仲川輝人、元大学ナンバーワンストライカーが本来の輝きを放てないのは、プロ入り前の大怪我の代償なのか。それとも、チームのやり方が合わなかったのか。
スピードとフィジカルと、気持ちの強さを武器にした仲川も25歳を迎える。今年も、レギュラー争いに食い込むこともできなかった。一年前は秋、町田への移籍を選んだけれど、今回の決断はほんの少し早い。チームも1年でのJ1復帰を現実的な大目標に捉える福岡、端的に言って町田より格上のチームである。
清水からもオファーがあったとされる。それに今年も、エリクに十分なチャンスを貰っていたとは言い難い。だが一方では、カップ戦で活躍しては離脱し、チャンスを掴みかけては体調を崩し。仲川自身が、運不運あったにせよ、自ら好機の芽を潰していた感も否めないのだ。
だから、エリクの温かなメッセージと、抱擁写真はあまりにも意外だった。巨きなフランス人男性と、小柄な日本人の若者。そうか、彼らの間には、我々の表面的な観察ではわからない絆があったのだ。我々は、いや少なくとも私は、それをラストの日に知ったのである。
【#横浜M 】FW仲川輝人選手がJ2福岡に期限付き移籍することが発表されました。
— スポーツ報知・サッカー取材班 (@hochi_football) 2017年7月24日
モンバエルツ監督は熱いハグで送り出し。「レンタルは彼にとっても良いこと。福岡での彼をずっと追っていく。成功して帰ってきてほしい」と話しました。 pic.twitter.com/1Mcpt7JZv0
エリクのこのようなはなむけの言葉はこれまでもあったかもしれないが、抱擁とのセット写真はズルい。
結果が全ての世界にあって、懸命なテルの姿勢を近くでエリクが見続けていた証拠だろう。
ありがとう、こんな記事と写真を見せてくれた俺たちの報知。
それを、ヨコエ苦の記者ときたら。自己管理の甘さゆえに体調を崩したと言われても仕方のないだとか、言いたい放題。応援したいのか、選手の評判を傷つけたいのかなんなんだ。
文字校正の甘さゆえに有料の価値がないと言われても仕方のない誤字脱字のオンパレードはあなたではないか。ご自慢のプレミアムコースがプレミア無と言われないように気をつけたらいかがか。
すみません、批判の矛先がおかしなところに行った。
ただ、俺たちの報知は、この仲川の記事の他にも、マルティノスの合流を伝える記事や、新練習生の記事を次々にアップし、公式ウェブサイトに引けをとらない情報量を披露している。
その新練習生、アオキ・アンソニーはU-17のペルー代表主将で、28日まで練習に参加するそうだ。清水戦も観戦していくのかな。すぐに加入云々というより、CFGのネットワークの凄さを思い知らされる。欧州やアメリカ、豪州は姉妹クラブがあるからまだ分かる。ドルさんの東欧パイプも凄いのは知っている。さらに、ブラジルでもアルゼンチンでもなく、ペルーとは…。
しかも目先の上位争いやJ1残留のたまに動く、動かざるを得ないクラブが多い中で、今のマリノスには将来を見据えた長期プランがあることをうかがわせる。サイゴダードや篠塚一平の練習参加もまさにそれだろう。
夏。入れ替わる選手。
試合には11人しか出られないし、残りの公式戦の数もさほど多くないため、出場機会を求めて外に出るのはポジティブだと、私は思う。
中島賢星は岐阜で、仲川は福岡で、必要とされる場所に行ったのだから、そこで自分を見せる。そして成長する。マリノスに復帰するのかか、熱望されて残留するのかを迷うほどに活躍してほしい。もちろん和田昌士や田口潤人、熊谷アンドリューもだ。
待っている。帰還を、待っているぞ。