久保建英と山田康太が順当に、U-19の日本代表に選ばれた。3、6、9月と選ばれ続けていた堀研太が外れたのは意外だった。AFC U-19アジア選手権は、インドネシアで開かれ初戦は10/19。仮に決勝まで進むと11/4まで現地で戦うことになる。かかるのは、来年にポーランドで開催されるU-20 W杯の出場権だ。上位4カ国、すかわち準決勝進出以上で本大会の出場が決まる。最低限の目標はここにある。
決勝進出した場合、チームへの合流は早くて11/6になるだろう。ルヴァン杯は決勝もすでに終わり、残留を争うリーグ戦も残り3節となる暦である。おぉ、今年は残り3試合、久保建英が在籍しているのもこの期間だけかもしれないと思うと、決して短くない招集期間だ。
当然、日本のためにも、この世代の飛躍のためにも、W杯出場権は是が非でも獲得してもらわなければ困る。堀は来年本番でのメンバー入りを1から期することだろう。
もう1世代下、ミレニアムズと呼ばれる2000年生まれの椿直起が大方の予想通りにトップ昇格を果たすことが決まった。同期、山谷侑士のプレーは恥ずかしながら私は見たことがないのだが、椿は世代別代表の常連。ほんの1年前、インドで開かれたU-17 W杯では久保建英とともにメンバー入り。決勝トーナメント1回戦で敗れたものの、後に優勝することになるイングランドとPKまでもつれた激闘を覚えている人も多いのではないだろうか。建英は先発、椿も54分からガンバの至宝・中村に代わって出場している。
ユースではずば抜けていても、壁にあたるのがトップチーム。建英や康太がリーグ戦で普通に出場しているのが異例と言っていい。
椿にしても1年時から毎年二種登録されてきた、この世代で最も大切に育てられ期待されてきた選手なのは間違いない。プロ入りはあくまで通過点。
持ち味はスピード、ドリブル突破。ほら、もうこう聞くだけでワクワクしてしまうでしょう?
そんな有望な彼らが、目指すべき目標がクラブの中に出来たと言っていい。
27歳、天野純。現在、日本代表キャップ1。マリノス待望の現・日本代表選手である。ポジションを争うライバルは中島翔哉かな。吹田でのデビュー戦でも中島に代わっての出場であったし。
自身の出来が低調な磐田戦ではなく、仙台戦のVTRを森保一監督が注視してくれていれば、と願う。天野は、かなり見えていた。身体もキレていた。本家シティのインサイドハーフは、速くて、強くて、操れる上に仕留めることもできる。その姿を重ね合わせてしまうほど、心身充実。先月の代表戦は2試合予定されていたものの北海道地震の影響で1試合になってしまった。追加招集という立場ながら、ピッチに立ったことは誇らしい。
だが、日本代表に選ばれるのは難しく、選ばれ続けるのはもっと難しい。以前の報道では、この10月の2試合には、海外組の招集も行うと森保監督が表明したそうだ。欧州組もシーズン始まって間もない中で所属クラブが協力してくれるのか未知数だが、国内組からすれば「椅子」が減る懸念は増す。もう少し新戦力を試したっていいじゃない。
左のプレースキッカーとしては最強じゃない。次こそは堂安に譲らず、虹をかけてほしいところ。
代表メンバー発表は、あす4日。ヤラシイ話、翌日の札幌戦の集客にもつながる。
代表選出されることは難しいが、より代表定着が難しい。4年後の話なんてまだ早すぎる。まずは10月、再び天野純よ、代表に。