今年もマリノスにシャーレを 2023

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

転売ヤーをやっつける新技術 "NFT" の可能性

今日のお話は、新技術NFTの話です。トークンとか、暗号資産とか、聞いた瞬間に理解を諦めてしまったことがある人、ぜひこの記事を読んでください。

NFTがマリノスをもっと強くする」「社会問題化している転売ヤーを撲滅するかも」って聞いたら読みたくなるでしょう?

 

不正転売を許さない

先日、マリノスが出したリリースには不正転売を断固として許さないという決意が込められていました。

 

「チケット不正転売防止禁止法」に基づき1年以下の懲役、100万円以下の罰金などと書かれ散ます。

www.f-marinos.com

不正転売は、「興行主に事前の同意を得ずに反復継続の意思をもって行う有償譲渡であって、興行主等の販売価格を超える価格で特定興行入場券を転売すること」です。

ホームゲームを行うマリノスに許可を取らずに、継続的に定価を超える金額で転売することと言い換えてもいいでしょう。

  • 高額で売っても、マリノスの収益にはならない
  • 入場制限下で入手困難な人が続出している中でますます許せない

という背景があります。

 

世界最古のTweetが3億円

本題に入る前にこの画像を見てください。

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↑「Jリーグのサポーターで世界最古のユーザー」と本人は主張。ただし真贋の区別がつかない。

はっきりと「1993年5月からTwitterを利用しています」とあります。これ、よーく目をこらさないと誰も気づけないのですが、実は改ざんされています。素人は気づかないでしょうね。

 

このようにデジタルの情報は書き換えるのが容易(半笑い)なので、「オリジナル」であることを証明することが困難とされてきました。

 

しかし「Tweetを売る? んなあほな」という話が現実になったのが今年3月のこと。Twitterの創業者であるジャック・ドーシー氏が2006年にテストで書きこんだTweetが世界初のTweetだとして、オークションに出品され3億円で落札されたのです。

news.mynavi.jp

 

改ざん不可能なNFT技術

「ビットコイン」「NFT」「クラブトークン」など、最近ちまたで聞くことが増えた言葉です。

いずれもブロックチェーン技術を使って「代替不可能」であること。これがポイントです。唯一無二だからこそ価値が生まれる。上記の世界最古のTweetはNFT技術によって、「その事実を書き換えようがないからまちがいない」「間違いがないことを保証された」ために、価値を生んだわけです。

 

なぜ改ざん不可能か?は、突き進むとドツボにハマりそうです。

なので省きますが「唯一無二」か、「交換可能」かの話をチケットに置き換えるとどうなるでしょう?

 

今は全席指定席ですが、仮にホーム自由席だったなら、私の持っている自由席チケットと、あなたの持っている自由席チケットを交換するのは問題ないですよね?

これがもし、同じ自由席でも、あなたの発券チケットには水沼宏太がサインと日付を直筆してくれていたら? 交換してくれないですよね。それは唯一無二の自由席チケットになったからです。

 

紙なら分かりやすいのですがデータであっても同じです。QRコードを譲渡するとき、別に私が買ったコードで他の人が入場しても入れます。もちろんその場合私は入場できなくなります。

 

電子データの一つ一つに持ち主が記録され、それが書き換えられることなく蓄積されていく。これが代替不可能という言葉の意味です。

 

技術的にはマリノスに何度もお金が落ちるようにできる

冒頭に書いたように、不正転売にはさまざまな問題がありますが一つは、一度売った興行主にはもうお金が入らないということです。しかもどんどん高騰していく=価値があるものを後から販売した人が利益を得るのは不当だという考え方です。

 

これ、ブックオフとはだいぶ違います。1000円の新刊本を300円で下取りしてもらい、店は700円で売るということがあります。売った人、買った人、店が少しずつ得をしていて、著者や出版社は新刊が売れなくて困るという話ですが、形あるものは徐々に価値を落としていきます。

 

さて話をNFTに戻します。NFTを使って販売すれば

マリノス(2000円で販売)→ 購入者A(3000円で販売)→購入者B(4000円で販売)→購入者C

 

という流れで、3回マリノスにお金を入れることが可能なのです。Aさんが買ったという事実は、そのあと誰が買っても消えません。販売されればされるほど、一定の割合で販売手数料がマリノスの懐へということができます。

 

現状の仕組みでは公式リセール以外の方法で売られたら、誰が購入したかの追跡がとても困難になります。NFTはこうした可能性も秘めています。

 

すでに始まっている?NFTチケットの可能性

電子チケット販売のプラットフォームを手掛ける「ZAIKO」では、NFTを活用したチケットの取り扱いを始めると発表しています。

zaiko.io

すぐにJリーグチケットの仕組みが変わるとは思えませんが、近い将来にはNFTによる転売防止は当たり前になっているかもしれませんよ。

 

急拡大! FiNANCiEはチームを強くするか

もう一つ見逃せないNFT活用の動向についてもお伝えします。「FiNANCiE」というブロックチェーンを活用したクラウドファンディングです。フィナンシエと読みます。

financie.jp

 

クリアソン新宿を例に出しましたが、湘南ベルマーレ、アビスパ福岡のJ1の2クラブのほか、さまざまなスポーツチームも取り組みを始めています。

 

従来のクラウドファンディングと大きく異なるのは、継続的であることと言えるでしょう。プロジェクト単位ではなく、その後もコミュニティが形成されます。トレーディングできるカードや、トークンの価値の上下なども魅力の一つで、「クラブを支える」ことに直結する画期的なサービスとして注目されています。

 

マリサポだと、希少なNFTが高値で取引されそうですね…。怖い…。

 

スポーツにとって、クラブにとって、ファン・サポーターにとって新たな価値を提供してくれる可能性が高いNFT。予習したいものです。

 

 

※私のTwitter改ざん技術に興味のある方はぜひご連絡ください。あなたの画面を送ってくだされば、巧妙に改ざんいたします。