マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

確かな上昇の3連勝。金Jだから暫定2位やで【J1第14節・湘南戦◯2-1】

インテンシティ勝負!両チームとも高いテンションで試合に入り、攻守の切り替えの早さは折り紙つき。おっと磐田が悪いんじゃないやで。真夏の暑さがなければ前節だって…。

 

がっぷり四つ相撲の10分が過ぎて、湘南がハイプレスに一息ついた頃。キングダムで言えばキョウカイの巫舞がもたなくなり、「ちょっと時間稼ぎしといてくれ」と言った矢先かしら。

 

チアゴ・マルチンスからの縦パスは2ポジション先にいたマルコスの足元へ。その場所、ノープレス、すなわちフリーダム。足元におさめた瞬間、もしくはそれよりも先に仲川輝人が右裏に猛ダッシュし、そしてまんまと裏を取ります。このスペースを狙っていたとテルを、レレウも杉岡ももう止められません。エリア内に、DFより先に侵入していたのはエジガル・ジュニオール!(©️八塚宏、2回繰り返してたw)です。清水秀彦風に言うなら、あんなん誰でもゴールできるヤツ。だからこそ美しさの価値が高まる、完璧に崩した、ギザギザに引き裂いたゴールなんですよね。はー、気持ちいい。

 

好事魔多しの前半22分の衝撃。「好調」の立役者がマルコス・ジュニオールならば、扇原貴宏は「安定」をもたらしていたと言っていいでしょう。その扇原が膝を負傷してしまい、早々に天野純との交代を余儀なくされます。

 

今宵の天野純をどう評価するか。意外だったのは、パス回数です。67分の出場で65回のパス回数はフル出場で67回の喜田拓也よりも、貢献度が高いとも言えます。でも見た目は、そうではなかった。最終ラインまで下がってビルドを手伝うことはいいと思います。でもその後です。選択肢がどうしても消極的に見えてしまう。縦ではなく後ろを選ぶことに違和感を覚えてしまうのが、マリノスの10番に対する私たちの期待なのでしょうか。キー坊は相変わらずここぞのフリックが見事ですからね、勇猛に映りますよね。

マルコスがトップ下に君臨しているのだから、今天野はやるべきことをやっていると言えるのかもしれませんが、では扇原が万全ならばやはり扇原に分があるのかなとは感じた次第。

 

結論。バランスなどというのは私のように売れない営業が、売れない理由を説明するのに使う言葉です。何度ヘマしたっていいさ、起死回生で毎日がレボリューション。勝ったから言えるよね。私だって言い聞かせてます。

 

ゴチャゴチャとセットプレーから奪われた同点ゴールのところ。宿命なのか、改善できるのか、どちらかというと構造的な弱点のような気はします。被セットプレーの時は顕著ですが、一旦下げたラインをグイーン!と上げる瞬間。ポジティブなポジティブトランジションであるがゆえに(意味不明)そこにギャップが生まれます。オフサイドだよーーってDAZN越しには言えるシーンが二度ほどありましたが、最終ラインで重なる人数も多いし、間違いが起きやすくなりますよね。マジで危ないです。武富の果敢さは褒めましょう。あれはしゃーない。

 

遠因となった27分の湘南のPKだったんじゃないかのシーン。畠中槙之輔の足はたしかにボールに行っておらずファウルが妥当。ただペナの外だったように見えます。さらに言えば、チアゴの競り合いにファウルはなかったのか。そのこぼれ球が渡ったわけですが、それはオフサイドに当たらないのか。誤審ブーストがすっかり湘南のお家芸になっており、結果的には彼らのやる気がマシマシになりました。

 

いい時間に得点した湘南の勢いは後半に入っても止まらず。イブスキーのフリーでのダイビングヘッドは本当にあぶなかったですね。ロングフィードで裏取られて、CBのちょうど間へのクロスはお手本通りでした。でもこんな場面を凌ぐとやはり流れは来ました。

 

これは、ケイタを、遠藤渓太を絶賛してあげてください。基礎技術の向上と落ち着きに尽きます。サイドをえぐってティーラトンのボールを直接入れずに切り返したところも素晴らしいけど、その後のワンタッチ、ここに渓太の深みを感じます。もう焦りはなし。

エジガルが潰れたところに仲川輝人。逃すはずもない決定機をねじ込み勝ち越しに成功。

 

アマジュンが決め切れなかったシュートも、渓太、三好康児からの流れ、完璧でした。ややアフターで、ラフになった湘南の寄せをいなしつつ、タイムアップで3連勝達成。ボスの試合終了の瞬間のガッツポーズが充実を物語っています。完成度というか、安定感が高まっています。

 

解説の柱谷氏がこう言ってました。「マリノスは、引いた相手を崩すのが本当にうまいですよね」

…時代は変わったのです。スペースは作ればいい。ボールを持って動かせばいい。縦に早く、シンプルに。果敢に挑め。

 

数多の失敗と失点を繰り返して、無謀だとか笑われながら、そんなことを言われるまで変わりました。実に誇らしいことです。

 

暫定2位。優勝を目指してるからそこは関係ないと、テル談。しびれます。

 

代表ウィークがはさまり、コパアメリカの影響もあり、風雲急のリーグ戦です。前半の主役は瓦斯だったかもしれませんが、マリノスもここに割って入る資格を証明した、強き5月の締めくくりでありました。金Jの後に、待っているのは最高の週末だね。