今年もマリノスにシャーレを 2020

シャーレを掲げることは難しく、守ることはさらに難しい。連覇に挑む2020年、アウトサイダーではなく本命として、今年もシャーレを掲げよう。座右の銘はシャーレです。

Jリーグ再開時の注意点まとめ

なぜ現場の良さを消すのか

プロ野球が始まった。球音が静寂の中で響く。たった一つのストライク、ボールに大きく反応するベンチの選手たち。これは高校野球の地区予選までの慣習なのかと思っていたのだが、初めて耳にするプロ選手の「ガヤ」はとても新鮮だ。ホームチームの背中を押したい気持ちは分かるのだが、チャンスと見るやライトスタンドの歓声を模した応援歌メドレーが再生され、場内の生音はいつも通りにかき消されている。

この演出に私は興醒めした。無観客試合は非日常性である。ありふれてはならない。そして数少ない長所である現場感すらも無防備で無遠慮な歓声が奪っていくなんて愚策である。ウグイス嬢、場内MCのアナウンスは分かる。大型ビジョンにメッセージを載せるのもありだし、また顔写真をスタンドに飾るのも事前に想像していた絵よりも悪くない。スペインのラ・リーガで見られるまるでスタンドがぎっしり埋まっているかのようなグラデーションはとても素敵だし、東京ドームで見られた「With Fans」とオレンジと黒のユニフォームをスタンドの座席にびっしり「着せる」という演出は、客がいないことを逆手に取った妙手だったと思う。でも不要な音は、ダメだというのが私の意見。あれは応援ではなく、残念ながら雑音だ。臨場感を高めるはずが損ねている。少なくとも試合中、プレー中はそぐわないと私は思う。

去年のニッパツでの湘南戦で、3-1とリードしている後半ATに松原健と喜田拓也が、攻撃をサボったエリキを怒鳴ったという。報知の俺たちの岡島記者の記事に書いてあった話だ。満員なら聞こえるはずのない現場音を守りたい。
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新たな生活様式と新たな音楽の嗜好性

不惑を超えた中村俊輔の同学年こと、筆者は度々、記事内にて流行歌の歌詞を借用してきた。ところがだいたいにおいて桜井和寿一辺倒だったのは世代的にドンピシャだったのと、私の趣味が狭量だったことが大きい。オフィシャル髭男dismを、ヒゲオトコと読んでいた私だがこの自粛期間中にはとにかく音楽を聞くことが増えた。ダメと言われると、普段はあまり気の進まないカラオケにも行きたくなるから不思議。この3ヶ月聞いていたのは、YOASOBI、ヨルシカ、ずっと真夜中ならいいのにというこの辺のボカロ的ガールズポップスである。ガールズポップが死語だとしても、なんだか最近人気のアーティストはことごとく昼を嫌い、夜行性というネーミングの共通点。

そりゃそうさ、だって6月〜9月のJリーグは全てナイトゲームだからね、まさにヨルシカでありYOASOBIがぴったりだろ。鹿島と町田は暑そうな真昼間に4本も試合をしていたけれど本番は夜なんだからTRMも同じ時間帯にK.O.すればいいのにね?! 息子にしたり顔で語ったけれどもこんな顔をされた。
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やれやれ。だったら「夜に駆ける」を一度聞いてみてくれ。どこかマリノスの攻撃サッカーを思わせる流麗な旋律と、遠藤渓太のドリブルを想起させる透き通るヴォーカル。クライマックスに向けての転調や1オクターブ跳ね上がるサビの迫力は、2019年シーズンのマリノスそのものだろう。ちなみに同曲は、YouTubeやSportifyの月間再生回数もナンバーワンであり、ほぼそのままマリノスである。まちがってスタンドで歌われるメロディに採用されるようなことがあったらその高音域に憤死するサポーターが続出することだろう。


夜に駆ける

えっと、なんの話だっけ

デイゲームだろうが、ナイトゲームだろうが、そう、様々な検討の結果に生まれた今年ならではのルールを把握しておかないといけない。

まずは選手交代枠が 3→5 に拡大。ベンチでスタートする控え選手は7名で変わらない。過密日程だからこそ、主力選手の交代時期も重要になる。スペインではレンタル先のマジョルカにおいてすっかり中心選手へと成長した久保建英の交代時期を巡って議論となった。曰く、勝つにはタケを代えてはならなかった。一方で先を見据えると60分でも長いほどである。選択肢が増えた分、監督には選択肢が増え、レギュラー当落線の選手が多いチームには有利なのかもしれない。

各大会の開催方式の変更

J1のリーグ戦が34試合、同チームとホームアウェイで2回戦するというのは変わらないが、なんと言っても今年は降格がないことが歴史的珍事となる。ただしJ2からの昇格枠は残されているために、来季は20チームでJ1を戦うことが既に決まっている。広角がないなんて興味が削がれるじゃないかという声も聞かれたがやむを得ない決断だし、そもそも連覇を狙う我々には降格なぞ関係がない!(ルールに救われた!と未来永劫言われるチームが必ず出てくるのだなあ)

大きく変わるのは天皇杯だ。第100回記念大会のはずが大幅に規模縮小となる。J1は上位2チームが12月末に行われる準決勝から登場するためわずか2試合に勝つことでタイトル獲得となる。逆に言えばJ1リーグで2位以内に入らなければタイトルに挑むことも許されない。元日まで試合があるのは過酷日程の極みだが、例年よりリーグ戦の終わりが遅いため、居残り感は少ない。

ルヴァン杯は、グループリーグが6→3試合に削減され、プレーオフステージが無しに。ACL組であるマリノス、FC東京、神戸(あれあと1チーム…う、頭が)は準々決勝から出場ということは従来と変わらない。
ただし準々決勝、準決勝ともに本来ならホームアンドアウェイの2試合のはずが一発勝負となる。すなわち最大3試合でタイトル。なおこちらも選手交代枠は5になっていて、延長戦では6人目の交代が認められる。半分以上変わる可能性があるとか、すげー。

そしてACLは…

Jリーグが日程を組み直した段階ではAFCからの正式な回答はなかったようだが、デイリースポーツによるとその後、10月中旬の再開案が提示。
それによると1次リーグ残り試合と決勝トーナメント1回戦を10/16〜11/4の19日間にわたって中立地で集中開催し、決勝トーナメントは一発勝負。
準々決勝:11/25、準決勝:11/28、決勝:12/5の一発勝負だそうだ。開催地は東南アジアが候補だというが感染者の少ないベトナムやタイが比較的安全とされるのだろうか。その国が本当に開催を許すのだろうか。集中開催の意味は、おそらく頻繁な出入国ができないことからその間のマリノス、神戸、FC東京の試合は組み直しか。もうほぼ延期先がない日程だけれども…。

瓦斯の長谷川監督は過密日程で悩む方が試合できなかったころよりずっといいと言った。その通りだと思う。

ここから先は、健康管理と怪我の予防が大事になる。天野純、小池龍太も加入して選手層、人数が厚みを増したマリノスのスカッドならば、そしてJ最強DFもチームに合流する…!


J再開まであと6日。J1再開まで13日。