銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

扇原貴宏は再生するか

マリノスケと、リアルマリノスケ。カモメのマスコットとの競演は、彼の入団が決まった時に最も期待されたことだった。そして程なく、実現。確かに目付きや口元は似ているな。
加入時はプレーよりも、マリノスケの話題の方が注目されていた感じがする。
川崎戦、後半にウーゴ ヴィエイラが先制点を挙げる直前。同じくウーゴに対して川崎の急所をつくスルーパスを出したあのプレーこそ扇原貴宏の可能性を物語る。キーパーが先にボールに触り、得点にはならなかったが、惜しかった。
====
正直な話、少し前ならマリノスが獲れる選手ではなかったはずだ。C大阪からの流出があるからば海外移籍だったはず。
もう5年になるのか。ロンドン五輪の超主力。山口蛍とのダブルボランチは、そのまま日本代表の未来をも予感させていた。184センチの大型サイズと魅力的な長いパスが出せる左足。1チームから3名までという五輪代表選出の規定があったために、他に山口、清武弘嗣と並んで扇原も絶対的な選手だったために杉本健勇がわざわざローン移籍を選んだほどだったっけ。
もう存在そのものが、希望だったと言っていい。
ただし、事実は小説よりも奇なり。扇原が五輪後に、日本代表に選ばれたのは国内組オンリーでテストした時のたった1回。五輪で彼がポジションを奪ったのは、予選では主将を務め、鳴り物入りで鹿島に入った山村和也。何のご縁か、鹿島でCBのレギュラーを取れなかったが、扇原を輩出したセレッソで2列目で活躍している。なお山村と言えば流経大では、比嘉さんの同期だったわけだが、おっと話が戻ってこられないほど脇道に逸れた。

あのロンドン五輪、メキシコに敗れた準決勝では扇原のミスがクローズアップされた。自陣のエリア付近で後ろ向きに受けたパスを敵に2人がかりで奪われ、あっという間に失点。ショートカウンターではない。扇原はもちろんだが、パスをつけたGK権田もどうかしている。
このシーンで、ふと5月9日の鳥栖戦を思い出す人も多いのではないだろうか。同じような扇原の不用意なロストだった。彼にはこうした大きなポカが多いとは、五輪の例を出すまでもなく、よく言われてきたことではある。五輪後に輝きがあせてしまい、さらにケガに泣かされて名古屋から横浜へ。20歳の前途洋々たる五輪代表の中軸選手に用意されていた未来は、予想とはだいぶ異なっていたかもしれない。

けれども魅力がある。左利きの大型ボランチにはロマンがある。輝いていた頃に組んでいたのは1歳年上の山口。輝きの片鱗を見せた川崎戦でもボランチに入り、隣にいたのは強かで頼れる中町公祐だった。兄貴役がいた方が扇原は活きるのかも。名古屋時代はサンプル数が少なすぎてよくわからないけれど。

25歳、まだまだ代表返り咲きも目指せる。川崎戦の出来が良かったせいもあるが、中町と扇原はバランス面で一つの最適解を見せてくれた。天野純も2列目の方がいいかも。では喜田拓也が戻ってきたら?それもまた楽しみではある。

 

加入時には控えセンターバックのさらに控え扱いだった扇原が登ってきた。このままどこまでも行け。

f:id:f-schale:20170610090930j:image