マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

【あと4日】元日決勝という言葉だけで、ご飯三杯イケてしまう件

暦の上では年末年始。冬休みの子供を尻目にハードワークを続けるお父さんたちもそろそろ仕事納め。心なしか、通勤電車の混雑は緩和され、無理にでも仕事を納めたとしても、たった1週間足らずのシーズンオフで区切りの感はあまりにも薄い。この気持ちが分かるのは、5日からU-23の代表合宿に招集されている遠藤渓太くらいのもの。本当は2日からの合宿だが、さすがに1日まで天皇杯があることを考慮されたと聞く。

 

さあ、天皇杯決勝。日本最古のカップ戦の栄誉もさることながら、正月の風物詩。その昔、サカつくではニューイヤーカップなどと呼ばれていたように、1年最初の日に、シーズン最後の試合が行われる。言わば結びの一番。ただし先輩が話をしている途中に何をしても、ビール瓶やらリモコンで殴打される理不尽はなく、ただ本当に最後の試合である。

理不尽と言えば、勝ち残ったチームばかりがオフが短くなり新シーズンの準備が遅れるという哀しさはある。本当にこの時期の決勝が正しいのかという議論、疑問は尽きないが、私は断固元日決勝派だ。

4年に一度のアジア杯が19年1月に開催されるため、18年度の決勝は18年のクリスマスイブに行われることがすでに発表されている。マリノスが戴冠したのは14年の元日だが、同年の12月にはG大阪が山形を降して優勝した年があった。今から思えば、三冠達成の偉業だったにもかかわらずなんと無機質な「12月のリーグ戦が終わったとある週末」だったことか。

元日だからこその高揚は、絶対にある。初蹴りが天皇杯決勝の舞台というのはサッカー選手の誉れ。現地で応援するのも、サポーターの誉れである。幾度となく弾かれた準決勝の壁を乗り越えて辿り着いただけに、喜びがひとしお。もう仕事納めもそこそこに、気持ちがすでに元日に向かうのは仕方がない。否、元日があるからこの激務にも踏ん張ってこられたのだ。

 

マリノスは勝てばJクラブとしての最多記録を更新する8度目の優勝である。それは即ち、広島に次ぐC大阪の9度目の準優勝を意味する。ご存知の通り、マリノスの天皇杯決勝での戦績は7勝1敗と圧倒的である。やたらと準決勝で負けるが、決勝まで行けば強い。C大阪は、3勝8敗という記録が残っていて現在6連敗中。

 

広島を倒したチームが4年連続で優勝しているという不思議なジンクス。ラウンド16で延長の末に、ウーゴ ヴィエイラのハットトリックでマリノスが倒した相手こそ広島であり、ジンクス継続にすでに王手である。あの劇的な、ある意味準決勝よりも険しかったあの試合に勝てたのは、何か見えない力が働いていたのか。

 

Jリーグ発足後、25年目のシーズンだが、3大タイトルのいずれかはすべてオリジナル10のクラブが獲得してきたという。未だかつて一度たりとも、オリ10以外のクラブがタイトルを同一年に3つ制したシーズンはない。だが今年は、ルヴァン杯をC大阪が、リーグを川崎が獲った。天皇杯をマリノスが取れば記録継続でC大阪が勝ったならば史上初のケースとなるわけだ。

 

埼玉スタジアムといえば、俺たちのホーム。J1リーグのみの記録で恐縮だが、埼スタでのマリノスは過去17戦して9勝5分3敗。ホームである浦和並の勝率を誇り、浦和以外では最多の記録。なんと30試合もしている大宮と同じ勝利数だという。

翻って、C大阪は埼玉スタジアムでは、1勝2分6敗と最悪レベル。ただしルヴァン杯で初タイトルを獲得した思い出しか残ってないであろう。

 

そして直接対決の記録。リーグ戦では、15勝9分12敗と勝ち越している。近年の分の悪さや、ついこないだの4失点の記憶ばかりがまとわりつくが、これは短期の話だということも忘れないでいたい。

 

元日決勝。甘美な響き。皆様との賀詞交換会が埼スタで大規模に行われることがなんと嬉しく、特別なことか。

決勝は観に行く場所ではない、勝ちに行く場所だ。あともう少し。お仕事がんばりましょー。

 

待っているのは最高の年始だ。