マリノスにシャーレを 2021

横浜F・マリノスの話題を中心に、いちサポーター目線で愛を語ります。いちお3級審判、不定期で審判やルールネタも。サッカー少年2人の父。

三ッ沢でもたたきのめす【J1第11節○5-0横浜FC戦】

晴天。あまりのも好天。4月大型連休直前の14時キックオフ。
興行的には最強、最高の時期に来ている。
私の家族と、息子の友人をご新規で何名も誘っていたのだけれども、「所属するサッカーチームの練習試合が入らなければ」という条件が付くために、チケット購入を躊躇しているすきに、まん延防止が出たことで、途中でチケットの新規販売停止。

結局、練習試合が組み込まれ「ああ、どっちみち行けなかったね・・」となり、前日には緊急事態宣言の影響でグランドが使用不可となり(発令前なのにね)練習試合は流れた。どうにかリセールや、行けなくなったネンチケ民の友人から譲ってもらったチケットで家族分だけは確保できた。

久しぶりに訪れたN24のゲート。2階席から見下ろすピッチは新緑の絨毯そのもので、そこかしこに揺れるトリコロールの旗がまぶしい。
息子のサッカー仲間にも、この景色を見せたかった。横浜にいる強いほうのチームが、そうでないチームから得点を重ねる姿も見せたかった。
f:id:f-schale:20210425122545j:plain

序盤だけ拮抗したように

強いほうの横浜FMは、4-3-3。前節の札幌戦から、10名が同じメンバーで先発となった。変わったのは、左サイドバックにティーラトンが先発復帰したことで、左から右サイドバックに小池龍太がまわった。前線は変わらずに、前田大然が左で、エウベルが右。CFはオナイウ阿道、トップ下にマルコス・ジュニオールだ。

序盤から横浜FCは飛ばしてきた。ただし散発的なハイプレス。2分でCKを獲得するなど、押し込んできた。だが、そこにMF斎藤の怪我が重なった。喜田がGK高丘陽平にバックパスしたのが短くなったところを、果敢に攻めたがスライディングした際に肩を脱臼してしまったようだ。早々にゲームキャプテンが去った影響が出て気落ちしたのか、そもそも90分のペース配分を考えていないから無策に近かったのか。中途半端なプレスは大怪我のもとではないだろうか。
マリノスの2列目にボールが入ると前を向かせないようにはするものの、すぐにマリノスのペースになっていった。

時間はいろんな意味でかかったがPKで先制

先制点はPKだったが、そこにつながる崩しは偶発的ではない美しさがあった。ティーラトン、扇原貴宏にマルコスが加わって左サイドから攻める時間帯が続いていた。マルコスからのパスを受けたティーラトンが守備2枚の間を、大然に向けて縦パスを刺す。後ろ向きの大然は、このパスをスルーすると、最前線にいたオナイウが鋭く裏に抜け出していた。このときに、FCの守備は完全にワンテンポ遅れて、後ろから付いていった袴田はなんとかボールをかきだそうとしてスライディングしたが、先に身体を入れていたオナイウを倒してしまい、PKとなった。

PKを蹴るのは名人芸・マルコス。相手GKの元マリノス、六反が飲水したり、審判に話しかけたりと、マルコスのペースを乱そうと時間を稼ぐ。が、そんなのは効力がなく、ただただマリサポにとって、PKの成功を確信しながらワクワクする時間が長くなっただけであった。

終始手綱を緩めず

とはいえ、六反は奮戦していた。5分後のマルコスが蹴ったCKから、オナイウがフリーで放ったヘディングシュートをかろうじて弾く。ただFCの守備陣はこのときもおおむね棒立ちで、エウベルとはあまりにも対照的だった。当初マルコスがショートコーナーを選ぶことに備えて、CKフラッグ付近にいた彼は、ショートがないと分かるとエリア内に素早く戻り、誰よりも早く六反の弾いたボールに反応した。オナイウへのラストパスを選んだ冷静さは見事だった。

レオもゴール。激化するポジション争い

後半、オナイウのあげた3点めはその直前のマルコスのサイドでのプレーが秀逸だった。多くの人が最も重要なゴールと指摘した4点めは、大然が味方のパスミスを戻って回収したところを見逃したくない。そこからエウベルがためを作って、水沼宏太と扇原が絡んで大然のフィニッシュをお膳立てする。これも相手のDFラインの緩慢さが目立つが、タカの侵入のタイミングはこの日突出していた。

5点めは、合流して4日、出場して1分のレオ・セアラだ。エウベルの横パスが相手方向にずれたことが幸いして、クリアミスを誘う。そこでレオが入れ替わって、左足で冷静に六反の裏をかいた。「これくらいは当然決めるさ」とでも言いたいだろうが、チーム全体と、スタンドがあまりにも喜ぶ。

入国と開幕は2か月遅れたが、春のラストピースが結果を出した喜びは大きい。前線のポジション争いはさらに激化する。チームとしては歓迎すべきこと。
だから、5点差になっても、天野純も、渡辺皓太も、宏太もまったく緩むことなどない。爪痕を、結果を残したくて必死だ。

得点したレオ・セアラまでも守備を懸命にやっている。分かっている、そうしなければ次の自身の出場チャンスはなんら保証されない。

この辺にしといたろ、以上

それだけに5失点で下を向くのは勝手だが、1点でも取り返そうという発想ではなくもうこれ以上殴らないでという感じでプレー再開を遅らせてくるのはやめていただきたかった。最高のフットボールを見に来ているのだ。そちらの緩慢なスローインなど論外だ。

夢スコアと言われる5-0だが、達成感は少ない。個人の勝手な主観だけれども、このカードの最多得点記録である、8点まで行けたはずだ。外した決定機はあまりにも勿体ない。この辺にしておいてやるか、しかない。

1万2千名余りのダービーマッチの損失…

いろんな制約があったとはいえ、12,297名の入場は寂しかった。アウェイ側席があまりにも空いていたのは顕著だった。
まともな状態なら5万名の集客を見込めるこのカードでの入場制限は、経営的に痛恨である。無観客試合(リモートマッチ)すら復活した今となっては入場50%すら遠い先の話となってしまいそうだ。

ここまで慎重に、いろんな人の協力を得て、一歩ずつ進んできたと思っていただけに、「ガラガラポン」は受け入れられない。感染拡大を防ぐことと、どう関係があるのか。これで感染がおさえられるなら、今までは一体なんだったのか。科学的根拠がなく、雰囲気だけでサッカーが再び奪われようとしている。

Jリーグだけではない。都リーグなどは緊急事態宣言中は開催中止だ。ただしこれは東京都の話。瓦斯対マリノス(味スタ)はリモートマッチだが、横浜開催なら違うのだそうだ。「一都三県は一体となって」はいつ有耶無耶になった。

もどかしい。クラブの苦境は極まっていることだろう。その日の陽性者数の増加に振り回され、そしてハシゴを外されたJリーグ関係者の心中は察するにあまりある。それでも開催中止要請ではなかったから喜びなさいとでも。

三ッ沢でもたたきのめす

再戦は9月25日。今度はニッパツ三ツ沢での開催となる。

サッカーの話に戻せば、今年は三ツ沢でもたたきのめす。三ツ沢の借りは三ツ沢で返す。過去3勝2敗となったが、すなわちまだダブルの年はない。

たたきのめす。もう交わらないかもしれない大事な思い出を送ってあげたい。

試合数が2少ない上で2位名古屋と勝点8差で、その上とは11差だ。少し差が詰まった。勝って当たり前と言われていたが、順当勝ちしてこそチームはその気になってくる。

リーグの戦いは5月へ。