マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

登頂の準備はいいか

  • 日程もトリコロールもギフト(天から与えられたもの)である

一番綺麗な色ってなんだろう。一番光ってる色ってなんだろう。

それはトリコロール一色だと思う。白が欠けるとなんだか急に野暮ったくなる。少なくとも僕の場合は。水色が好きだというヤツのことはよく分からない。人それぞれだけど、僕とは合わない。

 

高ければ高い壁の方が登った時に気持ちがいいんだそうだ。僕はすでに気持ちがいい。ここでシーズンが打ち切りになったらマリノスがチャンピオン。でも、多分登り切った時の方が気持ちいいのは理解できるし、想像できる。

 

シーズン開幕前に日程を見てほくそ笑んだのを覚えているかい。

33節に等々力アウェイ、34節に日産でホーム最終戦で相手は瓦斯。これ、チャンピオンズロードになるんじゃない。川崎を倒して、ホーム最終戦で優勝決定となったら最高過ぎる。

 

去年の前半に独走したのはJFK率いる広島、今年のそれは瓦斯だった。瓦斯サポからすれば、今年はもらったと思ったはず。今、順位表の一番上にはマリノスの名前がある。シーズン前に語られた最高ストーリーの一歩手前まで来た。これ以上のシチュエーションがあるだろうか。

 

今から思えば自信過剰というか、昨季は最終節にやっとこさ残留を決めて、中澤佑二の最終戦すら白星で飾れなかったマリノスが何を言うかという感じだろうがサポーターなんてそんなもの。今年こそ、今年こそと願って、優勝した気に浸ってしまうのさ。どのチームだって似たようなものだろう。一番綺麗な色はトリコロールなんだから当然さ。

 

  • 最高峰の川崎。少なくとも去年までは。

そのような中で、今年こそ、ではなく、開幕時に「今年も」と言えるただ一つのチームが川崎フロンターレである。17〜18年の連覇、今年はルヴァン杯を取った。この数年という期間で見れば国内最強であったことは論を俟たない。ACLはなんなんだとか、早々に負けておいていけしゃあしゃあとルヴァン優勝とか言えるなとか、松田直樹の横断幕に汚らしいタオルをかけるなとか、言いたいことも一つや二つではないけれど、、、強い。

 

現在も彼が最強なのか? だが、順位表は最強が変わりつつあることを告げている。ならば、はっきりさせよう。1年間を通じて最もチャンピオンに相応しいチームが我々だとするならば、前王者(とあえて呼ぼう)川崎を倒してナンボである。

 

その決戦の地となる等々力でマリノスが最後に勝ったのは2015年で、現在3連敗中。その王者、ここまで等々力での16試合で5勝9分2敗。いくらなんでも引分が多すぎる。マリノスのホーム16試合は、11勝3分2敗。アウェイは9勝1分6敗。やたらと白黒つけたがるマリノスの戦績と、引き分けに持ち込みたがる川崎の志向。

 

  • 先方さんとの腐れ縁

奇しくも2013年の33節と同じく11月30日。あの時、6万人を超える大観衆の前で優勝を手繰り寄せられず、そして翌週の12月7日に等々力で辛酸を舐めた。意識をしてもしなくても構わないが、日付は「縁」を告げている。

 

まりびとで読んだんだけど、加茂周監督率いる日産自動車サッカー部が初めてJSL1部に昇格を果たしたのは今から40年前の1979年なんだけど、その入れ替え戦で2連勝したんだって。相手は、富士通。そう、今の川崎フロンターレだ。前年にも同じく富士通と入れ替え戦してその時は返り討ちにあったというから、2013年に重ね立っていいのかなと。

初めて加茂周と日産がJSL1部の舞台に立ったのが1979年で、加茂さん40歳。今年80歳。加茂さんのご威光も借りて、川崎をぶちのめしたい。全く腐れ縁だわ。毛嫌いしても仕方がない。

 

  • ここまで川崎との対戦間隔が空くのは異例

さて話は戻って2019年。川崎との前回対戦は第3節で、3月10日。8ヶ月半ものブランクが空くのは今季の対戦相手の中では最長の空白期間である。歴史的にも、これほど川崎と対戦しないのは極めて珍しい。

2011年に震災の影響を受けて開幕が大幅に遅れた年と、川崎さんが長らくJ2に居を移していた01〜04年の期間を除くと、実は最長である。(いや、別に再来年からもう一度J2に行っていただいても構わないのだが)

 

ここは皮肉抜きに言おう。第3節、ラストプレーの扇原貴宏のヘディングが決まって起死回生、同点に追いついた。マリノスは辛くも勝点1を拾ったのだ。立ち上がりにパスミスを拾われて先制され、苦しい試合展開にしてしまったことを含めてほぼ川崎のゲームだった。開幕からせっかく連勝して、川崎に挑む図式だったが、まだ川崎の方がうわてで、ボール支配率はマリノスが上回ったものの、「そうは感じられなかった」という90分だった。引き分けたのに悔しさが残った。

 

男子三日会わざれば刮目して見よ、という。三日会わないうちに驚くほど成長していることを表している。今のマリノスのためにあるような言葉だ。ずっと勝ち続けてきたわけではない。完敗も味わったし、3連敗も経験した。ダブルさえも食らってしまった。

でも、今が一番強い。最高、最強のマリノスでぶつかる。きっと負けない。

 

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川崎に勝つ、川崎に勝つ、川崎に勝つ
  • オープンな殴り合いか、強度高い奪い合いがメインで我慢比べか

 ぶっちゃけた話、マリノスは相手がどうであれ、そんなにスターティングメンバーをいじらない。次節も、マテウスとエジガルの起用。遠藤渓太をいつどこで使うかくらいしか議論のポイントはない。でも川崎の選手層の厚さの証明であると同時に、誰が出るのか判然としない選手起用=チーム内の不満の裏返しでもある選手起用の幅がある。

谷口とコンビを組むのは①山村か②奈良か③合流したばかりのジェジェウか。一番攻撃力が上がるのが①。守備に不安があるのも①。そう定義すると大島僚太と田中碧と脇坂が組み、右に家長、左に長谷川だと攻撃力はマックス。でも、マリノス攻撃陣のスピードについていけないリスクもマックス。

どちらの戦いがマリノスにとっていいのか、これは微妙なところだが、判断するのは鬼木達監督。どっちに転ぶだろうか。

 

  • 約束しよう。山頂で傘を広げると

用意はいいか。

これまでにも、「気もそぞろ」ということはいくらでもあった。2013年のあの頃は能天気に優勝するものだと思い込んでいたから、さして緊張もしなかった。

今は違う。仕事が手につかないなどというレベルではない。川崎戦のことを考えるだけで、心拍数は5桁の大台に達し、心配で心配で夜しか眠れない。三食とおやつを除くと、もはや喉を通らない。酸素が薄い。。。山頂付近のようだ。。。

 

今週末、等々力という現在の参考記録ながら国内最高峰の登頂に挑む。なるほどだから酸素が薄いのか。例によって、MSSKSGから等々力までの迷宮は遠い、いろんな荷物を抱えるのにはあまりにも遠い。でも傘を。傘を持って行こう。登頂したら広げると約束しよう。

 

それにもう一つ。キャプテンである君には、シャーレを。日本で一番相応しい君にはシャーレを。

「君とだから探せたよ、僕の方こそありがとう」

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喜田拓也がシャーレを掲げる姿を永遠に歴史に刻みたい

絶対に、絶対に勝ちましょう。

クソポエム、最後まで読んでくれて本当にありがとうございました。明日もきっと何か書きます。登頂の準備をお願いします。