こないだ小1のパパ飲みで呆然とされたことがある。マリサポの読者諸兄なら共感してくれるだろう。川崎サポなら別の感想を持つかもしれない。
今週末、うちのシュンスケ(小1)が所属するクラブは、初めての公式戦を迎える。我らがクラブの位置付けは区内では強豪。昨年の1年生は同じ大会を優勝している。もちろん他にも強豪はいて、前評判で言えば、2番手か3番手だろうか。はっ!リーグ2位のマリノスに似ている。くじ引きで決まった初戦の相手は、中堅というところ。J1に例えるなら、鳥栖、瓦斯、神戸あたりだろうか。
普通なら負けないはず。だがこちらも初の公式戦で固くなるなというほうが無理な話。天皇杯でよくあるアップセットの条件は、不利とみられていたチームが先制し、強豪が浮き足立つパターンである。
パパ飲み会で、みんなが言う。初戦さえ勝てれば、組み合わせ的に決勝まで行けるはずだと。
なるほど。私はおもむろに言う。
「ならば先制点、大事っすね。先制点が欲しいな…」さすがJリーグを見慣れたシュンスケのパパらしい発言だという反応を期待していたが、みんな∑(゚Д゚)ポカーンとしている。先制点が大事?なんて当たり前のことをしたり顔で言う人なんだ…って顔に書いてある。いや、マリノスの試合を見てるから、この先制点の重みは余計に分かるというのに。
先制点を取れば決して負けない。だが先制を許すと、引き分けに持ち込むことすら覚束ない。今季のマリノスは特にその傾向が顕著だ。逆転などという展開はただの一度もない。
日産スタジアムでの川崎戦は、今季の戦い方を象徴するようなゲームだった。多少ボールを握られても、自軍側のバイタルエリアまで持たれても慌てない。最後は決して「やらせない」。
その上で、後半に相手の運動量が落ちてきたところをカウンターという武器も使って、刺す。
この川崎戦から、勝ちパターンとして定着してきたように振り返ることができるだろう。
今の川崎は強い。この川崎を内容、結果とも上回れたら、優勝を意識していいと、中澤佑二は言う。シーズンで二度、川崎を相手に完封勝利なら価値は高いだろう。彼らの攻撃力なら確かに逆転勝利というものも増えるだろう。
だがそのことより勝てばいい。報知によれば、仮に完封をおさめると、歴代シーズン最少の失点記録をさらに下回るペースに突入するのだという。2009年の大分が持つ記録を更新する可能性が出てくる。「歴代最強の盾」という称号は、悪くない。
昨秋に煮え湯を飲まされた等々力だ。あの試合でマリノスのシーズンは事実上終わった。その借りを返す。完封という返礼も添えて。
ミロシュ デゲネクの豪州はW杯進出を決められなかった。おそらく週末は別の選手が出るだろう。中澤とコンビを組むのは、栗原勇蔵?パクジョンス? そこも、注目だ。
最大決戦まで、後3日。