銀皿航海 蹴球7日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

齋藤学、天野純 対 小林祐三【J1第10節・鳥栖戦 展望】

縁。ゆかり。えにし。
これから何があっても横浜の右サイドバックを6年間守り続けた小林祐三の価値と、彼との縁は変わらない。
新天地に選んだのは、鳥栖。ところが2月下旬に、右ひざ手術の決断。復帰には約2ヶ月を要することとなった。

鳥栖初ベンチ入りとなったのは、4月8日の第6節新潟戦。初出場はそこから2週間後の、4月22日の第8節神戸戦。第9節はベンチ入りを続けるも出場はなかった。
巡ってきた第10節での初先発はマリノス戦。まさかこの試合が初先発になるとは思いもしなかったに違いない。頼れる1対1の守備能力は、相手のクロスを封じ、突破を許さなかった。味方としては心強く、敵としては厄介な相手だ。職人肌の誇り高き右サイドバックに、齋藤学が挑む。

マリノスのチーム状態がいいとは言い難い。喜田拓也はまたもや練習中に負傷し、ボランチには扇原貴宏と天野純の左利きコンビが並ぶ。二人ともレフティーなのは懸念ではないが、試合で冒頭からコンビを組むのは初めて。長短のパスを織り混ぜて鳥栖のブロックを崩したいが、どうにも伊藤翔とダビド バブンスキーの二人が受けた後に打開できる強さは想像できない。
伊藤は受けた地点からの逆走ドリブルで、再びブロックの外へ出てしまうことがしばしば。バブは人並みはずれた足技を持つものの、複数のDFに囲まれるとどうにも厳しい。
この試合のキーマンは天野純を指名したい。正直に言って、流れの中からそう何度も決定機が生み出せるとは考えづらい。そうなれば、確実なのはもちろんセットプレイ。あちらにも正確なFKで売り出し中の原川力がいる。直接FKはセットプレイの華ではあるけれど、CKや遠目からのFKでは天野純の精度が上回る。
それに加えて、学との連携だ。リスク管理は扇原と、鉄壁の両センターバックに任せ、天野はどんどん飛び出してほしい。とくに学の孤立が目立つ昨今。理想形は、札幌戦でウーゴ ヴィエイラのゴールを誘発した学を追い越す動きだ。
さしもの小林祐三と言えど、リーグ戦での先発出場は、あの浦和との最終戦以来、半年を超える。天皇杯を含んでも4ヶ月半のブランクはある。しかも新チーム、若干のやりづらさはあるだろう。「落ち着く」までの時間帯に、小林を出し抜きたい。ペースをつかんだ小林はちょっとやそっとでは抜き去ることなどできないだろう。302試合出場の名サイドバックである。

だが、いつもそうだった。このように得点力のないFW陣に風当たりが厳しくなって来た頃に一振りにかける伊藤翔。そうや、俺らの翔さん最高や!手のひらクルー!
富樫敬真はいない。仲川輝人は本調子ではなく、ウーゴは90分を水曜に戦ったばかり。翔さんしか、いないんだ。
別に塩試合でもまったく構わない。ただただ勝ち点3を積むことで、流れを変えたい。散々練習で小林にやられてきたであろう天野純が成長を見せつける時が来た。