにまだ時間が必要だが過密日程のためになかなか思うように立て直しの時間が取れなかったあの頃である。
だが今は違う。結果が出始めた上に、キャンプも挟んだ。もう新監督だからという言い訳は必要がないし、通用しない。欲しいのは結果だけ。
天皇杯の出来は、はっきり言って不満だった。中断期間による上積みが見てとれたのは、厚さを増した天野純の胸板くらいなものだった。だから、今夜の出来に一抹の不安はある。パスが回せても崩しきれないのではないかと、守備時の致命的なミスを減らせるか。タイプ的には実戦から離れると精度が落ちやすいタイプのサッカーだとは思う。もちろんそんなことも言い訳にはならない。
天皇杯と言えば、サブGKとしてベンチ入りした原田岳がリーグ戦でもメンバー入りするという。ルヴァン杯、天皇杯ならばサブの序列を変えて若手メンバーをベンチ入りさせ、公式戦の空気を吸わせることはさほど珍しくはない。だがリーグ戦となると話は別である。杉本大地と鈴木彩貴のコンディションは伝わってこないが、一つのサプライズである。
リーグ戦ではマリノスが滅法強いしユアスタなのも楽しみなポイントではある。
新しいマリノスから、強いマリノスへ。強さを見せつけるのはこれからだ。