銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

なぜハリルホジッチ監督が嫌われるか

今更浦和のペトロビッチ監督を引き合いに出して悪いが、末期のミシャはもう自信とバランスを失ったコメントを出していた。
これを書いた頃はともかく、何しろ今年の浦和は結果が出ていなかった。
www.f-schale.com

監督続投の是非ラインをどこに置くかは様々である。鹿島の石井監督解任は世間を驚かせたが、これは鹿島の内部で続投のラインに達していなかったということだけだろう。一方でミシャの場合は恐らく続投ラインを下回っていただろうに、ズルズルと伸びていたことに違和感があった。

victorysportsnews.com

昨日急きょ、開かれたヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表監督の会見の全文が読める。
冷静な語り口の向こうに、はらわたが煮えくり返るような思いが窺い知れる。
趣旨はおおむねこのゲキサカの記事が比較的ニュートラルに書かれている。
web.gekisaka.jp

自ら辞任を表明するのではないか?と推測する向きもあったようだが、この一部の「期待」は完全に打ち砕かれた。
しかもハッキリと言われているように、「メディアの攻撃」に対する反撃がこの会見の重要な目的の一つだった。そして、自分から辞めることはないと断言。日本という国や、日本サッカーに対しての愛着も覗かせた。

さて私個人としては、マリノスの選手が招集され、重用されればいいのにという立場だが、能力(ポテンシャル)はともかくとして今のマリノスの選手が選ばれないことには妥当だと思っている。超贔屓目を入れても、残念ながら。したがって私の目的は、マリノスの選手を選べよコンチクショウ!ではなく、この会見にいたった不当と思える、マスコミ(ゴミとは呼ばないでおこう)の言葉を残しておくことだ。

筆頭は日刊スポーツ。
豪州戦に引き分け以下なら解任へという飛ばし記事を書いた。ツッコミどころが多すぎるのだが、まずこの豪州戦に勝つ前の段階から、日本は首位だった。その状況で、引き分け解任というのはヤレヤレまたか…という感じ。そんな情報が出る、あるいは憶測で書けるということは、監督を快く思わない協会関係者もいるのだろう。だが、それにしてもである。

続いて、快勝後に「プライベートな大きな問題を抱えており、帰国を考えたほどだった」ことを理由に会見を拒否したと伝えられると、今度は明かされてもいない「家族が末期ガン」などと暴露してしまう始末。

要するに人柄とか家族や生い立ちなどの属人的な話にばかり突きささり、肝心なサッカーの中身については論じたくないのか、論じられないのか。トルシエ時代から指摘される報道レベルの低さは変わっていない。どころかおかしなフィルタに磨きがかかったようである。

なぜこうも嫌われるのか。八百長疑惑が晴れたアギーレ氏の再登板まで書き立てられるのはなぜか。

ハリルホジッチ監督のキャラクターに原因を探せないことはない。風変わりなジイさんであることは間違いないし、愛想がいいとは言えない。気難しいらしい。

でもそのことと結果は別であり、選手の信頼を失っているとか、求心力がないとか、そんなのは誹謗に近い。事実なら内部から瓦解するだろう。同じようなことが去年のマリノスを巡る報道でもあった。エリク モンバエルツ監督は、中心選手から造反され、もはや指揮を続けることは不可能だと。

それもこれもその方が売れるから。言葉のわからない外国人監督を叩いて商売するのは、ずっと変わらない我が国のマスコミの芸風だ。

もうそろそろそんな情けない商売は辞めませんかねえ。でもそれを買う人がいるんですねぇ。

やがて嫌われるのは日本人かもしれない。