銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

既視感ある引き分け劇【J1第29節・大宮戦】

ゴールを二桁に乗せたばかりのウーゴ ヴィエイラがこの日最初のチャンスで、相手DFと衝突し、膝を抑えて倒れ込んだ。

 

前半15分、一度は再びピッチに戻ったものの、自ら倒れこんでしまい富樫敬真との早すぎる交代。強行でプレーを続けようとして結局、交代というその様子はまるで甲府戦の時の齋藤学のようで、その姿からウーゴもまた長期の離脱となってしまうのか。

 

その前に、ウーゴを欠いたこの試合でマリノスは得点をどう取り、どう勝利するのか。

 

ウーゴの怪我と同様に、中町公祐が地を這うミドルシュートを放ったのは予想外だった。思い切って打ったからこその同点弾。その中町のゴールに反するかのように、ゴール前で落ち着きのないプレーが目立ってしまった。そして大宮の加藤は当たり出すと1対1にやけに強いのだ。

 

最も残念だったのは、後半アディショナルタイムの天野純が横パスを選択した場面だろう。リプレーで見ると、わずかだがトラップにもたついてその間に視界の外から来たDFにコースを切られていることが分かる。さらに、富樫に出したパスが走りこんできた彼の足元へのパスになり、ダイレクトに打つことができない。ミスパスと言っていいような質のものだった。

 

結局、最後に訪れた決定機はシュートを打たずに潰してしまうことになる。その前のダビド バブンスキーから天野に来たパスは正確だっただけになおさら天野の落ち着きのなさが目立つきっかけとなった。

 

だが切り札として投入されたマルティノスも、富樫も、ほとんどチャンスに絡めなかった前田直輝も同様だ。みんな少しずつ落ち着きと技術が足りない。もちろんウーゴがいたら、どうなっていたかなど誰も分からない。最初の決定機を決めきっていたらあの接触による怪我はなかったのかもしれないのだから。

 

とにかく、あと一本のシュートが決まらなくて、今季のホーム戦で何度目かの「勝てるはずだったドロー」で勝ち点を落とした。1試合あたり2の勝ち点を落としているから、もう10にはなるだろう。引き分けの数の差が、鹿島との差である。こうした引き分けに終わってしまいそうなゲームを勝たないと、チャンピオンを争うことはできない。書きたくはないが、0-2から川崎はひっくり返している。だから上位との差は開く。

 

アディショナルタイムに入ってから大宮に退場者が出たことも手伝って、8分あまりにも及んだ入りそうで入らない日産スタジアムのあの時間。全くもったいないが、ATになってから慌てても仕方がない。

 

サッカーは予想外のことばかりが起きるが、中にはイッペイ シノヅカの1対1での強さだったり、バブンスキーに春先のようなキレのあるステップが出てきたりと嬉しい予想外もあった。山中亮輔が素早くリスタートしようと、コーナーフラッグまで全力疾走し、そしてショートコーナーで再会する姿や、扇原貴宏が不在なら中町が左右にパスを散らしてくれていた。なんだか落ち着かないなかでもいいプレーは数多くあったのである。

 

 怪我人続出に加えて、マルティノスは2試合出場停止にリーチとなる7枚目の警告を受けた。

 

自らのせいで天王山とは呼べなくなってしまった鹿島戦だが、もちろん総力戦。

ラスト5試合、未来を手繰りよせよう。