今年もマリノスにシャーレを 2020

シャーレを掲げることは難しく、守ることはさらに難しい。連覇に挑む2020年、アウトサイダーではなく本命として、今年もシャーレを掲げよう。座右の銘はシャーレです。

錨を上げろ【J1第1節・G大阪戦】

今年の最大トピックとしてはVARのスタート。すでに湘南対浦和では、エリア内でのハンドリングが取られてPKが与えられ(結果は湘南が失敗)、川崎対鳥栖ては主審が得点を認めたレアンドロダミアンのゴールがオフサイドのために取り消されるという2つの具体的な介入場面が生まれた。

 

前者は得点が入らなかったため「結果」には影響を与えなかったことになり、後者はスコアレスドロー(本当に0-0)で終わったため、川崎はVARの導入によって川崎は勝点2と得点1を失い、鳥栖は勝点1を得て失点1を免れたことになる。

早くもこうしてVARは試合結果に関与し始めている。

かと言って、VARを否定するつもりはない。VAR導入を決定し、早め、運用実現まで漕ぎ着けた関係者の努力には深く敬意を表したい。

この開幕戦でVARを担当したのは西村雄一、松尾一、山本雄大、飯田淳平らそうそうたるPR(プロフェッショナルレフェリー)の名前が並ぶ。

J2も開幕する中で、日曜のリーグ戦を担当できる審判は足りるのかと心配になる程、一線級が惜しみなく投入されて成り立っていることを忘れてはならない。

 

if〜VARのないパラレルワールド

もうVARのないあの頃には戻らないし、戻れない。去年までだったならば、「川崎1-0鳥栖」になったはず。あえて言うと結果を歪められなった世界のJ1をパラレルJ1と呼ぶ。いや、呼ぶらしい。

J1は年306試合。これで全てJ1の試合を繰り返したリアルJ1とパラレルJ1ではどのような違いが表れるだろうか。優勝やACL出場、残留降格の紙一重をVARが果たすことになる。

 

この話を開幕前にしたのには訳がある。

昨年の開幕戦、同じく相手はG大阪。マリノスは自らのミスで1分足らずで失点したものの、わずか2分後には仲川輝人が取り返す。のちに優勝の第一歩となる記念すべき68分の1ゴールだった。

 

だがこれはオフサイドだった。if、これがVAR時代だったならば、このゴールは間違い無く取り消されただろう。そうなったら勢いに乗って逆転まで果たしたマリノスの三好康児とエジガルジュニオのゴールは起こりえただろうか。今年はいけるというムードは生まれただろうか。

 

ここまで意味のない話をするのはなぜか。

そんなことを言っても詮無きことなのだが、2019年のリーグ優勝を果たした横浜F・マリノスは、VAR時代という大きな変わり目の1年に連覇に挑む。パラレルでも現実でもVARの出る幕がないくらい圧倒して勝ちたい。

 

 

5バック…? 

G大阪で遠藤保仁がスタートから出るとJ1歴代最多の631試合出場となるらしい。遠藤が出るか、出ないかで別のチームになるのは昨夏の三ツ沢で味わったのを覚えている。

井手口がアンカーにいた方が固くなるだろう。遠藤には運動量の弱点がある。でもそれを補ってあまりあるほど前線の脅威は増す。展開に応じて遠藤が後から出てくるほうがかき回されて嫌である。

 

展開に応じて…だと…? フランスから輸入した昌子はまだ別メニューで、三浦弦太を真ん中にして5枚で封じてくるだろうが、そこを切り拓く。シドニーで見せた即時奪回。押し込む、押し込む。相手がどう出てこようと、マリノスのやることは変わらない。

 

 

4つ目の胸の誇りとともに

この1週間、誰よりもこのユニフォームに袖を通すことを待ち侘びていたのは朴一圭ではないだろうか。外国籍のため選手登録できなかったACLではゴールマウスを譲った。ゼロックスを除けば、これが今年の初陣となる。ACLが良かったからか、メンバーは大抵がシドニー戦と同じになりそうだ。ただGKを除いて。

 

リーグの開幕戦はまた特別である。そのリーグ戦のスタメンもまた特別である。GKのポジションは1人しかいない。琉球から移籍して、まだ飯倉大樹が君臨していた1年前とは違う。トリコロールの守護神は俺だ、そんなパギのプライドをかけた一戦にもなる。

一方で畠中槙之輔はまたも不在となりそうだ。だが伊藤槙人がいる。チアゴも今日も突貫してくれるだろう。

 

指揮官ポステコグルーは、ワクワクしているといつものコメントを発表。またエリキの途中出場も明言した。最近選手の出場欠場の情報を明かすのなんでだろ。30歳を迎えた水沼宏太の溌剌した動きにも期待したい。

 

他の17チームにはない右袖のゴールドワッペン。そして4つ目の星。栄光は去年の話だが、チャンピオンであることを誇示している。だからこそ王者に相応しく圧倒したい。

 

まだ34分の1、されど34分の1。ガンバとやるのは最終節。願わくは、その前のホーム最終戦で連覇決定、もしくは冬の吹田にて。再び会う時は宴たけなわであろう。

 

錨を上げろ、と今年すでに何回も言っている気はするがやはり特別な開幕戦だ。

 

シャーレを掲げることは難しく、守ることはさらに難しい。連覇に挑む2020年、アウトサイダーではなく本命として、今年もシャーレを掲げよう。

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