今年もマリノスにシャーレを 2023

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

ミシャちゃんは辞めへんでぇ

昨夜の2試合で前半戦がきれいに17試合ずつ終わった。
J1リーグの最少失点はマリノスの14。川崎が次いで15という少なさなのには少なからず驚く。川崎と言えば、得点も多い代わりに失点も多いという多少の皮肉も込めた上でよく言えば、魅力的なサッカーをするのが伝統的だったからだ。

その得点も失点もやたらと多い伝統は、どうやら浦和に引き継がれつつある。41得点は断トツの最多。一方で29失点は、昨年の年間失点数28を超えてしまった。降格圏の3チームが30,30,37という失点数なのでほぼそれらと同等であり、優勝争いを演じるには守備が崩壊状態と言わざるを得ない。選手の中からは崩されたわけじゃないという強がりも聞こえるが、昨晩の川崎戦はPKにつながり遠藤航が退場した場面も含めて、崩されまくっていたようにみえる。少なくともそんなゴラッソで失った点ではない。

その上で浦和サポーターは、試合後にチームバスを囲み、ミシャことペトロビッチ監督は、サポーターの前で中2日での、新潟戦での勝利およびその後の連勝を公約し、果たさなければ辞任を示唆してしまう。この試合に注目を集めさせるという意味では成功したが、自らと選手たちに大きなプレッシャーをかけることになった。いくら不調とは言え、最下位の新潟が相手。さらにその次の公式戦はJ2熊本を相手にした天皇杯とあって、公約の「連勝」の難易度は決して高くない。そのことを捉えて、宣言のタイミングが姑息だというのはちょっと意地が悪い気もするが、ともかく新潟と熊本に不覚を取らなければ、ミシャは続投するだろう。必死に結果を掴み取った感は出ることだろうし。

 

またクラブが公式HPに昨晩出した「ファン・サポーターの皆様へ」の声明も事態を沈静化しようとしたにしては、あまりにも中身がなくて驚きである。ぶれずに継続、これまで通り、引き続き、という言葉が随所に出てくる。

 

味方のはずの自軍サポーターに取り囲まれ、選手とチームを守るために矢面に立ち、ミシャ自身は辞める覚悟だと口走ったものの、辞めへんでぇ。このまま行くでぇという腹積もりはプンプンする。

バスを囲んだサポーターにも言い分はあるのだろうが、ミシャが監督になってからの浦和は確実に強くなったではないか。ついにはカップだけど、去年タイトルも取った。功労者への恩はどこへ行ったのか。

 

森保がまかり間違ってミシャの後任になったら困るのは我々他サポである。今みたいな、定期的な失速と勝負弱さは、まさにミシャブランド。実にかわいらしい。あわてて4バックを採用して、もっとチームを慌てさせるミシャちゃんを辞めさせてはならない。

 

かと言って、浦和は強すぎてもダメだが、弱すぎてもダメだなと思う。新潟のように相手守備に欠点がある場合には、攻撃力が爆発するのではないか。それにJ2熊本には苦戦に苦戦を重ねても、なんとか勝ち残る。そして今年いっぱいはなんとか延命。

最後の最後に当たるのはマリノスである。それで一つの時代に終止符を、というのはアリかもしれない。

 

でもね、明日は我が身。開幕前はマリノスは降格候補で、鹿島と浦和の戦力が頭一つ抜けているというのが専らの評判だった。実は上手くいくも、いかないも紙一重。

上手くいかない時にサポーターはどうあるべきか、考えさせられる部分もある。モンちゃんも辞めへんでぇ、になるのだろうか。森保さんのように自らと身を引く決断というのは正しいのだろうか。

 

答えなんて、ない。ずっと勝ち続けられるチームも、ないのだ。その苦しみをも愛せるか。