マリノスにシャーレを 2024

横浜F・マリノスのスポンサーを目指して脱サラした頭のおかしい3級審判のブログです

ゴールが家族を笑顔にする。それだけで1週間働けるじゃないか

我が家のゴールデンウィークは、大阪行くよりガンバ大阪戦!

このVTRを見たら、サッカーが特別な娯楽などではなく、気軽に楽しめ、半日で喜怒哀楽を一周できる身近なレジャーだと理解してもらえるだろうか。

【4/30 G大阪戦】ゴールデンウィークは家族で日産スタジアムへ(30秒 ver) - YouTube

わずか30秒。マルちゃんやバブちゃんのスーパーゴールと、齋藤学や中澤佑二らの勇姿の間に、ただ観客席で無邪気に歓喜する女性たちの姿が挟まれているだけのムービーである。

そのうちの一枚の字幕に「ゴールが家族を笑顔にする」という心に残るコピーがあった。

なんだかグッと来てしまった。なんでだろう。

サッカー、マリノスを通じて、我が家の団結は強くなったという自負はある。マリノスというよりは中村俊輔だったのかもしれない。思い返してみると、知り合いのマリサポ一家も、総じて家族仲が良い。一般的な家庭よりも断然そうである。共通の趣味、話題があるのだからある意味では当たり前かもしれない。家族の中でキーになるのは、ムービーにもある通りママだ。

スタジアムの中で一緒に叫んでいると忘れてしまいがちだが、フツーに街中で、あるいはフツーに会社の中で、フツーに子供の同級生の母に聞いても、日本代表すら答えられないケースがほとんどだ。本田や香川ですら顔と名前が一致しているのか怪しいお母さんの多いこと。

曰く、興味がない。昔からスポーツ観戦に縁がなかったとか、ただそれだけのこと。そういう人を巻き込んであげるのは、夫や息子など、男の役割だと思う。大きなスタジアムでサッカーを観て騒ぐなど、野蛮人だと思われているかもしれないが、このムービーを見れば印象は変わるだろうか。

 

どんな戦術論よりも、選手評よりも先に来るもの。あのポリエチレン製のネットを揺らしたか、否か。サッカーとは究極的にはつまりそれだけである。1-0よりを好むのはイタリア人で、1-0で終わるくらいなら4-5を選ぶのがオランダ人というジョークがある。それに擬えると、マリサポは典型的なイタリア人であり、一般的なママは典型的なオランダ人である。
サッカーの一番の構造的な欠陥は点数が入らないスポーツだということだ。ゴールを一つの終着点とした時のエンタテインメント性は低く、バスケットボールのように3桁も点数が入るようではありがたみはない。
恐らくは心の底から、夫や子供たちが喜びに打ち震える姿が、ママ達には新鮮なのだ。

我が家では、当時1歳の息子をゴールのたびに放り出して喜ぶ父と、中村俊輔のゴールの際はその倍は喜ぶ母。今日の前半28分のサイドチェンジに痺れたとしても、41分のオフサイドトラップのかけ損ないをしたサイドバックを攻めようとも、要するにマリノスが勝てば幸せだった。夕食の肉のランクが外国産から国内産のA5ランクに上がると言っても過言ではないだろう。

ちなみにこの雑誌の企画と見間違う広告、マリノスのフロントの凄さは何故かこういうところに発揮される。日立台で傘を回すなという一方的な要求に対して強さは発揮されない。

待ち時間の短さ、トータルで楽しめる時間の長さ、一家4人に必要なコストという一見無茶苦茶なようで、ロジカルな指標は一見の価値がある。映画はせいぜい2時間だが、マリノスは試合前後合わせて5時間楽しめるとかそういうやつだ。

 

子供たちの笑顔を守りたいというセリフが嘘でないなら、スタジアムに集えば良い。勝てばもちろん、負けても次こそは勝つぞと本気で会えるのが子供だ。そこに打算などない。

集えよ。野球でも別に構わないが、「ロースコアスポーツの歓喜」は凄いぞ。

 

我が家のGWは、大阪に行くよりもG大阪戦。信じて、唱えてみようかと思う。