今年もマリノスにシャーレを 2023

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

幕切れは突然に…

深夜、ツイッターで一方が流れる。やがて報知の最終面の画像が出回る。公式発表前にとやかく言うのは嫌だけれど。

中澤佑二、引退へ。

 

年末には決断をしていたと記事は伝えている。では、復帰戦であり最終戦だったあのC大阪戦のときはまだ…?

もとから佑二はラストイヤーだと公言していた。40歳となるシーズンまで全力でフルタイム出場を続け、そのままスパッと辞める、と。

2018年シーズン開幕、キャプテンに就任した今年もセンターバックとしてフル出場を続けていた。傍目には元気そうでも、昨年後半くらいからだろうか。どんどん膝のテーピングが太くがっちりとしたものになっていくのが分かった。

 

アンジェ ポステコグルー監督が就任した初年度、最終ラインからも徹底して繋ぐ。そしてリスクを冒したハイライン。佑二にかかる負担は余計に大きかったのは間違いない。それでも、相棒がミロシュ デゲネクから金井貢史になって、やがて二人が去ってドゥシャンが来ても、支え続けた。

だが限界に来ているのも見えた。22節、名古屋戦が最後のフル出場となった。199試合連続フル出場という金字塔が色褪せることはない。

 

マリノスのセンターバックはドゥシャンと、ブラジル人有望株のチアゴ マルチンスという途中加入の二人になった。中澤がいない風景に戸惑いながらも、シーズンは続き、そしてあっという間に最終戦。

後出しにはなるが、最終節での彼の挙動はおかしかった。これが最後だと予感させるようなことが多かった。ウォーミングアップの前には挨拶をわざと忘れて、選手に呼び戻されてみたり。ゴールした天野純を祝福しようとベンチから飛び出して抱擁したり。

それに、最後の10分足らず。別れを告げるためかのような交代出場。この時、ゲームは1-1。同点にもかかわらず、わざわざセンターバックを交代するのは異例だ。

フラグは立っていて、お別れを覚悟したものだがその後なんの音沙汰もなかった。膝が癒えてきたところでシーズンが終わってしまったから、不完全燃焼ということか。

 

さらにいつ収録したのかは不明だが、元日には全国ネットで、小野伸二、遠藤保仁と余興とはいえ元気な姿を披露した。チャレンジが成功できずに終わると、「来年またやらせてください!」のセリフ。

ああ、やはりラストイヤーは終わらなかったのだと思った人も多かったはず。

 

からの、この発表。一喜一憂とはまさにこのこと。

 

別れの予感→あれ、まだ大丈夫かも→きっと大丈夫!→私たちの愛は永遠→やっぱお別れ、ってベタな恋愛映画の脚本か。

 

マリノスサポーターだけではない。日本最高のDFといえば中澤佑二をあげる人が数多くいる。闘莉王とのコンビが最強だったと懐かしむ人も大勢いる。

 

引退セレモニーなど本人が望まないかもしれないが、節目が欲しいと思う。あの最終戦だけでは呆気なさすぎる。

 

何が言いたい記事でもない。

あまりにも偉大すぎる中澤佑二よ、ありがとうございました。ただ努力の尊さとか、サッカーにかけるひたむきさとか、本当に尊敬しています。