マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

億千万の胸騒ぎ! チアゴ・マルチンス狂想曲

最初の交渉は多分こんな↑感じだった。
ブラジルの超名門・パルメイラスで定位置を確保できなかった、ただし身体能力の高さは折り紙つきのCB。

今となれば可笑しくてチンケなプライドだが、伝統あるマリノスのCBを2枚共、ドゥシャンとともに外国籍選手に頼るのも何か抵抗があった。彼の実力を知らなかったころは。言い訳をすれば、そこを16年守っていたのは日本サッカー史上に名を残す名CBの中澤佑二だったのだから仕方がない。

チアゴ・マルチンスが横浜に来てから1年が経過した。

まりびと | コラム | チアゴ マルチンス | 横浜F・マリノス 公式サイト

まりびとではマルチンス家の由緒ある身体能力のルーツが垣間見える。それに妻・ビアンカさんの支えがあって初めての異国でも順応し、活躍できているとチアゴは言う。誠にごちそうさまである。

ジェジェウ、シマオマテ、ダンクレーと言った辺りは強さが目立つ。チアゴはそこに速さが加わる。仲川輝人、永井、マエダ大自然あたりにヨーイドンで追いつける。この速さを見るだけで震える。金が取れるパフォーマンスだ。そして、もう一度震える。彼が居なくなったら、マリノスのハイラインは崩壊しないのだろうか。エスナイデルと一緒ではないのか。

さて冒頭の漫画。ローン移籍のチアゴを完全移籍で加入させるためには、5億円とも、6億円とも言われた移籍金が必要だ。活躍により、欧州のクラブが争奪戦に加わったら勝ち目はまずない。

Com Mattos, Palmeiras teve lucro de R$ 128 mi entre compras e vendas
そんな折に、2.2億円でチアゴの保有権をマリノスが買ったというニュースがブラジルから入ってきた。

transmarktによれば、チアゴの市場価格は約1.1億円とある。こんなに安いはずはない、というのが大切だった。冨安健洋がこの夏ボローニャに加わった際の移籍金は8〜12億円と言われており、このサイトでの11億円の価値という数字と符合する。
でも、年齢違うけれど、冨安1人で、チアゴ10人分?んなアホなという気がする。


上のツイートには、30%を購入とある。共同保有という形が今なお認められるのか、不勉強な私には分からないのだが、この情報が正しいとすると、チアゴを「すべて買い取る」にはあと5億円必要ということになり、テリーマンのような不遜な態度はあながち間違いではない? 貯金箱を蹴っ飛ばされても、
小倉「じゃ、じゃあ、このおかねで買えるだけ売っておくれよ…」
と交渉したとするならば、恐るべき商才である。妄想も良いところだけれど。

仮に完全移籍成立ならば、破格に安く、かつアデミウソンの時のレンタル延長打診→ガンバがもっと高く借りる、というアデミウソン・インシデント(通称アデシデント)も防ぐことができる。欧州から不可避なオファーが来たならば、次なる軍資金も手にできる。もし完全移籍なら、早々にリリースが出るかもしれない。それを待ちたい。

ただ渡欧の時期はそんなに先ではないのではないか。試合経験を積み、J屈指のセンターバックに成長したチアゴと戦える期間はさほど残されていないと思った方がいい。やはり今年、タイトル獲得に賭けるしかない。

真面目な性格のチアゴが試合後に勝利を祝いながら「シャシーン!」と叫んで、仲間に加わる姿が好きだという人も多いだろう。宇佐美を封じ込めたガンバ戦の様子をアップしたチアゴのインスタグラムもぜひ見てほしい。

本当の値段は2億なの?6億なの? これぞ、エキゾチックジャパン!
チアゴとの出会いで億千万の胸騒ぎは高鳴るばかりである。

そのスプリントともに、優勝まで駆け抜けたい。