今年もマリノスにシャーレを 2023

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

本日日程発表! それぞれに合った準備を。

サポーターを名乗り始めるかどうか迷っているあなたに参考になればいいと思って、思い切って書くことにする。

リーグ戦34試合と平日のルヴァンと天皇杯と、さらにはACLのアウェイすら辞さない方々をターゲットとしていない。庶民の葛藤をどうか鼻で笑ってくだされ。

いよいよ本日17時に、リーグ戦の日程が明らかになる。ホーム、アウェイ、土曜日曜のいずれか、今年はACLの関係から金曜ゲームも増えるかもしれない。1年で一番ワクワクする日程発表までの何日かの答えが明かされる。

 

明かされたら…

明かされたら。次にすることはだいたい同じなのではないか。手帳やカレンダーに書き込んだり、デジタルなデータとして取り込んだり。早い人なら交通手段や宿の手配を始めることだろう。

北は北海道、南は鳥栖、大分。いつどこへ行けるか、早々に諦めるのか。私ならもし(某掲示板で出回っている情報の通り)セレッソ、神戸と関西アウェイが連続で行われるとすると、どちらかに狙いを定めるだろう。さあ、実現しやすいのはどちらだ。絞って準備しないと、多分両方とも実現しない。

繰り返しとなるが、こうした葛藤を鼻で笑う方々は相手にしない。いわゆるガチ勢だからだ。

もしも年間に応援に出向いた試合数が、チームへの愛の深さを表すとしたら。マリノス愛なら負けてないはずなのに、ガチ勢には到底及ばない現実がそこにはある。もちろん実際には愛の深さとは関係ないのだが、でも全く無関係とも言えないだろう。


ACLのアウェイ、すなわち海外遠征を例に取ろう。絶対に行くと決心した場合、実現までに何が起こるだろうか。

ガチ勢はこれらを容易に乗り越えてくる。だからガチ勢なのである。

 

経済的な制約(そもそもない場合と、あるけど使えない場合がある)

アウェイの最大の障壁は金銭面だろう。飛行機、新幹線、ホテル、現地での食費や土産物など。GWの豪州旅行を提案した時の妻の視線を忘れないだろう。キグナスの氷河もびっくりの絶対零度。バナナで釘が打てます。

 

責任的な制約(社会的足かせ)

働き方改革が浸透しつつある昨今、代休・有休制度は以前よりだいぶ取りやすくなったと聞く。小職も金曜夜なら早く帰れる気がするし、水曜午後休も不可能ではない。
だがACLアウェイとなれば平日で連続2日だ。俗に2営業日などという。仕事の納期、周りの目、さらには家族の目。繁忙期の中国旅行を提案した時の役員の視線を忘れ以下略。

 

道義的な制約(家庭内後ろ指)

シャーレ家の特殊事情なのかもしれないが、我が家は長男のサッカークラブの予定が前もって定まらない。実は2/8のゼロックス杯すら、何人で現地観戦できるか分からない状況だ。そんな綱渡りの毎週末を送る中、昨シーズンの後半はホーム戦に限り、「息子にどんな予定が入ろうがワシは行く」という既得権を獲得していた。これはマリノスの好成績とともに、小職の我が家における質的優位が実証された事例として、シャーレ家の歴史教科書に残しておきたい所存である。
言わば北方領土の返還の交渉をしており、二島先行だ、いや四島だと論争しているのにも関わらず、ハワイは日本の領土だという議題を持ちかけているのに等しい、と言えばこの無理ゲーが理解いただけるだろうか。


さて、領土問題に言及してしまい話が長くなった。
ではどこに狙いを定めるのか。

 

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ホームは全部行きたいという人へ

ネンチケを買っちまおう。買うは一時の迷い、買わぬは一年の後悔である。迷わず買えよ、買えば分かるさ!

