銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

ナメてるのはどっち? 一番代表に近いのは?

「格下相手にあわや敗戦」「守備崩壊」という紋切型の報道に異議。格下か?マルティノスみたいなのがゴロゴロいるチームがか?

 

守備崩壊? それはもともと堅固な城があって、崩れ落ちるから崩壊という言葉を使う。今季、槙野やら遠藤やらは何失点に絡んでるのか。選んで使う方が悪い。挙げ句の果てに、代表をナメとんのか!と、ロッカールームで怒鳴り散らしたという指揮官。うーん。華麗なる責任転嫁は、むしろ気持ちいいほどだ。

 

日産スタジアムで空席が目立ったというものの、4万人以上は収容していて、2万人程度の日産を見慣れてしまった者からはさほど深刻とは思わない。格下かどうかはともかくハイチに集客力はなく、肝心の日本代表にも長友や香川らに往時の人気がないのは当たり前だ。3〜5年前と比べると、「予想の範囲内」で落ちている。

 

連休明けの平日開催な上に取り立てて話題も争点もない。そんな代表戦をプロデュースしてしまったのだから仕方ないではないか。もりかけだ、国難だ、希望だなんだって、あの総選挙だってもう少しは対決をあおってくるのだが、ハイチに大阪育ちの日系人がいるよってのが話題に登るくらいなんだから、なんじゃそら。

 

これだけケチのついた興行ならば、せめて開催地日産スタジアムに関わる選手、すなわち我がマリノスの選手を潜り込ませてくれればもう少し物好きが見に来てくれただろうに、その辺りのしたたかさもないのである。

 

ただ、日本代表に最も近いと思われていた齋藤学が長期離脱をしてしまい、少々拠り所を失っている。日本代表の予備登録リストには扇原貴宏、山中亮輔、松原健、喜田拓也らの名前があるという。

 

数年前のように、日本代表の中盤といえば欧州組が綺羅星のように?鎮座ましまして居た頃に比べれば、だいぶ層が薄くなった。井手口陽介クラスのインパクトで、一気に代表定着できるわけだが、言うてもハードルは高い。

 

低いハードルのところといえば、やはりココか。吉田、槙野、昌子、植田といった序列に怪我で離脱中の森重がいる。まだ招集されない若手なら中谷や富安といったところか。

センターバック。

懐古的思考だが、8年前の中澤佑二と田中マルクス闘莉王を超える重みのある壁はいない。

 

よほど困難な状況で修行をしなければ、このポジションで真の危機管理能力を備えた選手を育てることはできないのだろうか。

 

その点、新井一耀の選んだ環境は凄まじかった。ワンバック、といっても澤穂希のライバルだった米国のストライカーではない。戦術システムとしての1バック革命。

 

革命家に招聘されて渡った名古屋には本職のセンターバックはほぼ皆無の状態で、加入初戦の松本戦からフル出場。以来6試合先発を続けた。その間、チームは15得点を挙げるも、11失点を喫した。

 

マリノスのメンタリティからすれば、その失点数は耐えられない。4-3の町田戦、一耀は自身の初ゴールよりも3失点を悔いた。そんなコメントを出したのは彼だけだ。他は劇的勝利に興奮しているようだった。

 

精神的にも肉体的にも1バック。これは過酷な環境であると同時に心身ともに鍛えられる素晴らしい環境だった。だが身体がもたずに、今季終了が決まってしまった。

 

185センチとサイズもあるし、名古屋での激務を経た彼の危機管理に期待したいところだ。意外にも一番「近い」のは、怪我が癒えた新井一耀だったりして…。