マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

痛快、逆転勝利。勝ち切れるマリノスに【J1第9節・鹿島戦◯2-1】

50分、永木のかばい手とは言えない、センタリングを防ぐためのハンドリング。

51分、仲川輝人に対するエリア内のバックチャージ。ボールには届いておらず、足を引っ掛けてるように見える。

71分、天野純の折り返しを肩で防いだと主張するが、肩に当たったのなら真下には跳ね返らないでしょ案件。

 

で、なぜかJリーグジャッジリプレイで取り上げられたのは97分に鹿島のCKを蹴らせずに試合終了となった件。

私は、4級審判となってから審判の、レフェリングへの不平不満は封印したのですが、これだけプレーしている選手たちが色めき立つのは珍しいのでは。福島主審が不思議だったのは否めないと思います。でもあるんすよね。咄嗟には笛が吹けなくて、うわ、取るべきだったかなーって頭でリプレーしながら、対戦相手のどうでもいいトリッピングで吹いちゃったりして。審判の判定が絶対である以上、規則上は間違いじゃないのだけど、心情的にはおかしいよねって。

主審が目立ってしまったのは間違いないと思います。

 

・マリノスのボールの保持率、76%は勝利チームとしては歴代最高だとか。

・鹿島の強固なブロック。11分で運良く先制したらうまーいこと残りをやり過ごすのが鹿島流。

勝ち越しのゴールは広瀬陸斗から、裏に抜けるマルコス・ジュニオールへの1本の縦パス。

 

これが鹿島の「綻び」というやつでしょうか。右SBの永木が一人ラインから取り残されていたため、マルコスは悠々と抜け出すことができました。

その後、縦に進むことで角度がなくなって、そして打ち切れないほどだったのがキーパーのニアを撃ち抜くゴールとなりました。

仲川輝人の同点ゴールでは、テルの縦を切ろうとするあまりに、横に振られたシーンでまったくついていけなかったり。大きなお世話だと思いますが、昌子と植田がいた頃にはなかったはずの綻びが鹿島に起きているのかもしれません。

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とは言え、ワンチャンスをモノにしたマリノスと、朴一圭の指先で軌道を変えたために押し込めなかった鹿島の決定機。たまたま出た目がこうなっただけのことで、大差などありません。

 

早くに先制を許すという意味では、札幌戦のトレースを見せられているようで、嫌な展開だったことは間違いありません。鹿島は分かりやすくリトリートに移行するわけですが、さほどカウンターの脅威を作るわけでもありませんでした。だから少しずつマリノスのポゼッションも堂々としてきたわけです。

 

その割に決定機が少なかった、とは思います。ハンドと思われる事案と、87分にテルのシュートが一度に両方のポストを叩いたのは、もう同点時だったら卒倒モノだったわけですが、審判とケンカすることなくチャンスを決めきったことにチームとしての成長を感じます。

 

裏を狙われたとしても、チアゴ・マルチンスと畠中槙之輔が万全ならそうそう事故は起こりません。チアゴの交代は心配ですが、足首だけでなく体調面でも不安があったとか。

 

最適解とまでは言い切りませんが、一つの答えが和田拓也。いい意味で突出してなくてバランスの良い選手です。賢い、というルヴァン杯で抱かせた印象はまちがいなさそうです。中に居るべき時、外に張るべき時、これは結果論でしかなかなか正解が出ないものです。見てる違和感のないポジショニングが、最適と言えるのではないでしょうか。その意味で、気がつけば奴がいるな和田はイイ、と思うわけです。

甲高いヒーローインタビューで、広島戦に出られないショックが幾分か和らいだかもしれません。

 

哀しすぎる敗戦の次は、同じようなビハインドから劇的な逆転勝利。まったく目の離せないマリノスの進化論です。