 

それはやり過ぎだという方へ

5試合選択券という便利な制度がある。それを買う、あるいは知り合いに買ってもらおう。日産スタジアムのリーグ戦はほぼ全て観戦できるし、格安だ。ダイナミックなプライシングに翻弄されることもない。「初心者」には括られたくない貴方にうってつけ! 毎試合チケットを買うか悩んでたあの頃の自分にバイバイ! 気付いた時にはもうトリコロールが好き!

 

アウェイに行くなんて全部ガチ勢でしょという貴方へ

とり天は好きか、佐賀牛は好きか、ジンギスカンならどうだい。かみさんは元気か。子供は大きくなったかい。書を捨てて旅に出よう。旅の恥はかき捨て。可愛い子には旅をさせよ。そうなのだ、古くから旅は特別なものであり、大切なもの、人を一回り大きく成長させるものとされてきた。一つ、どれか一つ旅行してみたい土地を決めてみよう。私は佐賀県に先祖の墓があるのだが、法事や墓参りの日程をマリノス戦付近に合わせることで幾度となく鳥栖遠征を実現させてきた。親戚と集まったら、たまたま近くでマリノスの試合をやっている状況を作る。あるいは出張の予定を懸命に合わせるのもいい。

どこかに泊まるのと、街を彷徨うのと、どっちが悪いなんて誰が決めるのだろうか。どうせならサッカーも含めて、観光して、美味しいものを食べて、その年の思い出を作った方がいい。

 

アウェイ入門編

アウェイ観戦未経験のあなたは、一度外に飛び出してみよう。旅行は敷居が高い? なら近場のアウェイから。関東在住ならアウェイ戦のチャンスも多い。瓦斯戦が行われる味の素スタジアム、埼玉スタジアム(浦和)、BMWスタジアム(湘南)、カシマスタジアム(鹿島)あたりの日帰り遠征はどうだろうか。交通費もさほどかからないし、宿泊の心配もない。車に乗り合っていけば、たとえ夜のゲームでもちゃんと帰れるだろう。

ちなみに等々力(川崎)、三協フロンテア(柏)はチケットの取りやすさという点で少し難易度が高い。

 

アウェイにはアウェイの楽しさがある。一度味わってしまうとクセになることは間違いない。サポーターが少ない環境だからこそ、声援が一層力になるのだという。だから勝ったら、ある意味ホーム以上に嬉しい。

 

さあ準備しよう

ガチ勢になれないことのコンプレックスが私にはあった。今も、羨ましさはある。だが比べたって仕方がない。でもいろんなことを「犠牲にする」のは違うと思っている。それぞれ事情がある。

ガチではないからこその良さもある。たまの遠征を有難がることができる。また行きたいね、と家族や友達との絆も深まるかもしれない。子供にとっては地理や歴史を学ぶまたとない機会になる。

 

ユニフォームやタオルマフラーも必須な人もいれば、それは敷居が高いという人もいる。確かにオーセンティックのユニフォーム、大人用なら1.5万円〜2万円がかかる。この出費を、食費や携帯電話代のように当然と考える人もいれば慎重になる人もいる。

 

私の場合はアウェイに行くようになってから、周り中みんながオーセンティックユニフォームを着用しているのを目の当たりにして、一気に欲しくなってしまった。それもまた人それぞれである。きっかけは自分が欲しくなっただけであり、今ではサポーター仲間が廉価なTシャツを着ていても、ユニフォーム付で販売されるチケットについてくる安いレプリカであっても、タオマフだけだとしても気にならない。

 

当然ではない、全試合に気軽に行けないからこそ、ホームは楽しい、アウェイもまた楽しい。ACLなんてどれほど楽しいことだろう。

 

だからこそサスティナブルが大事だ。バランスを崩してしまっては良くない。死ぬまでずっとトリコロールが好きという誓いを続けるためにも。

 

 

今年も行く先々でいろんな出会いがあると嬉しい。それになんと言ってもマリノスの勝利が、ゴールが見たい。