今年もマリノスにシャーレを 2020

シャーレを掲げることは難しく、守ることはさらに難しい。連覇に挑む2020年、アウトサイダーではなく本命として、今年もシャーレを掲げよう。座右の銘はシャーレです。

最高の最終戦にしよう【J1第34節・FC東京戦 展望】

仕事が手につかない生活も2週間目を迎えた。ここまで上の空ならば、一層の事ずっと代休を取ってしまえばよかった。そんなところに勇猛果敢である必要はない。

今季の日程が発表された1月の段階で、第33節・川崎(等々力)、第34節・瓦斯(日産ス)というスケジュールを見て、最後に優勝がかかる試合になったらどれだけ素晴らしいかと妄想した。だが、どうだろう。今のシチュエーションは、描いていた理想を超えている。

ここまで有利な状況で、最終節の直接対決を迎えられるなんて。苦手な瓦斯、終盤で出場停止と怪我人が出て、それでも「マリノスが圧倒的優位」と言われる。逆に言えば、追い詰められた瓦斯は今更失うものもなく無心で立ち向かってくるだろう。そこにこの試合の難しさが潜んでいる。

死なば諸共。瓦斯の玉砕作戦が一番怖い

どうせマリノスのやることは変わらない。対する瓦斯には、ざっくり分けると2つの道がある。いつも通り固く守備から入り、相手が出てきたところの勢いを利用するか、もしくはカミカゼプレス。得意なのは前者、でもこの大一番では後者の作戦を取らざるを得ないのではないか。

マリノスからすれば、いつも通りポゼッションできていれば「最低限OK」とも言える。もちろん得点を狙いにいくが、ボールさえ握っていれば失点のリスクからは遠ざかる。その時間が長ければ長いほど、マリノスは助かる。逆にスタートのところから後先考えずにスペースと時間を奪われるとさすがのマリノス守備陣も浮き足立つ、ミスをする可能性は高くなるだろう。どのくらい本気で4点差勝利を目指して来るだろうか、それによると思う。

出場できない選手のアヤ

横浜FMは扇原貴宏が累積警告で出場停止。また前節で怪我をした大津祐樹も離脱となった。それに前節川崎戦で脳震とうによる途中交代となったマルコス・ジュニオールのコンディションはどうか。そのほか、GK杉本大地がベンチに戻れるか分からない。瓦斯も室屋の出場停止、ディエゴ・オリヴェイラは怪我で欠場が濃厚となっている。

扇原のところには渡辺皓太の起用が濃厚と言われる。テクニシャンであり、球際も強い選手だ。前に行くのも得意で、ナベコウなりの良さを出してほしい。8月に東京Vでのキャプテンを辞してまで、チームに加わった。代表活動で怪我に泣かされたこともあったが、大一番で移籍という選択が正しかったことを自ら証明してみせるか。喜田拓也とのコンビネーションが注目、熱いエールを送りたい。

遠藤渓太の途中出場は、スタジアムの雰囲気を盛り上げるだろう。ただし大津のいないベンチ。エリキ、マルコスの交代はどうする、李忠成か。ボランチもサイドバックもこなせる和田拓也は万一の場合に頼もしい1枚となる。

瓦斯は、前線には永井と田川の先発が予想され、攻撃に優れる室屋の右SBはオジェソクとのこと。固い。

先制点はどちらに

マリノスの快進撃を支えている一つが早い時間の先制点だ。相手の出鼻を挫くことに加えて、相手が前に来ざるをえない状況を作れることが大きい。引いてくる相手よりも、何倍もマリノスの攻撃の脅威が増すからだ。

瓦斯は4点を奪いにくる。そうさせない一番手っ取り早い方法は、先制点を奪って下を向かせることだ。こりゃ強い、こりゃあかん。1人でも2人でもたじろがせたら貰ったようなもの。逆に瓦斯が調子づくのも早い段階での得点だ。

マネジメントが難しい。マリノスは立ち上がりの得点も失点もともに多い。もう3ヶ月は追いかけるゲームをやっていない。8/17のホーム、C大阪戦が最後で、9/25天皇杯の鹿島戦も立ち上がりに失点した後に1-4で大敗している。

点を取れば取るだけ瓦斯の戦意を奪うことができる。でも昨年は5失点、今年は4失点と、決定機の割合以上にやたら得点に結びつけられてしまうのが、彼我の相性なのか。攻撃的に、かつ慎重な戦いが求められるし、今年一番の球際の強さを発揮してほしい。

高萩のラストパスと三田のセットプレー

ここを抑えておけば大丈夫、とまでは言わないがディエゴ不在で得点パターンが限られるのが瓦斯。高萩を自由にさせない。前節は大島僚太のボールタッチをかなり抑えることに成功した強いプレスだが高萩の方がフリーに動き回るか。どう受け渡す、マリノス?

またマリノス側は身長の高い選手が少ないとなればセットプレーに賭けてくるだろう。三田のキックや流れの中でも遠くからのシュートを撃たせない、コースを切ることに注力したい。

絶好調、エリキ!

出場11試合で7ゴール。「キャリアを通じても最もコンディションがいい」と頼もしい。シーズン最終盤でどの選手も怪我や痛みと付き合いながらコンディションを整えるのが普通なのに、8月に来日してから4ヶ月のこの選手は、絶好調。
なるほど、シーズンの暦が南米と違うから、比較的フレッシュなのか。

今やエジガル・ジュニオの代わりだなど、誰も思わない。最も危険なFWと呼んでもいいだろう。エリキを待ちわびるブラジルの、ボタフォゴのみんなゴメン、エリキは来年も横浜のために戦ってもらうよ。

全員の力でシャーレを

扇原も大津も出場できなくても、やれることをやってきてくれただろう。「すべてはマリノスのために」はとても重い言葉だ。御題目だけでなく、浸透しているからこそ、だからこそ、エリキは遠藤渓太に4点めのゴールを譲ったのかもしれない。

せめて、今年途中でチームを去った選手たちの名前ももう一度だけ記しておきたい。飯倉大樹、原田岳、天野純、三好康児、イッペイシノヅカ、山田康太、椿直起。レンタル中の選手たちもいる。

今年の最終戦であり、このチームの最終戦だ。等々力では触れなかったシャーレがこの日は日産に来る。今度こそ我々のものにする。瓦斯が意地を見せて引き分けたため、雌雄を決する舞台は、超満員のホームスタジアムになった。

J1リーグの最高記録は、2013年の新潟戦、62,326名。64,899がチャンピオンシップも含めたJリーグの記録だ。65,372がマンU戦で、65,052がマンC戦。

少し天候が心配だが、この記録更新もかかる。
クラブ創設以来のホームゲーム1千万人達成は確実だ。さらにJ1での通算450勝。初の勝点70。またチーム26年ぶりの得点王誕生なるか。

データマニアにはたまらない記録の数々が並ぶ。


最高の最終戦をみんなで作ろう。
そしてシャーレを掲げよう。新たな歴史が生まれる瞬間を歓喜の涙でにじませながら。

最高のライバルに勝つ。