銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

春はアイスタ。新戦力の出番は来た【J1第5節・清水戦 展望】

マリノスの春にはアイスタがよく似合う。傾向としてなぜか同じ季節に組まれることが多いカードというものがある。

 

例えば日立台なら春とか、カシマなら残暑とか。印象論かもしれないが、マリノスにとってはアイスタは春の季語。桜えびや生シラスと並んで、アイスタと静岡は春。昨年の春も、マリノスの15試合負けなしはこのスタジアムから始まった。松原健のプロ初ゴール、ウーゴ待望のゴールは今なお鮮明に思い出される。

 

不細工な代表の試合と、ハリルを叩くだけの不細工な記事を見せつけられて、シーズン開始早々の中断期間は終わった。J1のある週末、私は名古屋への出張を終え、そのまま静岡に向かうはずが家庭事情でまた東京に戻って来た。春の季語を味わうことは叶わない無念である。

 

中断期間を経て、進化した。個での突破を期待されながらも連携に悩んできたユンイルロクは、ここまで苦労している。人事異動でやってきた海外支店帰りのエリート営業マンだ。一人で営業数字を叩き出すに違いないと周りは見ている。韓国代表なんだろう、お手並み拝見だよと。

前任の営業担当がリーダーを買って出ておきながら、ライバル会社にヘッドハンティングされた挙句に途中で仕事を放って出て行った。戸惑う横浜営業所。ソウル支店のエースこと、ユンユンが気の毒なのは、この加入のタイミングにあった。

 

どう考えても、前任者と特徴は異なるのだが、一人で勝手に契約数字を積むという役割を期待されてきた。違う、僕の良さは、チーム営業だ。なのにリストだけ渡されて電話掛けさせられるあの感じ。

 

ユンユンを残すか、それとも浦和戦で活躍を見せたダビド バブンスキーか。外国籍選手の枠の問題があった。切り札として加入したオリヴィエ ブマルの初先発が濃厚なため、アンジェ ポステコグルーは二人のうちのどちらかを選ぶという選択をせまられ、そしてユンユンに託した。先にチャンスを得た形のユンユンだが、ここから先は魔の15連戦だ。当然、同じメンバーで戦い続けることはできない。24時間働けますかの時代はとうに過ぎ去り、エリート営業マンも働き方改革である。

 

柏支店からの着任が少し遅れた新婚ホヤホヤのアタッカーも加わる。日産自動車顔負けのグローバル企業となったマリノスにはついにカメルーンからも中途採用だ。そりゃもう営業結果が全て。欧州、北中米、アジア、オセアニア、そしてアフリカ。移籍してしまったマルティノスとブラジルに左遷されたあのサボりがちな営業マンを含めると、五大陸制覇である。

 

今日は大津、オリバーに注目が集まるのは当然のこと。だが熱すぎるユンとバブ、遠藤渓太やイッペイシノヅカのサイドの争いは忘れてはならない。また一人だけ働き方改革の蚊帳の外にいるミロシュ デゲネクの調子はいかほどか。

 

清水が好調なのを分析すること、すっかり忘れてしまった。一言で言えば、守備ブロックを作ることで縦パスを通させない清水のヨンソン方式。無理に通そうとするとカウンターを食らう。札幌はそれで金子にやられた。それでもポゼッションを目指すマリノスとの対決は、実は注目に値する。今年から取り組んだにしては清水の守備は堅実であり、マリノスのパス回しもどんどん上向いている。この守備をマリノスは欺けるのか。

 

前線にやってきた新戦力たちと、加入1ヶ月で真価を問われる韓国のサイドアタッカー。連携という点では、山中亮輔との関係は良くなっている。オリバーの「うまさ」も評判になっている。さあ無敗の清水に土をつけて、いいリズムで連戦に向かおう。