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銀皿航海 蹴球二日制

横浜F・マリノスサポーターです。好きな言葉はシャーレです。

鉄人の記録と後継者探し

第4節終了時、J1最多の出場試合数を誇るのは名古屋GK楢崎正剛で631試合。

歴代2位であると同時にフィールドプレーヤーとして1位なのは、G大阪遠藤保仁横浜FM中澤佑二の541試合である。楢崎がJ2でプレーする今年はこの差が縮まっていくことになるがそれでも追いつくのに軽く3年を要する大記録である。

中澤と遠藤を追うのは、浦和の阿部勇樹で507試合。

 

佑二について言うと、もう一つ偉大な記録がある。昨年で3年連続となった全試合フルタイム出場の達成である。2013年の14節・大分戦から始まったこの記録はまもなく丸4年となり、127試合連続に達した。全選手としての連続フルタイム出場記録は、鹿島・曽ヶ端準が244試合というのがあるが、フィールドプレーヤーでは広島・水本裕貴が137試合連続で歴代1位である。

 

つまり佑二がこのままフル出場を続けるなら、第13節・清水戦(アイスタ)で550試合出場の節目を迎え、翌第14節・川崎戦(日産ス)では上記の水本の記録に並ぶことになる。

ところがこれで歴代1位タイかというと、そうらならなそうである。出場試合数では佑二を追う阿部の存在があるためだ。

阿部は、13年5月からフルタイム出場を続ける。現在131試合連続で、佑二よりも4試合早く水本に並ぶのだ。順調なら、同じ頃には阿部が歴代1位ということになる。

 

1位だろうが、2位だろうが、恐ろしい記録である。何年にもわたって絶対的なレギュラーであることに加えて、怪我も、出場停止も許されない。卓越した守備の人でなければ挑むことさえ許されない大記録。なお、佑二は4年前に試合中のラフプレーで負傷し、途中交代している。阿部の場合は退場処分を受けたためにその後から連続記録が始まっている。

今後も、よほどのアクシデントがない限りは、彼らがすぐに先発を外れるとは考えにくく、この記録はまだまだ伸びると考えられる。

すると焦点は、突然大きな穴が空いた時にどうするかということになる。浦和さんはまだ良い。阿部ももう35歳になったとはいえ、そもそも2チーム作れるだけの戦力を持っているのだから。

もし数年前。2017年の未来からやってきた私が、中澤佑二は100試合連続フル出場を超えてもなお健在だけど、勇蔵の先発は7試合だけだったんだとか、DFの中心が勇蔵ではなくて、38歳のボンバーだと言っても信じなかっただろうか。新潟戦の映像を見せてもらったら納得しただろうか。

ではその中澤佑二が抜ける後、どうする?

何しろリーグ戦に限っていえば、4年間1分たりとも出場機会を他の選手に渡してないのだ。よほど、カップ戦などで圧倒的な活躍をしないと、若手がポジションを自ら奪うことなど出来ないだろう。

今年からルヴァン杯には、若手の出場機会を義務付ける規定ができたが、逆は存在しない。オジサン自分の力で居場所を守るしかない。

 

ポスト中澤と目された選手が発掘されては、発掘されてはマリノスを去っている。中澤佑二は相手の攻撃だけでなく、若手の挑戦すら弾き返し続けてきたのだ。

新井一耀、パクジョンスら若手は台頭できるか。ミロシュ・デゲネクはレギュラーの一角をつかんだがいつまでマリノスにいてくれるだろう。栗原勇蔵扇原貴宏の巻き返し…?

 

恐らく、佑二は孤独である。前例のない高みを一人登り続ける。どうも後ろを追ってくる気配はなく、自ら降りるつもりもない。けれど、遠からず最後の日は来るというのに。

挑戦者はどこにいる?

佑二を超えて、佑二と優勝する残り時間はわずかだ。ああ、一緒に優勝してえ…!