今年もマリノスにシャーレを 2020

シャーレを掲げることは難しく、守ることはさらに難しい。連覇に挑む2020年、アウトサイダーではなく本命として、今年もシャーレを掲げよう。座右の銘はシャーレです。

マリノスファミリーニュース・今週の結果

浦和対横浜FMの実況を担当した下田恒幸氏が「長沢和輝のプロキャリアのスタートはFCケルンだった」と紹介していたが、専修大学で特別指定を受けた時の所属は2013年の横浜FMである。プロとして最初に契約をしたのはケルンなのでその文脈なら正しく、最初に籍を置いたプロチームという筋書きなら誤りである。背番号37、ナビスコ杯のグループリーグ1試合に出場している。なるほど、長澤の経歴をスポナビで見るとマリノスは出てこない。13年に大学4年生だったということは91年生まれで今年29歳。時の流れに身を任せ、浦和の色に染められ、という奴である。

浦和メンバーは4人がマリノスファミリー

上記の長澤のほか、山中亮輔は2017〜18年のレギュラーLSBだった。トイメンの仲川輝人を相手に互角とは言わないが食らいつく守備は、浦和での定位置確保に向けてはいいアピールになったかもしれない。
汰木康也もまた2013年のマリノスユースの中心人物だった。喜田拓也がトップ昇格した次の代で上がるなら汰木か、現福島の武颯かと言われていたが結局昇格がゼロだった年。汰木は結局、J2山形に進み18年に浦和に個人昇格したという経緯だ。彼らが3年生で、クラブユース選手権を優勝した際のMVPであり、2学年下に遠藤渓太と和田昌士がいた。

4人目は途中から出てきたマルティノス。キュラソーの怪人も来日5年目となる。早いものだ…。関根との両翼同時交代は非常に分かりやすい采配だった。快足自慢対決でチアゴ・マルチンスと対峙する場面では持ち味を出し切れなかった。持ち味という点では、チアゴとのマッチアップ、後ろから追いつかれた際にエリア内で踏ん張らずに倒れ、あわよくばと安易にPK獲得を狙ってしまったとき、西村主審は微動だにせずにこのプレーをスルー。スルーされたマルちゃんはピッチに腰をつけたまま、ニヤニヤと笑うばかりだった。

かつてのマルちゃんなら、大袈裟に痛がって試合を止めていた場面。いわゆるマルコロタイムという見せ場だったはずが、程なく立ち上がったのは成長なのか、大槻組の教育なのか、彼の体が昔より大人になったからなのか。

このように元マリノスっ子目線で見るのも、いとをかし。

待望のJ初ゴール・松田詠太郎

藤枝対相模原はぜひ見ていただきたい。

4分45秒〜、相模原のチャンスで、決めるのは19歳の松田詠太郎。これがプロ初ゴールだ。開幕から2戦連続スタメンで結果を出した。藤枝24番のバックチャージに負けずに踏ん張り、ゴールエリアの右サイドに侵入して、ニアサイドを狙って速い振りのシュート。シュートブロックに入ってきた相手DFの姿も見えていたのだろう。この冷静さは頼もしい。2点目のPK獲得も詠太郎。ここでも冷静だ。

なお先制点のアシストパスを出したのは和田昌士。瞬時に縦のスペースを狙ったのはさすがである。今週38歳になる富澤清太郎も最終ラインの統率で2試合連続フル出場している。

松田という姓はマリノスにとって特別である。偉大なるバンディエラと血縁はない。面識もないだろう。マリノスのトップチームと契約したはずが、即レンタルというのは本人も予測していなかったのではないか。1〜3年上のユース出身の先輩たちを見ていても極めて珍しい。悔しくないはずはない。

しかも同期のサイドバック池田航はマリノスに残った。なぜ俺は戦力として見てもらえないのか、と思ったかどうかは知らない。が、少なくともピッチで結果を出してマリノスに帰還することを目論んでいるようにしか見えない。それが頼もしい。

GK原田岳はベンチ入りするも出場はなかった。

2〜4年目の選手たちの動向

松田詠太郎の同期、讃岐のブラウンノア賢信は開幕に続いての途中出場。前節より出場時間は伸びたがまたも1点ビハインドを追いつくというミッションは果たせずに、悔しい連敗となった。

水戸は千葉に0-3で完敗した。山田康太はこの日もボランチで先発してフル出場。千葉のあのような固い守備はこの10年くらい見た記憶がない。戦力的には上位のカベに跳ね返されたか。チームのいいところが少なく康太自身も前節の群馬戦ほどには活躍できなかった。

驚いたのは山谷侑士が1点を追う展開で後半開始から出場したポジションだ。

なんと左サイドバック。ビハインドを取り返そうという秋葉監督の攻撃的交代だったわけだが、侑士、意欲的にボールに絡む。83分にはトイメンの選手を突破して敵陣深くまで侵入。終了間際にも可能性あるクロスを上げるなどの爪痕は残した。今後、スタメンの可能性も十分あるのではないか。

町田の吉尾海夏。3試合連続で右サイドハーフでスタメン。27分に左足でシュート放つもブロックされる。試合はスコアレスドロー。

北九州の椿直起。2試合連続で左サイドハーフでスタメン。シュート1本でフル出場。試合は4-0で琉球に勝利した。生駒仁と町野修斗はベンチ入りしなかった。

甲府の泉澤仁は、3試合連続のスタメンで今節は左サイドハーフ、松本相手にアウェイでドロー。塩分濃いめながら両方強いなって試合。


元所属選手の情報で本稿を締めたいが、圧巻は3連勝の長崎、エース富樫敬真。スタメンを外れ、さらにイバルボが途中出場するなどして、出番が来たのは65分。1点を追う展開でイバルボのアシストで見事に同点ゴール。さらに94分に劇的な勝ち越しゴールと、完全なる主役の座を射止めた。厳しい展開をひっくり返したのも大きい。

ともに3連勝を飾ったのは大宮のみ。こちらも帝こと、三門雄大とイッペイシノヅカがスタメン出場してチームの勝利に貢献している。


今後もマリノスの外に出て腕を磨く若手選手を中心にレポートしていきたい。


えっ、もう明日は湘南戦ですって。今度こそリーグ戦初勝利と行きたいところだ。