銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

代役じゃない扇原貴宏の良さとは【J1第3節・鳥栖戦 展望】

春の嵐で、町の平和を守るべく、周囲の雨水を一身に受ける。新横浜公園は年に何度かある水没の日を迎えた。遊水池としては大きな貢献なのだろうが、台風の季節でもないのによりによって試合前日の練習が出来なくなってしまうのだから、とほほ。

現役のカメルーン代表選手に「ビッグクラブ」と呼ばれ、世界のシティグループに名を連ねる我がマリノスの現状。たとえ小さくても自分たちの城を持たねば。トップリーグを見渡せばなかなかに稀有な存在とは思う。マリノスが真にビッグクラブを名乗るのであれば、まず解決しなくてはならない問題。試合前日の調整がうまく行かずに、リーグ戦で良い試合が出来ないとでもなったら…。

 

マリノスタウンからの移転以降、選手の怪我が多くなったというのは多くの人が指摘している。因果関係がそれだけの単純な話なわけもないが、気になるところ。栗原勇蔵の開幕戦は7分で終わってしまったし、ハムストリングの肉離れで6〜8週間。うむぅ。

 

軽傷とのことだが、喜田拓也の離脱も痛い。間違いなく開幕から2試合で最も重大な役割を担っていた喜田。ボールの奪取力、そして高い確率でビルドアップは彼のポジションを経由する。攻守ともに高いレベルにいないと務まらない。

 

指揮官の選択はダブルボランチ回帰ではなく、扇原貴宏の先発起用だった。正直、今の喜田と比較すると、球際に弱い。水曜の瓦斯戦ではクソ上手い高校生に当たり負けたことも。また鳥栖戦で思い出さざるを得ないのは昨春のアウェイだ。パスも弱かったので扇原だけの責任とは言わないが、エリア付近で後ろ向きにパスを受けたところを狙われてあっさりロスト。これが決勝の失点に繋がったというご縁がある。

 

だが。気持ちよく「乗った」時の扇原のプレーは大変魅力的だ。正確で速いロングパス、サイドチェンジには美しさを感じる。これは喜田には出来ないし、ロングパスがズバッと届き始めると、不思議と守備の集中力も高まるのが扇原というプレーヤーだ。序盤からタカを載せたい。

 

乗せるのは、両翼ではないか。再三言われている通り、ブマルの加入で競争となるウイングポジション。今日も遠藤渓太が右に、左にはユン イルロクが入る。ルヴァン杯で良かったイッペイ シノヅカも控えており、リーグ戦2試合で結果が伴わなかったある程度の原因はこの両翼の機能不全にある。「まりびと」でインタビューに答える遠藤の表情に頼もしさを感じたのは私だけではないはずだ。あどけない少年の顔は隠れ、プロとして生きる男の顔に変貌してきた。背番が変わったことも影響したかもしれない。遠藤には迷いなくプレーしてほしい。

逆サイドのユン イルロクの向かいには小林祐三が対峙する。こちらの方が突破するのには難敵だろう。

 

リーグ戦、初勝利が欲しい。それには1点では物足りない。ビクトルイバルボと小野裕二は強力だ。1点では物足りないのだ。

 

扇原から両翼への供給。そこからの仕上げ。これが出来れば、マリノスに一つの形ができる。

 

満員の三ツ沢、肌寒くとも熱気。まもなくキックオフ。