今年もマリノスにシャーレを 2023

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

「DAZNに放映権を譲れ」のおかしさ

5月にもやりましたよね、スカパー…。

5月、まだマリノスがルヴァン杯に元気よく参加していたころの話です。
大型連休中、絶賛自粛中、アウェイサポーター入場禁止ということもあってスカパーでルヴァン杯を見ようという人が殺到しました。

さらにサポーター数が多い=視聴者数もはずのマリノス広島戦が、スカパーのCS放送のチャンネルが割り当てられなくなりました。
www.f-schale.com
そのため、特殊なチャンネルの上位契約をしている一部を除きほぼすべてのファン・サポーターおよびアウェイ遠征に参加していない選手もオンデマンドに集中したわけです。

www.f-schale.com
当日のTwitterは阿鼻叫喚でしたな…。まったく見られないという視聴者が続出。原因はアクセス過多だったわけです。
結局は1ヶ月分の視聴料(2480円って書いてありました、2980円より少し安い)が無料という対応になりました。

9月にもやったそうです、スカパー…。

マリノスが参加していないコンペティションには興味がないので私どもはスカパーを解約してしまいました。(言い方)
9月1日、5日といよいよ準々決勝4試合が行われました。

1日に「スカパーオンデマンド」が再びアクセス障害を起こしたことで今度はJリーグも謝罪文を出す事態に。またしても契約者は1ヶ月の視聴料が無料となり、5日はFODというフジテレビ独自のオンデマンドサービスで配信されるという異例の流れになりました。

第2戦も混乱でついに無料開放

その直後、スカパーの行った対応はあまり良いとは言えないものでした。

ルヴァン杯第2戦もスカパーオンデマンドは不安です ←分かる
なのでFODでも配信します ← フジテレビの協力を仰ぐわけね、分かる
見たい人はFODプレミアムに追加契約してください(月額900円) ← ファッ!?

すでにスカパーは返金を決定しています。FODは原則無料のサービスですが、有料サービスもあります。これを契約してくれ、ってもうかなり憔悴しているとしか思えません。

私は、マリノスが参加して(中略)他サポの友人から「YouTubeで全試合見られるようになったぞ!」という知らせで、第2戦の顛末を知ります。
結局、FODも生配信に耐えられなかったのですね。

最終的にFODプレミアム契約者には視聴料分のAmazonギフト券で補填されるとか、なんとか。もうめちゃくちゃですね。

DAZN独り勝ちの弊害(DAZNは悪くないけど)

スカパーにしても、FODにしても、映像配信のサービス自体はたくさんあります。もはや利用したことがない人を探すのは難しいくらいに浸透しました。私たちとの付き合いが始まった5年前のDAZNも酷いものでした。

通信量という制約があるので、通信の最大の課題はアクセス集中ですよね。これは古今東西変わりません。DAZNがその後、大きな事故を起こさずに配信できていること自体、スゴイことなのだとスカパーの顛末を見ていると思わずにはいられません。

スカパーは、スポーツのような生放送が生命線というコンテンツを配信できる事業者ではなくなってしまったのでしょうか。いえ、結局、スカパーも民放各局(TVer)なども出自が「放送」なのですよね。この辺りが、たたき上げの配信事業者(OTT = Over The Top)のDAZNとの違いということかもしれません。

また残念ながら、スポーツにまつわるスカパーの契約者は激減してしまっていると見るべきかもしれません。私のDAZN大好きなのでえらそうなことは言えませんが、DAZNに資本とコンテンツが集中し過ぎた弊害なのですよね。

DAZNが悪いのではありません。競争相手が一気に弱ってしまったことを問題だと言っています。

「DAZNに放映権を譲れ」のおかしさ

スカパーの失態は確かにまずいのですが、そうすると途端に全部DAZNに放映権を譲りなさいという輩が出てきます。天皇杯とルヴァン杯もDAZNの定額の中で視聴したいという短期的な損得と、失敗した者を過剰に叩く風潮、やめにしたいですよね。

5月の配信トラブルでも書きましたが、これでスカパーをサッカー中継から撤退させてはダメですよ。DAZNが出てきたときは皆スカパーがんばれって言っていたではないですか。健全な選択肢がサッカー中継にも必要なんです。

しかもDAZNは海外のメディアです。もし数年後のDAZNがJリーグとの放映権契約の更新を放棄したらどうするのですか。NHKに頼るのですか。慌ててスカパーに頭下げても遅いですよ。国産の放送事業者は、私たちが支えていかないといけない。

もちろん自分で見ないチャンネルを契約しようという話ではありません。ただ「スカパーしっかりしろ、がんばれ」というマインドは必須だと思います。

でも川崎浦和にエグイフォーメーションはやめろ

フジテレビも感謝すべき存在なんです。本当は。
ずっと決勝戦の地上波生放送を続けてくれています。今、地上波で放送される試合は代表戦を除けば元日の天皇杯と、休日の昼間のNHK総合だけですよね。
ヤマザキビスケットだけではなく、フジテレビあってのルヴァン杯なんです。

ただし、フジテレビには絶望的なフォーメーションがあるのですよね。川崎対浦和という注目カード、主審は当代一の家本政明。

なのに、実況:青嶋、解説:清水秀彦はキツイですよ…。家本主審と家長選手ごちゃごちゃにしているし、相変わらずネガティブだし。劇的な試合展開になったものの、ナンセンスだなあという気持ちに…。

そういうことやってると既存ファンも離れてしまうかも。これだけSNSでも言及されていて、やめてくれという意見を送っている人も多いようですが、ここは一向に改善されません。


それでも声を上げ続けなくてはいけません。そしてよりよい放送・配信を一緒に作り、長くサッカーを自宅で、スマホで気軽に楽しめる環境を守っていきたい。 設備増強、再発防止、マジでお願いしたい。