銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

ボスとともに試練を乗り越える【J1第17節・FC東京戦】

松原健のハイキックをファールと判定された時に、試合の趨勢は決まってしまったのかもしれない。

壁の右端に配置された喜田拓也は、隣の中澤佑二より頭一つ分小さい。そこを通された。直接フリーキックによる早すぎる失点。アレ、ハイキックが取れたのなら間接FKなのでは?  つまり当たってないように見えた足が顔面を捉えた、接触プレーと判断されたということか。客観的にはセーフティに処理する方法はあったように思うし、松原が足を上げた瞬間に客席の何人かが危ないと声に出したことから、適切な対応とは言い難かった。あんな位置でFKを与えてはならない。

 

ディエゴ オリヴェイラをターゲットにしたカウンターは脅威であり続けた。クラブ史上ワーストタイの5失点の中には、不運なものもあったが、もっと取られていてとおかしくなかった。前半のラストで0-3にされては、もうおしまい。

 

攻撃は、0-5とされてから開き直るまで迫力を欠いた。瓦斯側のブロックにひっかけてカウンターを恐れるがあまり、結局ミスしたり、奪われたりして、カウンターを食らう。そのほとんどをシュートまで持ち込まれていたのだから、目も当てられない。

とにかくオリヴェイラにおさまるのだ。そこで時間を作られると、マリノスの弱みであるサイドの広大なスペースに瓦斯の選手の方が早く侵入してくる。瓦斯の戦い方はシンプルであり、脅威であり、負け惜しみで言うならアンチフットボール的だった。

 

この辺り、派手に見えるかもしれないが、無機質でノンポリな長谷川健太には独特の強さがあることは認めなくてはならない。スピードだったり、パワーだったり、時にはその両方だったり、個人能力を備えた選手を頼り、その御付きとなる便利な選手を揃えるやり方は清水、脚大阪とも変わらない。

だがそんなことは分かっていたことで、だからこそ約3倍のパスを繋げたマリノスのポゼッションが、ポゼッションのみで終わってしまったことが残念でならない。引かれると弱い。そりゃ、イニエスタの古巣だってそうさ。引かせるゲームプランにした、早々の失点が悪い。

 

希望は山田康太だ。あのステップと落ち着き。よく周りが見えている。大量リードを許しているため自身のリーグ戦の初ゴールにも眉ひとつ動かさない。春先にルヴァン杯に出た頃に比べれば体が一回り立派になったように見える。厳しい瓦斯のチェックに動じないメンタルも頼もしい。

遠藤渓太は、少しビビっていたか。対面の室屋はダーティーでゲスかったが、それもルールで許された中での執拗な攻撃だったとするなら、やられた方が悪いということになる。瓦斯サポの人気はどうか知らないが、それ以外からはあまり尊敬を受けられなさそうなプレーだったことは記しておく。

 

まあ5失点は堪える。さらに帰国中だったアンジェ ポステコグルー監督のご尊父ジム氏の訃報が届いた。ご冥福をお祈りしたい。

で、次こそは勝利を捧げよう。