今年もマリノスにシャーレを 2023

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

進め方は嫌いになっても、ラグビーW杯そのものは嫌いになりたくない

三ツ沢、4連戦。ルヴァン杯は敗退してしまったけれど、残っていたらもっともっとニッパツのお世話になっていたことだろう。

 

3位と奮戦続く中での終盤戦。成績が好調ならば観客動員は伸びるのが一般的だし、何しろニッパツと日産スではキャパが違いすぎる。ただし1万4千人のニッパツと、2万8千人の日産スなら、前者の方が雰囲気は圧倒的に上だ。日産スで同じ体感を味わうには、先般のシティ戦とは言わないが最低4万人は入らないと空席が高揚を奪ってしまうのだ。今のマリノスの集客力ならば、日産スの方が経営的には遥かにいい。

したがって、ニッパツでの開催は、リーグ戦は17試合中3試合、ルヴァン杯、天皇杯の平日開催というのがセオリーだった。しかも相手は、動員が見込みづらい相手というのが相場だった。日産スタジアムがラグビーW杯で使えない中で、ニッパツ以外の、できれば倍くらいのキャパシティを持った選択肢が欲しいというのは本音だろう。

 

幸いにしてネンチケを保有している私は行く行かないの判断に迷うことはないが、1試合ごとにチケットを買う層、関東地方以外から通いたいというファンには、さらに値段の問題という重たい壁が立ちはだかる。ダイナミックプライシングは、マジで高い。需給バランスで価格が決まるという方法そのものは画期的で合理的なのだが極端すぎる。ゴール裏で5千円を超えたりすると、最高値の指定席よりも高くなることが実際に起きている。供給が少なすぎるのだ。プラチナチケット化の末には、ライト層や庶民を遠ざける効果がある。金持ちしか買えないマリノス戦のチケット、などというのは長期的に良いことなのだろうか。ニッパツではなおさら加熱、高騰するチケット問題により、私の家族も含めて「次に行けるのは最終節か、まだ等々力ならばチケット取れる可能性あるかも」という人もいる。

そんな方にはパブリックビューイングということになるが、抜本的な解決策であるはずもなく勿体ない話である。

 

このリーグ戦としては熱い時期にニッパツでの試合開催を集中させたのは、いうまでもなくラグビーW杯というビッグイベントのためだ。ラグビーW杯の会場は全国で12あり、J1で関係しているのは北から札幌、瓦斯、マリノス、名古屋、神戸、大分だ。瓦斯の8連戦アウェイを戦う対策のほかは、大分陸(17年ぶりのリーグ戦開催)、札幌厚別、パロ瑞穂、などでうまく対処している。神戸に至っては、ラグビーの試合数が少ないから、アウェイ2連戦により回避できている。東京スタジアムと横国は試合数が多いから余計に影響大というわけ。

 

ただ芝生の問題は、大会後も残りそうだ。日産スタジアムの惨状(あえてこんな過激な言い方をしよう)は、Jリーグ史上でも稀なものだったとして記憶されるだろう。

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我らがボス、アンジェ・ポステコグルー監督も3連敗の原因の1つに芝生をあげた。

ピッチ状態の悪さに恨み節 横浜M・ポステコグルー監督 | スポーツ | カナロコ by 神奈川新聞

っていうか、怒りが止まらない感じだった…。ラグビー大国の豪州出身だけに、ラグビーW杯に思い入れもあるだろうが(裏取ってねーですけど)、チームの志向としては、ショートパスとスプリントの多さはトップなわけで、この状態では…ねぇ…。

 

さらにサポ感情として、辛かったのはそれまで無敗だったホームで連敗を喫した上記写真のC大阪戦後に、大々的に芝の張替えが行われたことだろう。

くさま剛 on Twitter: "ラグビーワールドカップ初戦をオールブラックスと横浜で闘う南アフリカ共和国ンゴニャマ大使からのご依頼で横浜国際競技場に。目下ハイブリッド芝の張り替え中。… "

横浜市議のツイッターで、強豪国である南アフリカ大使の要請を受けて、張替え真っ最中のスタジアム内での記念写真が…。これには、スタジアムや横浜市のやり方に疑問を抱くマリノスサポーターが続出した。

それまでは、「ラグビーの事情も分かるよ。多少の不自由は仕方ないね」というムードが多かったように(ソースは無いけど)、なんだかねぇ。ラグビー側からの提案で導入したハイブリッド芝とは何だったのか。

 

ニッパツ開催となったG大阪戦では快勝したのは、相手の力関係などもあるけれど、マリノスが「サッカーできるようになったから」という事実も大きいのでは。もちろんポステコグルー監督はまたしても、ほれ見たことか、ちゃんとしたピッチなら勝てるんだよ!と、よほどお怒りだったようで。

 

大会後のピッチ状態も各地で今から心配されている。マリノスが日産スに戻るのは12月の最終節だからだいぶ先だけれども。マリノス、横浜FC、YS横浜とヘビーユースが続くニッパツの管理ももちろん重要で、何気なく緑の絨毯を眺めているけれども、気候変動のある中で、グリーンを保つこと自体が本当に大変であり頭が下がるなぁという全国の芝生を守ってくれている方々の不断の努力に想いを馳せた次第。ラグビー? 大事に使ってや。ボロボロのはげかけた芝生を見るのは辛い。

 

さて、ボス! ニッパツ最高やな!日産戻るまで全勝で行こうな!