銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

仲川輝人の意地とスプリントを見たか【YBC第6節・鳥栖戦】

呆気なく追いつかれ、勝ち越しを許しそうになった。栗原勇蔵とパクジョンスという2人のCBのちょうど真ん中。お見合いかのようにポッカリと譲り合った場所からフリーでヘディングを撃たれた。1-1、残りは15分。鳥栖は攻勢を強める。

マリノスは引き分けでも、この試合はOKだ。だが負けはマズイ。最終節の広島との直接対決における勝ち抜け条件が大きく変わるからだ。ただし勝利と引分はさほど変わらない。

プロ3年目の今季も出場機会に恵まれないその男、仲川輝人は出番が来ると思っていなかったかもしれない。すでに中町公祐の試運転のために1枠、先発の下平匠を予定通り高野遼に代えるために2枠目を使っていたからだ。

1-0のままだったら、または吉尾海夏がプレーを続けられていたら、ウーゴ ヴィエイラに代えて富樫敬真の試運転を行なっていた可能性は高い。だが、海夏の負傷によって呼ばれたのは仲川だった。

時間はなかった。しかも押されていた。拙いパスミスのために、ポゼッションも鳥栖に握られていた。さらに言えば、ダビド バブンスキーの体力残量はなく、もはやマリノスが2点目を取るなんてちょっと考えられない展開だった。

 

アディショナルタイム、千載一遇のチャンスが来た。エリア内に切れ込む仲川。たまらず寄せて来たDFは、一歩遅く、体を仲川に当てて後ろから倒すのが精一杯。これがPKとなり、ウーゴがグラウンダーのシュートを落ち着いて決めた。勝ち越し。スコアをあげたウーゴよりも、PKを取った仲川が讃えられていい。

あの一瞬に賭けていたならば、なんと尊いスプリントか。いつでも行けるという万全の準備をしていた者だけに神は微笑む。仲川輝人の意地が、マリノスにルヴァン杯3連勝をもたらしたのだ。

 

ウーゴの復調は嬉しい。2得点は来日初のはず。彼もまた使い方次第なのだ。なんでもかんでも自分でやって、自分で決める存在ではない。ただ、バブンスキーが敵のプレスを押さえつけて突破したという事実と、さらにはウーゴが1人交わす抜群のトラップの後に撃ち抜いたあの軌道。彼らのプレーにうっとりさせられたのは、ざっくり2ヶ月半ぶり。やはり、やれば出来るのだ。次はなんとしてもリーグ戦で結果を出して欲しい。

 

失点シーンはガックリ来たが、