銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

3連戦3連勝。無失点が誇らしい【J1第22節・鳥栖戦】

自陣でボールを奪った山中亮輔は、齋藤学とのワンツーリターンを受けた。周りに行く手を阻むDFはいない。

それなら進むだけだ。ハーフウェイラインを超えて、ペナルティエリア付近まで進むと、ようやく鳥栖のDFが寄ってきた。

俺自身が決めてやる。山中の魅力の一つである積極性で、果敢にシュートを撃つ。権田修一は止めたかったのか、弾きたかったのか。
何れにしても、彼の眼前にはすでにウーゴ ヴィエイラ。「そこ」にいたことが、素晴らしい。背番号に並んだ今季7点目だが、アシストが記録されない山中のお手柄だった。

あっさりとした先制点。よくある甘い考えなら、この後何点もあげられそうなほど、容易かった。そしてよくある展開のように、1点も入らなかった。

2点目が取れなかったことは、確かに誤算だった。もっと楽な展開に持ち込めたはずが、そうできなかったのは未熟な点だろう。
特にマルティノスの突破からマイナスのクロスでお膳立てしてもらったのに枠に飛ばせなかった学のシュート。それに富樫敬真の至近距離1対1を権田にブロックされたのは稚拙。
これしかない、という勝ち方の理想的な1-0とは程遠い。2-0、3-0で勝つチャンスはあったのだから。

けれども忘れてはいけない。この試合は、真夏の3連戦の3試合目だったのだ。しかもアウェイ、アウェイの後。単調で、少し守勢に回った時間を責めることなどできないだろう。3連戦で失点ゼロという結果だけが素晴らしいのではない。山中がさらりと「最後にやらせないのがマリノスの伝統」と言い放つように、3試合連続完封勝利の結果として生まれた自信にこそ、真の価値がある。

イバルボの強烈なフィジカルと、粘り強さには多くが手を焼いた。それでも山中は一歩も引かずに戦い抜いた。柏から移籍してきた時には守備意識と技術に難があると言われてきた山中が、だ。中澤佑二をはじめとする手本の存在が良い影響を与えていないはずがない。
中澤は、ボロボロの両膝を抱えながらも、ごくたまーにエリア付近で相手FWにクリアボールを渡してしまったりしても、締めるところは締めてくれる。

扇原貴宏と喜田拓也のボランチコンビを持ち出して、守備意識の高い人とだと守りやすいと、賛辞を送る。これは彼らには励みになる評価だろう。

プレーのクオリティの問題どうこうではない。意志強く守り抜いたことを、称えたい。ウーゴにも感じるところがあったのかもしれない。この試合のウーゴは、早々の得点で気分を良くしたこともあり、守備にも奮闘した。エリク モンバエルツ監督が求める1トップとしての役割をウーゴなりに果たしたのだ。

三ツ沢の雰囲気。
アウェイ、アウェイが連続し、次週もまた神戸でアウェイが続く中でのホーム、三ツ沢。
新規顧客の獲得という意味では、お盆休み真っ只中に、日産ではなく三ツ沢を選ぶのは甚だ疑問だ。しかし、マリノス好きばかりが集まる三ツ沢の雰囲気はまさにホーム。

トリコロールの美しいコレオグラフィを思いつき、実行した情熱には、心から敬意を表したい。

殊勲の山中をはじめ、松原健や富樫、杉本大地らがトリパラを回して、場内をまわっていた。
スタンドとピッチの一体感。最高の雰囲気だ。

鹿島が10試合ぶりの敗戦で、差は3に縮まった。これは盛り上がるなというほうが無理な展開だ。

ここからが本当の勝負だ。