銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

高知には行けないから

天皇杯の準決勝と言えばマリノスの鬼門。2012年の準決勝覚えてるだろうか。こごみさんのブログにも度々出てくる、我らが山中亮輔との邂逅。19歳の山中亮輔との出会い。

 

師走とは思えないような晴れやかな空だった。サポーターになる、ほんの少し前の私は国立に乗り込んでいた。柏に勝つために、覚えたての「最高の場所へ」を繰り返し口ずさみながら。その前年は京都との準決勝、今をときめく久保裕也はワシらが育てたと木村和司が言ったとか、言わないとか。いずれにしても準決勝はマリノスの鬼門であった。

 

過去10年でベスト4に進むこと6回は堂々最多の数字である。にもかかわらず、優勝、決勝進出ともただの一度のみ。あとは推して知るべしだ。中村俊輔のマリノスラストゲームもまた天皇杯の準決勝だった。

 

私たちシャーレ一家がマリノスのために初めて飛行機に乗ったのは、のちに優勝することになる2013年末の天皇杯、準々決勝の大分戦だった。天敵・柏を退けてくれた大分を延長の末になんとか降したこの試合。我が家のマリノス愛と家族愛はこの遠征で深まったと言っても過言ではない。

 

さて長すぎる前置きの後に高知キャンプの話題である。リハビリ中の齋藤学キャプテンも帯同しているという。責任感を感じさせる一方で、若干、大学4年ですでに引退したはずのOBがやたら部室に出入りしてくるあの感じとやや似ている。それくらい学の愛は深い。去年はと言えば天皇杯の東京V戦の会場が高知だったことから組まれたキャンプが、今年はそうした日程とは無関係に組まれたことは意味がある。いいのだ、四国唯一のJクラブがない高知県に、トリコロールの萌芽をばら撒けばいい。

 

マリノスのための飛行機遠征でならしたそんな私も、高知には行けない。だから、考えることは来年の遠征である。長崎か、福岡か。はたまた新幹線で行くべき名古屋なのか。J1昇格争いはまったく予断を許さない。自動昇格の残る1枠は3チームに絞られたがプレーオフ圏はまだ熾烈だ。松本、徳島、東京V、横浜FC、千葉、大分まで可能性が残る。一体どこが勝ち残るのかを高みの見物をしているようであり、また息子と九州旅行したいなぁというささやかな希望とともに行方を見守る。

真剣に戦っている選手たちには失礼かもしれないが、とても幸せなことだと思う。マリノスの試合は2週間に渡って休止なのに、ルヴァン杯決勝からは天皇杯に思いを馳せ、J2リーグ戦では来年に同じ舞台で戦うチームを予想して楽しむ。贅沢なことだ。元はと言えば好きなクラブがあったから。そのことをとてつもなく尊く思った週末だった。

さらに三連休の最終日にはうちのシュンスケの試合もあった。スタメン落ちながら途中出場でゴールを決めて、公式戦初得点を記録。今度スタジアムで見かけたら、褒めてやってください。

 

高知には行けない。行けないからこそ、思いは募り、「そこにある」ことの幸せを改めて知る。