マリノスにシャーレを2019

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

中町公祐の鮮やかすぎる旅立ちに心からのエールを

クラブへのロイヤリティという言葉を持ち出したのは中町公祐だった。口先ではない。本気の本気だったことを私たちはこのタイミングで思い知らされる。

「このエンブレムを付ける以上、誇りと責任を持って戦わなければならない」「クラブへのロイヤリティが高い選手だけの集団でありたい」ただのキザな言い回しではなく、心の底からそうだった。保身を優先したような移籍も見た。歴史に残るような不細工で裏切られたような思いもした。

移籍とは、別離。愛の反対とは憎しみ。美しい別れなどないと思いかけていた私。そんなことはないよと、マチは大きな人としての器を見せつけ、その器からも溢れ出てしまう愛を隠そうともしないで、静かに移籍の扉に手をかけた。

マリノスは33歳の選手に2年契約を持ちかけていたと言うのもマチが明かしてくれた。今季24試合出場とはいうものの、リーグ戦での先発出場は5月まで遡る。単純な戦力としてみれば、オファーすら厳しいところ。そこに2年契約を提示したのは、単なる「功労者だから」という理由だけではないだろう。相思相愛であるがゆえに別離の道を選んだのは、オファーを受けた中町のほう。でも一抹のイヤラシさも強かさもなく、マリノス愛を感じるのは私だけではないだろう。オファーを断られた形であるマリノスの看板も傷つくどころか、むしろ株が上がるような。。。これほどまでに鮮やかで後腐れもなく、そしてまた会おうと言える移籍は後にも先にもないのではないだろうか。

 

 「これまでのマリノスは少なからず、OBやクラブ貢献者に対しての別れ方が上手くなかったように思います。その都度様々な要因があったことは計り知れますが。。ただ今回自分も感じたように、マリノスは良い意味で変化しています。自分が功労者だとは思いませんが、そうやって将来的にマリノスに属した選手やマリノス愛を持った選手がどんな形であれ、マリノスに貢献するという形になっていくことを切に願っています。」

この過不足のない率直な文章。クラブの過ちを選手の立場から指摘した上で、さらに愛を以ってして解決しようとするこのマインド。このアフリカでのチャレンジが終わったら、絶対にマチをクラブの経営側に迎えるべきだと思う。監督とか強化部長でおさまる器じゃない。札幌の社長を超えるよ、この人は。

 

「Jリーグ開幕当時から、マリノスに憧れ、マリノスのグッズを集めていた少年が、その憧れのチームに足跡を残せたことは自分にとってかけがえのないものになりました」これは、私は初めて知る事実だった。彼の少年時代のどこにマリノスとの接点があったのかは、よく分からないけれど、これまたスゴイ話。私たちサポーターの代表でもある中町公祐。

これからどんな挑戦をするのか。なんの意味もないけど、ザンビアのことを検索した私のような世話焼き?なサポーター多数であろう。

https://www.flashscore.com/football/zambia/super-league/

によれば、ザンビア スーパーリーグの1部リーグでは、2018年シーズンは20チームで争われたようで、ゼスコというチームが連覇を飾ったらしい。国土は日本の2倍で人口は10分の1。1部チームの数が20というのは国土の割りには少ないし、人口の割には多いということになる。

チャンピオンチームには、ケニアやガーナ国籍の選手が何名か在籍しているが、さすがにアジア人は見当たらない。ちなみにザンビアに居住する日本人は250名だという。アフリカネーションズカップで2012年に優勝したが、その後は低迷している。

アフリカの中では平和な国で、年に3〜7%で経済成長を続けていることから、伸び代も十分と言えるだろう。だが中町公祐にいくら払えるのかと言っては無粋か。治安は、アフリカとしてはかなりいい方に入るが、医療や教育などは未発達。誠に大きなお世話だが、マチの子供達はさすがに日本に残るのだろうか。いや、そのほうがいいと思うのだが…。

 

話がザンビアの方向に膨らんだ。Instagramの更新が今後も本当に楽しみだ。交渉がまとまればザンビアリーグでプレーする初めての日本人となるのだろう。勝手にマリノスを背負ってたち向かうのだという。

ほんの10年前、日本人選手が移籍した先のクラブが来日し、元の所属先と親善試合を組むことが流行った。ひょっとしたら2020年シーズンに、マチがザンビアのチームを率いて日産スタジアムに凱旋…。いいんじゃないですか!

ありがとう、体にだけは気をつけて、中町公祐。あなたが愛するトリコロールの戦士たちを、遠く離れてしまうあなたの分まで後押しすることを誓います。

また会う日まで、中町公祐。