銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

Get well soon MANABU, Get better F-marinos! 【J1第28節・G大阪戦】

イッペイ シノヅカが淡々と仕事をした。中央でフリーになったウーゴ ヴィエイラへ。だがフィニッシュの前に、DFがシュートコースを塞いできて打てない。
切り返した後に強引に打ったシュートのこぼれ球を拾ったのは新エース、マルティノスだ。対峙した初瀬はフェイントについていけず、右足一閃。東口が止めて弾いたところに、遠藤渓太が飛び込んでくる。
取り切った。カウンターで先制し、怠慢と不運で失点し、それでもなお勝ち越した。松原健の負傷交代に伴って、久々にリーグ戦に出場した遠藤は、不出来とは言わないが、守備の対応に忙殺される時間が長かった。
それにしても、なぜあの時間に右SBが天野純が取るべきウーゴの後ろにいたのか。神出鬼没な金井貢史の思いが乗り移っていたとしか、私には思えないのだ。

試合前に、そして試合後にも選手たちが申し合わせて来た白いTシャツには、10の番号と「Get well soon MANABU」の文字が。この日も、善戦ではダメで勝たなければならない試合だったのだ。
10日前の天皇杯の広島戦で(まだ学がピッチにいたほんの10日前だ)、遠藤が自ら得たPKを蹴りたいと食い下がったことがあった。しかしキッカーは試合前からウーゴと決まっていたのだろう。それをいさめた学が言ったのは「こんなPKでの得点にこだわっていても仕方ない。チャンスはきっと来る」というものだったという。学がピッチを去って、最初の試合で早速結果を出すというのは出来すぎたサイドストーリーだろう。

前半は、9月の代名詞となってしまった自陣でのビルドアップミスが目立ち、ろくに攻撃を組み立てられずにいた。これも9月の代名詞と言える、マリノスのミスを誘発するための相手のハイプレスにも苦しめられた。シュート数はガンバが上回ったものの、ヤバイ場面はさほどなく、マリノスは我慢強く戦っていた。

後半、山中亮輔からマルティノスというのは、点を取るにはこれしかないだろうというカウンターの理想的な形だった。ウーゴの冷静なループも、称賛しておくべきだ。それだけに失点シーンで後手にまわったのは痛恨だった。このシーンだけではないのだが、山中はサイドに寄せずに、簡単にクロスを許してしまう。そうかと思えばフラッグ付近で、背を向けた相手を倒してFKを与えてしまったり、チグハグな場面があった。パク ジョンスは何本かのパスミスがあった他は概ねよくやってくれたと思う。

また押し込まれた時の中町公祐のキープに何度も助けられた。そしてハイプレスの苦しみと引き換えに、ガンバの足が止まってきていた。それだけに失点した78分という時間帯はショックだったし、もう一度、反発するだけの力は残っていなかったかのように見えた。山中の縦パスに前田直輝が追いつけなかったシーンなどは、余力の無さを表していたように思う。

満身創痍と言っていい。夏場までは、怪我人が少ない順調なシーズンだったのが、夏の戦いを超えて気温が低くなってきたことと関係しているのか、ここにきてトラブル続きだ。松原まで離脱、となるとサイドバックはさらに手薄になる。加えて、警告を3枚もらった選手がいっぱいいる。中町、喜田拓也、扇原貴宏、天野の4名か。いずれも中盤の要だが、同時離脱、同時停止だけは避けたいところ、不安は尽きない。

悪夢のような9月に意地を見せてくれたことも、誇りに思う。学が8ヶ月よりも早く復帰してくれることを信じて、我々はまた前に進もう。