銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

スタンドの雰囲気は味わったことのないものだった

殺気立っていた。

大声で歌っていた。

これほどまでに、思いが一つになることは珍しい。

25周年の特別記念試合という節目よりも、やはり前節の大阪での不甲斐ない敗戦と、そこに立ちはだかる敵が磐田だったことが大きい。

 

マリノスのゴール裏は、いつもより声が出ているなぁ、みんな、気合入ってるなぁとか生易しいものではない。かと言って、粗暴さは感じない。内に秘めた闘志が一度に発散されるときのほうが、ギャンギャンがなり立てるよりも余程迫力を感じさせる。その類のものである。

 

乱暴さがないと書いたのは、TUBEの春畑道哉氏の生演奏や、レ・ミゼラブルの歌声があったからではないかと思う。

試合前の暗転演出「トリコロール・ギャラクシー」は久々だったが、パワーアップしていた。照明は工夫され、ドライアイスは多少風に乗ってどこかへ行ってしまっていたが、光を乱反射させ暗転の雰囲気を高めていた。お客さんが多い分、ペンライトの数も今までで一番多かったのも気分を高めてくれる。そうなのだ、観客数の少ない試合でこれをやると、単なる田舎の無人駅前みたいな哀しいムードになる。ここぞという試合でしかやるべきでないと思った。

そこに懐かしのJ's themeの演奏。いつの間にか、皆、左右に体を揺らしながら、オーオーオ!とメロディを一緒に歌っている。

そして民衆の歌へ。音量、いや声量には驚いた。バクスタ、メインの様子はわからないが、ゴール裏では本当に多くの人が一緒に歌い上げていた。その姿になんだか泣きそうになる。

以前よりも、ともに歌う人が増えた。この1年で圧倒的に増えたように思う。今年で5年目かな、続けることでマリノスにとって欠かせない歌とセレモニーに育ったのだと実感する。

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 初めてスタジアムを訪れた人も、スゴイ、楽しい!と思える体験だったのではないか。試合展開も、取って取られてなんとか勝ち越してという分かりやすさだったし。

 

試合後の齋藤学キャプテンの目をキラキラさせ、声をガラガラさせたインタビューと、それが終わるのを待ってから場内一周しようと待ち構える選手の姿はその幸福感を一層増幅させてくれる。こうした特別な試合で力を出し切って勝って、余韻に浸る。昨日の記事にも書いたように、スタジアムを去り難い、この夜を終わらせてしまいたくない魅力があった。

 こんな試合はいつもは出来ないだろう。演出や動員、テンション全て特別な試合だったから。でも近づけてほしい。近づけていきたい。こんな夜が繰り返されたら、きっとすごいことになる。マリノスというチームがもっと多くの人に愛されるだろう。

 

ところで試合後に順位表を見て、現実に戻った。首位と勝ち点5差の、8位。劇的な勝利でも順位はほとんど変わらない。上位はダンゴになっているので、もちろん悲観することはないが、食らいついていかないと。だからこそ次の広島戦が本当に大事だ。ここ最近勝てていない相手だが、下位に苦しむ今の調子なら勝たなければならない。

今より盛り上げるためには連勝。今日も明日も勝つ。どんどん、そんな雰囲気が出てくるだろう。これから、強くなるというキャプテンの言葉を信じて。