銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

屈強な最終ラインが防ぐ【J1第15節・FC東京戦】

右から金井貢史、中澤佑二、栗原勇蔵、山中亮輔。見た目も実績も、強そうな最終ラインである。松原健も決して悪くないが、面構えではこの四人の方が強そうだ。

 

前田遼一、高萩洋次郎、中島翔哉に加えて、大久保嘉人と名前で言えばこちらも強そうなメンツが並ぶが怖そうな顔で言えば、マリノスの方が遥かに上だろう。

男は顔で守る。いや、石崎くんよろしく、顔面ブロックでの物理的な話ではない。睨みをきかせて、身体を寄せて、相手のボールと自由を奪う。大事なのはスピードじゃない、力強さだ。高さだ。撃墜するのみ。

中澤佑二と栗原勇蔵、泣く子も黙るコンビだ。ファビオもミロシュ デゲネクもいいけれど、伝統の堅守はこの二人がいつだって守ってきた。リーグ最少失点は伊達ではない。

 

そうか、相手のセンターバックも代表コンビ。でも、守備者としての顔は、ひいき目を抜きにしてもこちらが上と思える。そうだ、いつからか、日本代表の最終ラインは笑えるほど脆弱になってしまった。一体いつから?

そう、中澤佑二と田中マルクス闘莉王が離れて以降だ。勇蔵は代表に定着しかけたのに、後継者にはなれなかったし、じゃあ森重や吉田、ましてや丸山にその強さと固さがあったのか、と。

 

サッカーとは確かにミスを前提としたスポーツだが、最終ラインとは安易なミスが許されないポジションである。

味スタでマリノスが失点する際、崩されたというよりはほんの些細なディテールが足りなくて、というシーンが多い。

 失点しなければ負けはない。まず、今日中澤と栗原に期待されるのはそこである。今季初となる3連勝に加えて、2試合連続のクリーンシートは、チームの勢いをさらに高めるであろう。さらに言えば、コンフェデ杯のためにロシアに渡っているミロシュ デゲネクが再合流する今月下旬、もしくは来月上旬に、監督を悩ませることができるのか。それとも、ミロシュがすんなりレギュラーとして復帰するのか。

勇蔵がアピールできる機会は、今週と来週の180分と見て間違いないだろう。

 

出遅れに出遅れた、山中亮輔のもとには松原健の出場停止の影響でリーグ戦初先発が巡ってきた。左サイドハーフのマルティノスとのクロス速射砲の共演は大いに楽しみであり、二人の守備時のバランスがどうなるかは若干不安でもある。中島翔哉、高萩がふわふわ浮いていると危険だ。

裏を返すと、右サイドには齋藤学と金井のホットラインが復活するとも言えるのである。今節こそは、自らのゴールをと、学の意気込みは強い。

ところが初ゴールの前に立ちはだかるのは、瓦斯の守備ではなく、途中出場が予想される富樫敬真。学のゴールが生まれるか?というタイミングでは、だいたいそこにケイマンがいて、そして得点者はケイマンとなる。

 

ご存知の通り、FC東京戦と言えば、2年前にプロ契約を勝ち取るきっかけとなった、ケイマンからすればゲンのいい相手だ。スコアレスドロー濃厚な最終盤で、中村俊輔のクロスを叩き込んだヘディングシュートがあったから、富樫敬真はプロになることができた。人一倍、結果を出すことへの渇望はある。

FC東京さん、こんなに屈曲なFWに成長したよ!ありがとう!と、見せつけるとき。

 

雨の味スタ。ここで勝ってこそ、中位から上位への進出が始まるのだ。