銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

無情な敗退と、一皮むけた感【YBC第7節・広島戦】

仲川輝人の同点弾は希望そのものだった。代わったばかりの齋藤学が作り出したチャンスに新井一耀が走り込み、マイナスのパスを送る。
ニアでは、富樫敬真が潰れ役になって後ろからセカンドトップの仲川が決める! これで逆転までイケる。流れは我にあり。しかし逆転は適わなかった。残り5分で、柏の的確なクロスを宮吉が頭で捉える。なぜフリーなんだ。栗原勇蔵とパクジョンスが2人とも捕まえられておかしくない位置で、フリーのヘディングがズドン。プレーオフステージ進出まで残り5分での非情な失点だった。
決定機はほぼ与えず、工藤の先制のシーンなどは決定機だったのかすら微妙。決勝点のその瞬間以外には崩されたことはなかったのに、それなのに2失点。非常にもったいないが、「これがサッカー」らしい結末だったと言える。

勝ち点を広島に上回られて、4位終戦。救済されるのは3位までであり、4位と7位は同じ結末。3勝3敗を振り返ってみれば、下位に沈んだ鳥栖、甲府、新潟に勝ち、自らより上位の神戸、C大阪、広島には3敗したのだから、極めて妥当な順位であり、ここでも圧倒的なまでの中位力を発揮してしまったことがよく分かるだろう。
3大タイトルのうち、一つ目の可能性が潰えたことよりも、ルヴァン杯にて逞しさを増してきた選手たちの出場機会が閉ざされることの方が悲しい。僅かな試合数の天皇杯を除けば、今後はリーグ戦のみであり、リーグ戦に食い込むためのアピールの場だったルヴァン杯がなくなるのだから、序列を変えるのは一層困難となるだろう。練習試合を組んでいくと、今更ながらエリク モンバエルツ監督が言ったとしてもだ。

 

栗原勇蔵とパクジョンスは、ミロシュ デゲネクの代表離脱に伴い、大チャンスが来る。中澤佑二の相棒は勇蔵だろうか。それにしても、栗朴コンビは、よく跳ね返してくれるが、必ず二人の間にエアポケットができる。このポカは結構怖い。怖いが、6月は出場機会がある。7月以降に繋げられるか。
新井一耀が足を攣らなければ…という悔いが残るが、90分のゲーム体力を維持するのは困難。先制のアシストに絡んだことは大きな自信になればいい。あとはたまに見せるプレゼントパスを克服できたら、サイドバックとして開眼できる気がするが克服なんてできるのか。
山中亮輔は尻上がりに調子を上げてきた。この日は左SBだったが、リーグであれば2列目で使い、ウーゴ ヴィエイラへのクロス供給係として生きる道はあるように思う。松原健の右サイドより山中の方が、攻撃参加しやすいだろう。
中島賢星は高校までは意識したことがほぼなかったかもしれない守備への切り替え、ポジショニングが良くなってきている。試合に入らなかった頃がウソのようだ。ここまで来たら本来の魅力である攻撃参加も見せてほしい。出場機会という面では、中町公祐も復帰したためにかなり厳しいが、着実に階段を登る。
仲川も賢星と同様に、一皮むけた感を感じる。思い切りが良くなって来た。身体のキレもある。もっと仲川のプレーを見たい。大怪我からの復活はレンタル先や、カップ戦ではなく、りーぐの大観衆の中でこそ価値があるだろう。

心配なのはダビド バブンスキーが迷いの森の中にいるままのこと。年代別のマケドニア代表に順当に選ばれたため、彼も6月はチームを離れるが、どうにも春の輝きは戻ってこない。足技がうまいのは疑いがないが、ピッチの中では異物感がある。噛み合わない。彼の考えを感じ取れない。代表での心身の変化に期待しよう。

富樫敬真の復帰は好材料。ウーゴとケイマンの調子が上がれば、上位チームともやれる。

 

結果は不満だが、上積みのあったルヴァン杯。やはりここで終わるのは残念だ。もっとやれた感もあるが、これをリーグにぶつけられるかどうか。鹿島のように監督を代えたら云々が、決してチームにとって前向きな話とは思えない。

怪我人が帰って来た今、リーグに、週末の川崎戦にこの想いをぶつけよう。去年川崎に負けた分は熨斗をつけてしっかり返したい。